ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

誰に入れたらいいのか。

2012年12月09日 | テレビマスコミ
 衆議院総選挙が告示されて、最初の日曜日だったが私の住む京都南部の町では、選挙サンデーといったムードはほとんどなく、具体的な候補者の顔と名前だけは市内のポスター掲示板に貼られているし、新聞各紙や週刊誌、テレビでも報道されているので知ってはいる。

 しかし、昨日と一昨日に私がいつもの移動八百屋でお客さんのところを訪問しただけでも、3人の方から今回は誰に投票したらいいのか全くわからないと言う声を聞いて、私なりに消去法しかないですねと答えたのであった。

 というのも、今回の総選挙の政策的テーマとして、いくつかの問題が掲げられていて、各党の違いをわかりやすく表にしたり、チャートや座標軸を中心とする賛成、反対の位置などで示してくれていたりするのだが、その政党に所属する候補者であつても、その個人としての考え方や国会議員としての資質や人間性など、立候補者自身の情報や生身の思いを聞いたり知る機会が非常に少ないので、果たして投票には行くが誰に投票すべきか迷っている人が多い様である。

 そんな選挙戦も半ばの時期なのだが、公示後すぐの新聞各紙の事前調査や取材による情勢分析とやらでは、自民党が過半数の議席を獲得して政権の奪還を果たしそうだとの記事が踊っていたりして、「ええ、はじまったばかりやのに?!」と驚いたりしたものである。

 ある奥さんの言葉では、原発はない方がええけど、電気が止まるのは困るし、年金はちゃんと貰いたいけど消費税が上がるのは嫌だとか、いろいろと思いを語られているのを聞くと、つまり「どの党に入れれば、私たちは得なの?」と尋ねておられる様にしかきこえなかったのであった。

 何が言いたいのかと言えば、結局選挙民である私たち国民一人ひとりが、自分にとって「どっちが得か損か?」という価値判断で、選挙における大切な一票を投じている限り、この国はいつまで経っても形式的には民意を反映する「民主主義」的方法論を採用はしてはいるが、将来の日本という国を、世界に誇れる住みやすく心豊かに暮らせる国には出来ないのではないだろうかと、どうしても思うのである。

 日常生活で、毎日の様に新聞折込や歩スティングで、たくさんのスーパーやショッピングモールなどの「チラシ」が入り、世の奥様たちだけではないと思うが、「あっちの店が安い」とか「こっちの店のサービスの方がいい」と言った感じで、その日の買い物をしたり、消費支出を決める感じで、一票を投じているとすると、目先の利益や得を優先しているのではないだろうか。

 誰が正しくて、誰が間違っているとは言えないのだが、それぞれの候補者も12もある政党も、それぞれ私は国民のために一生懸命やるとか、我が党は日本を復活させるとか好き勝手、言ったり書いたりしてはいるが、果たしてそんな絵空事の様なスローガンや口先だけの「やります!」に、どれだけ私たちは騙されたりしてきたのではないだろうか。

 「人の為」という文字は人ベンに為というツクリを書いて、何と「偽」と読むではないか、ほとんどの候補者が「人の為」「国のため」と言ってはいるが、たぶん「自分のため」に、すなわち自分の就職活動の様な「選挙活動」7をしていると言っても過言ではないと思うのである。

 私たちは、そんな限られた候補者の中から、自分に「得か損」ではない、本当に少しでも信頼できる可能性のあると思える「人」に、消去法でもいいから、貴重な大切な一票を投じたいと思うのである。
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