「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

切った、貼ったで大笑い

2017年11月10日 | お茶三昧

 お茶事もたくさんありますが、
それぞれその茶事に必要な特別の道具があります。

口切の茶事に使う道具と言えば、このセット。

この道具を使って、壷の口を切り、
中からお茶を出して、再び口を封印します。
それだけのことにいろいろと作法があり、
昨日も亭主をする方が、実際に切ったり、貼ったりする稽古を、
熱心になさって帰りました。

小刀を使って切るのも、実際にしておかないと上手に切れません。
なんとかコツがつかめたようです。
封印する紙に糊をつけるのもなかなか大変なのですよ。
「家で糊のつけ方を練習しておきます」
と宿題をお持ち帰りです。

この切ったり貼ったりで、大笑いをしました。
私があらかじめ貼っておいた茶壺の封印をを切り、
中からお客様の希望の濃茶の袋を取り出し、又紙で封印をしてから、
「これを本番で切ればよいのですね」と言ったところで気が付きました。
本番用のお茶の袋を入れないで、封をしてしまったのではと・・・
外にちょこんと出ているお茶の葉の袋を見て、二人で大笑いでした。
もう一回練習できますと、また切って、
今度は抜かりなく壷にすべて納めて封をして。
これで良しと後片付けをして、
「では又前日準備に来ます」と言って、お帰りになりました。
が、しばらくしてメールが。
もしかして、薄茶用の詰め茶を入れなくてはいけないのではと。
そうでした、別にしてあった薄茶用に壷の隙間に詰めるお茶を、
私も、切った貼ったに気を取られていて、綺麗に忘れていていたのです。
これには私一人でも大笑いをしてしまいましたよ。
結局前日準備の時に又もう一度、"切った貼った"です。

こんなことをしながら、
茶事の準備は、着々と( 多分)進んですます。

 

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