唐物曜変天目茶碗の宇宙です。
国宝に指定されている曜変天目の3点を並べてみました。
本物の美しさはとても写真などでは伝えられないので、
あえてこんな風に覗いた世界を並べてみました。
大徳寺、藤田美術館、静嘉堂文庫にそれぞれ所蔵されています。
私が実際に見たのは「稲葉天目」と称される静嘉堂所蔵のお茶碗だけですが。
世界に3点しかない「曜変天目茶碗」がすべて日本にあり、
それがまたすべて国宝になっているのです。
焼物で国宝に指定されているものは14点あるそうです。
そのうち日本のやきものは5点、朝鮮のものが1点、中国のものが8点です。
そしてそのほとんどが、茶に使われるものだということに驚かされます。
日本の茶の文化が、その美を発見し大切に守り伝えてきたということにも、
人の美に対するあこがれや、執着の深さを感じてしまいます。
さてそれはさておき、最近いろいろな場所に出かけ、
興味ある内容の話を感心して聞いている私ですが、
もっと若い時に欲を出して思う存分勉強しておけばよかったと、
とても残念でたまりません。もう後の祭りですが。
この衰えかけた頭に、これからどれほどのものを詰め込むことができるのか、
たかが知れているでしょうね。
でも知る喜びはまだまだ味わいたいので、頑張りますが。
お若い皆さん、今のうちですよ。