「花月勉強会」風景から
いつもよりちょっと遅れて見えた方が、
「今日は帯がうまく締められなくて、一電車おくれてしまいました」と。
それでもちゃんと秋を感じさせる単衣の着物に身を包んで見えました。
九月になるともう薄物という季節ではないのですが、
最近の気候ですから、一週目くらいまでは許してもらえます。
それでもちょっと頑張って、単衣を着る季節の先取りも、
時には気分の良いものです。
私はもう着物は月に20日以上着ていますので、着ること自体に時間はかかりません。
特にお稽古の場合は着なれた着物に着なれた帯ですから。
それでもちょっと改まった着物を着るときや、締慣れない帯を付けるときは、
普段より少し時間の余裕をもって着始めます。
どうしても帯が気に入らないときがあるのですよね。
そのまましっくりしないで出かけると、一日中落ち着きません。
そんな時のために、やり直せるようにプラス15分です。
初めての帯を締めるときは、前日に一度締めてみることもあります。
帯にも個性があって。硬さや、長さ、ちょうどよい模様の位置など。
そして着る側のウエストの状態でもだいぶ違ってきます。
いつぞや、舞台の上で女形の役者さんが、
踊りながらいとも見事に帯を締める姿に感心したことがあります。
ほんの数分で着物姿が出来上がるのです。
これをやってみようとバカなことを考えた私は、
帯を3分で、歌いながら締めることに挑戦しました。
適当な曲はと「冬ソナ」の主題歌を口ずさみながらやってみました。
見事歌い終わるまでに、締めなれた名古屋帯をつけ終わりましたよ。
そのあとはちゃんと気を引き締めて、
「さあ今日も張り切ってお稽古!!」です。
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