お茶を始めてから、
「和菓子を食べる楽しさがましました」とか、
「甘いものが苦手だったのに、いつの間にかへいきでいくつも食べられるようにったのよ」
という声を時々聞きます。
お抹茶を頂くときは、その前に必ずお菓子が出ます。
その甘さが口の中に残り、後から頂く一服が一層おいしく感じられます。
お茶で頂く和菓子ですが、食べ方にも正しい食べ方があります。
「お菓子なんてどんなふうにたべてもいいでしように・・」といわれそうですね。
わかります・・。そのお菓子を自分のものにするために、
面倒な(いや正し)作法をして、懐紙の上にちょこんと乗ったお菓子ですもの、
これ以上どうしろというのでしょう。
いえいえ、それは美味しく頂くための食べ方ですよ。
お茶ではお菓子を頂くときは、みな大きな口て゜パクパクと食べます。
それが一番おいしいといわれます。だいたい三口しないが正統派です。
見ていても実に小気味よいと思います。
小さく刻んで、おちょぼ口で食べるのは、上品そうに見えてかえって、
「あの人本当に美味しいのかしら・・」なんて心配してしまいます。
お菓子を作った人に言わせると、小さく切るたびに味が落ちるそうですから。
老舗の一つ四百円もするお菓子を三口なんて・・あっというまですがね・・
でも本当においしのです・