ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「ねじれ」てても、いいんだよ。

2013年07月09日 | ちょっと可笑しいよ
 参議院選挙が公示されて約一週間が経ち、新聞、テレビを中心とするマスメディアの、参議院選挙事前予想なる報道が目に付き始めている。

 一方、各党は党利党略、自画自賛の政策やキャッチフレーズのみの宣伝合戦に巨額の資金を投入したり、初のネット選挙とやらで、ブログやツイッター、フェスブックなどのSNSなどを駆使して、我が陣営と候補者に対するアクセス数などを競い合い、来る21日の投開票日の獲得議席数へ、期待の数をはじき出している様子である。

 特に自民党と公明党の連立内閣を構成する二党のキャッチフレーズは、自民党が「日本を、取り戻す。公明党は「安定が希望です」と簡単明瞭ではあるが、自民党は果たして「どんな日本を取り戻そうとしているのか」は全然語らず、記さず、つまり憲法を変え、財界を中心とした期待のアベノミクスとやらの経済優先社会、弱肉強食の強靭な国土と経済を作ろうとしているのである。

 公明党のキャッチフレーズは自らの勢力、つまり国会での議席数の安定が、自分たちの生活の安定であり、創価学会と共に組織希望であると目標に掲げているに過ぎなく、山口委員長自らが全国遊説演説で手にする「ねじれ解消グッズ」などは、自らの結党当時のスローガンである「平和と福祉」などはないがしろにした、自民党の補完勢力としての「キャスティングボード」を力と勘違いした権力志向そのものではないだろうか。

 安倍首相自身も、相当な強気であり、当初の参院選での獲得議席数の目標を上方修正し、70議席以上の獲得に自信を持ち、公明党との連立内閣での衆議院での絶対多数を背景に、参議院でも過半数ではなく絶態多数をもくろんでいる様子である。

 「ねじれ」の解消などいらないのである。

 日本の衆参両院の二院制度が形骸化していると言われて久しいが、今ここで参議院まで自民党、公明党を中心とする絶対多数の「ねじれ解消」状態を作り出してしまったら、ますます強権政治と言わざるを得ない暴走が始まる危険性が大なのである。

 まず「憲法改正」という大きな課題を衆参両院での絶対多数勢力として、打ち出してくるだろうし、経済、教育、年金、介護など社会的弱者の市民、国民を守るという絶対的な国の仕事が、大きなものに動かされてないがしろにされて行くのが明白である。

 尖閣、竹島、北方領土などの中国、韓国、ロシアなどとの領有権争い、北朝鮮の拉致被害者の返還交渉と、長年拉埒が明かない課題に対して、国軍を有して戦争を始められる国へと日本がなったら、つまり現日本国憲法ではない、大日本帝国憲法に戻るような憲法改悪がなされたとしたら、日本の将来は再び暗黒の歴史へと逆戻りである。

 期日前投票も始まっているが、参議院選挙で決っして「ねじり」を解消させてはいけないのである。

 「ねじれ状態」を維持継続するためには、自民党、公明党を中心とする現在の与党勢力の大勝だけは何とか防がなくてはならないのである。

 大半の国民にとっ化て、「アベノミクス」は、絵に描いた餅であり、給料や年金収入が上がるはずもなく、消費税や物価が徐々にあがるのみであり、マスコミと共に如何にも「経済が持ち返した様に宣伝されているイメージに騙されず、まるで「振り込め詐欺」の様な口だけの美味しそうな言葉とパフォーマンスに誤魔化されない、大切な一票を、「ねじれ」の維持のために投じたいと思うものである。
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