誘われて展覧会のはしごをしてきました。
先日NHKの番組で紹介していたという画家の「犬塚勉」さんが、
私達と同じ大学を同じころ卒業した人だということで、
ぜひ作品を見てみたいと思ったからです。
でもその犬塚さんは、残念なことに38才で山で遭難し、
すでに亡くなられていますが。
番組で紹介されたこともあって、
今まではあまり知られていなかった方ですが、
会場にはたくさんの人が訪れていました。
38才で終わってしまった短い時間の間に、多くの作品を残していたことと、
その作風の刻々と変化していったことに驚きました。
それだけ若い好奇心と自分にとっての真実を求める力の強さが、
みなぎっていた時間だったのだなと感じました。
生きていて、今私と同じ年になっていたら、
どんな姿を見せてくれたでしょうか。
考えると、それでも画家としてはまだ若いと言われる年齢なのですよね。
人生、時間を無駄にしなければ、
ずいぶん沢山のことを試すことができるのだなと思いました。
もうおそいかな・・いやまだまだ先は長いですよ。
そんな妙な勇気ももらえました。
日本橋の高島屋が会場でしたので、
久しぶりにデパートの中の資生堂パーラーで食事をしました。
一緒に行った友達は最近、南仏旅行から帰ってきたばかりで、
旅の土産話と、本当のお土産まで頂いて、
しばしゆっくりおしゃべりをして過ごしました。
そのあとせっかくなので、もう一つ楽しもうと、
出光美術館に。
こんな楽しそうな贅沢な展覧会でした。
上質の笑いを理解できたかどうかはまあさておいて、
ほとんどモノトーンに近い世界も、十分すぎるほど楽しみました。
ちょっとヒールのある靴で出かけたので、
美術展の梯子はさすがに足が疲れました。
行く場所が都会の中心なので、ちょっとまともないでたちで出かけますが、
展覧会はこれからはスニーカーに限るなと思ってしまいました。
最後はこの美術館のお気に入りサービスであるお茶を頂きながら、
眼下に見える、皇居と日比谷公園の緑を眺めての一休みで、
疲れを取って帰りました。
夜は南仏土産のお菓子でコーヒーを頂いて、
私の休日の最後を締めくくりましたよ。