清々しい秋の一日、
名残の茶事を楽しみました。
床の軸は、「眉毛横眼上」
いくつかの候補の中から、ご亭主さんが選びました。
花は、紀伊上臈ホトトギス・フジバカマ・水引を瓢の花入れに。
茶入 備前
茶碗 大樋
水指 信楽
欠風炉に雲龍釜
薄茶は、「徳風棗」を使って、伊羅保と萩で替え茶碗で。
懐石・初炭・濃茶はご亭主が頑張り、
後炭と薄茶は半東さんの代点です。
薄茶では、先輩の正客さんに、
途中からお点前をちょっとおねだりしました。
前日の夜、がんばって作ったお菓子はきんとん。
制作者が「籬の菊」と銘をつけました。
お料理も担当者の苦心の作で、とてもおいしかったです。
いつもながら、食べるのに気を取られてしまい、
写真を忘れるのですよね。
頂く前に「ちょっと待って」というまも興ざめですし。
萩真薯のお椀もきれいな景色でしたよ。
メンバー構成は、客4人亭主側4人。
ベテラン・中堅・初めての体験者を交えた、男女4人ずつ。
そして、私は黒子のように出たり入ったり、口を出したり。
滞りなく三時間半で終わりました。
チームワークも良く進み、
積み重ねの成果がどんどん出てきて、本当に頼もしい限りです。
教える側を本気にさせるのは、
学ぶ側のやる気なのですね。
そんなことをしみじみ感じたお茶事でした。
師弟ともども、未熟だったことをまた一つ学び、
そんな一歩一歩が、楽しく思えれば、
お茶は何時までもづけられますね。
12月には別のクループで、「夜咄の茶事」をします。
先のようですぐに来てしまいますね。