「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

青楓と赤い灯

2016年05月25日 | 日記

 

              
                   色絵青楓 黒柿丸香合

今年は尾形光琳の没後300年に当たるそうです。
それを記念した「光琳とその後継者たち」展を見に、
畠山記念館に出かけてきました。

友人と時間を遣り繰って、
待ち合わせは美術館入口に午後三時半。
この美術館は、こじんまりしていますので、
その時間からでも閉館までゆっくりと観賞できます。
ここの広さと作品の数が、もう私にはちょうど良い。
目も足も疲れることなく、気に入ったものはもう一度、
名残惜しく見ることもできる余裕も持てますし。
どんなに見たくても、五時間も並ぶなどということは、
もうきっと私には無理でしょう。
(ちょっと前までは、五時間以上頑張って並び、
空港でどなたかをお迎えなんてこともしましたが・・)

            
畠山記念館の青楓も、とてもさわやかに、
皐月の風に揺れていました。
その気持ちの良さに、展示を観終わってから、
閉館間際まで、庭を歩いてみました。

出品作品は33点。すべて畠山記念館の所蔵品ということ。
国宝級がずらりなどという仰々しさがなく、
短い時間でしたが、琳派の美に触れて満足しました。
会期はまだありますから、ぜひ足を運ばれては。

ということでまだエネルギーも余っていましたので、
東銀座に戻ってきて、夕食をと目当ての店に向かうと、
夜の開店まで少し時間がありました。
その時間を埋めるべく、近くの西洋骨董のお店を覗きました。
いいなあと思う品もありましたが、
誘惑に負けなかったのは、自分を褒めたいです。

            

お店では二階に案内され、
平日でもとてもにぎわっていました。
イタリアンムードのお店での食事を終えて、
ワインの酔いも気持ち良く、
店を出て見上げた二階の窓の明かりが、
懐かし気に見下ろしているようでした。
初めてのお店でしたが、また来ようかなと。

爽やかな青楓良し、なぜか恋しい灯り良し。
五月の一日暮れて良しです。

 

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