「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

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「千里同風」より「千里の風」

2013年11月13日 | お茶三昧

「千里の風」  とらや製


 「千里同風」 という言葉がありますね。
床の軸でお目にかかるときもあります。

「千里も離れたような遠いところにも同じ風が吹く」ということから、
「世の中が平和に治まっていること」を意味しています。
ただし悪い意味で使うこともあるようで、
「世の中ががいたるところで乱れている」という風に。

はてさて、今はどちらの風が吹いているのでしょうね。

世の中のことはさておいて、
「千里の風」はとらやの羊羹です。
冷たい風の吹く日には、お菓子でお茶がいいです。
これができるだけで、十分に幸せですね。

虎模様の楽しい羊羹ですが、とらやさんの説明によると、

~1日に千里往って千里還ると言われる勇猛果敢に風を切って走る虎の躍動感を、
黄と黒の虎斑模様で表現した羊羹です。
2人の職人がジョウゴだけを使い、
黄と黒の羊羹を流すタイミングとその位置や量だけで虎斑模様を描くため、
最も技術が必要といわれるもののひとつです~

だそうです。「とらや」の名にぴったりの羊羹ですね。限定品だそうです。

炉のお釜のお湯も、気持ちよく音をてて、
「やっぱり炭で沸かしたお湯はいいですね」
「炭火は部屋の温まり方も違いますね。遠赤外線効果でしょうか。」


立ち上る湯気を眺めながら、
「先生はいいですね。一日炉の前に座っていると、お肌も潤って。」
だそうです。
そうかもしれませんね。

今日はこんなお菓子と、お湯でお稽古でしたが、
夜の方には、皆さんに仕事の都合で振られてしまいました。
こんな日もありますね。
次の時まではこの羊羹はありませんからね・・
せっかく切ったので、私が頂いてお茶を一服です。


明日は五時起きで、池上本門寺の供茶式に。
寒そうですね。暖かくして出かけましょう。




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