「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

母・娘で、お祖母様をおもてなし

2011年12月07日 | お茶三昧

外に出ると、どこもクリスマスムードいっぱいですね。

昨日は趣味グループの今年最後の食事会でした。
食後に雨の中を少し歩いて、帝国ホテルでお茶にしました。



ロビーにはこんなにきれいなツリーが飾ってありました。
今年はどこのツリーも、震災の復興を願うメッセージが添えられていますね。


先日は、母娘でおばあさまをお茶事でおもてなしをしたいという方の、
リハーサルのお付き合いをしました。
「先生は坐っていらしてください」
と、私をおばあさまに見立ててのお稽古です。
初めはそれはそれは嬉しいこと・・と思っていましたが、
いざ準備が始まると、心配でとても坐ってはいられず、
結局は水屋とお席を行ったり来たりになりましたが。

お母様はお茶事で亭主の経験があのますが、
娘さんの方は水屋の経験がないのですから、
まともに考えたら、お茶事など無謀な行為なのですが、
三代でお茶をたしなむ嬉しさで、
おばあさまを早くおもてなししたいという気持ちもよくわかります。

ただ、そのおばあさまは私よりずっと先輩のお茶の先生でいらっしゃいます。
二人の師匠としては、
「どうか、無事におもてなしができますように」
と祈らずにはいられません。
初めはもう少し何とかしたいとあせりましたが、
最後には、何年もかかって身に着くことを、
一度の付け焼刃でやっても、できるはずがないと思いなおしました。

せっかくの母娘孫の三代のお茶事です。
いかにして楽しい時間を過ごすか・・それをだけを考えて、
滞りなくうまくやろうなんて考えないことだと、お二人に言って差し上げようと思います。

おばあさまも、
お茶の師匠としての厳しい目で見れば、お二人の未熟さはさぞかし気になると思いますが、
娘と孫にもてなされた嬉しさは、きっと何事にも勝るだろうとおもいますよ。

私も和室を改装して茶室らしきものにしたときに、
先生をお招きして、一人で茶事をしておもてなしをしました。
まだまだ未熟で気持ちは緊張で張り裂けそうでしたが、
弟子に招待されて、嬉しくない師匠はいないはずと、必死で頑張った経験があります。
本当に大変でしたが、何よりも勉強になり、思い切ってやって良かったと思いました。

お二人もきっと、頑張っただけの贈り物をこの体験から得られることと信じています。