GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

運河の町の写真展

2007年08月19日 | 馬徒然
東京都港区は、広い。そしていろいろな顔を持っている。
オシャレで有名(?)な青山、白金、麻布、オフィス街の溜池、御所がある赤坂、飲み屋街の新橋、そして、運河の町芝浦も港区なのである。

羽田へ向かうモノレールの車窓から見る多数の運河。その両脇に立ち並ぶビルやマンション郡の一角にある「P・G・I フォト・ギャラリー・インターナショナル」で、松田雄一郎さんの写真展「Horse」開催中。
帯広の牧場に一年半住み込んで撮影したというモノクロ写真30数点。
ばんえい馬でもなく、競走馬でもなく・・・どういう目的で飼育されている馬たちなのだろう。厩舎、雪のふりしきる放牧地、力強い出産シーン、そして亡くなった子馬に鼻を摺り寄せる母馬の姿・・・。
作者の、馬を通じて表現した心象風景のような写真展。

見終わって、JR田町駅まで歩く。
運河と巨大ビルと倉庫と、どこか下町っぽい芝浦の街並みが、なんだかとても不思議に見えた。

松田雄一郎 作品展 「Horse」
8月28日(火)まで
フォト・ギャラリー・インターナショナル
http://www.pgi.ac

「夏の遠野馬たち」をHPにてアップしました。

  


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思わぬ影響が・・・

2007年08月18日 | 馬徒然
馬インフルエンザ発生で、全国の馬の移動が禁止になった。
GI馬、スズカフェニックスを預かるMS遠野でも、秋競馬に向けて来週にもトレセンに戻る予定だったフェニックス始め休養馬たちが、そのまま遠野に留まる事に・・・。幸い、馬たちはまったくインフルエンザの影響なく、元気だということで安心した。
競馬関係者の方々のご苦労は、本当に大変だと思う。少しでも早く事態が解決し、通常の競馬開催が再開されることを祈るのみ。

インフルエンザの影響は競走馬に限らない。各地から選手を募って開催予定だった遠野スポーツ流鏑馬も、中止だとか・・・。
真剣に流鏑馬を撮影しようと思っていたのだが、うーん・・・。

写真は8月上旬に訪れた遠野で会ったスズカフェニックス。精悍な顔つき。
調子を上げて、すごくよくなっている、という話だったのだが・・・。
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有り得ない!!

2007年08月17日 | 馬徒然
競馬が中止だなんて。

友人のライター、ヨーコちゃんから電話があった。
彼女は、ウオッカとメイショウサムソンが凱旋門賞に出走するというので、5月からご主人ともどもパリ行きを計画していた。高額の旅費を捻出するために、涙ぐましい(?)努力をしていた。ヨーコちゃんは、大好きだった馬、タニノギムレットの娘ウオッカ、そしてずっと見守ってきたサムソンの凱旋門賞出走に、今年のすべてをかけて取材しようとしていたのである。
それが、ウオッカが蹄球炎で出走を断念し、さらに今日は、なんとなんとサムソンまでが、インフルエンザに感染しているため、凱旋門賞出走は絶望的とのニュースが。
こんなことってあるだろうか。
ヨーコちゃんは、気持ちが地の底に落ちながらもパリ行きをキャンセルし、「秋競馬は全部見に行く!」と決意を新たにしていた。

インフルエンザが、競走馬のあいだに蔓延し始めている。
台風でも、雪でも、順延はあっても中止になることなんか有り得ない競馬。なのに、その「あり得ないこと」がおこった。
馬たちの秋競馬のローテーションがすべて白紙になってしまうという。
競馬はビジネス産業。仕事上、影響を受ける関係者も大勢いるにちがいない。

何より、馬たちが無事でありますよう。


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神宮花火大会

2007年08月16日 | 馬徒然
日刊スポーツ主催の神宮外苑花火大会も、東京湾、隅田川の花火に並んで、すっかり夏のイベントとして定着。
地の利で、毎年友人たちが集り、我が家から観戦する。
昨日の東京は、37度もあったらしい。お客さんが来るというのでずっとクーラーを入れいたので、その難には合わなかった。ラッキー!!
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暑い、暑い!

2007年08月15日 | 馬徒然
クーラーがなかったら、東京はずっとずっと涼しいに違いない。
ビル、車、電車、そして住宅、部屋の温度を下げるために発する熱は、ますます高くなり、アスファルトにこもった熱も混ざって・・・体温以上に気温が上る。これって本当に悪循環・・・。

昨年の夏、遠野市役所を訪ねたときのこと。すべての窓が開いていて、あちらこちらに扇風機が廻っていた。最初は暑くても、すぐにそよそよと流れる風が心地よくなった。体温を下げるには、自然の風が一番。
遠野では、ホテルはともかく民宿さんは、暖房完備はしていても、冷房設備があるところは少ないように思う。暑くて寝苦しい夜は、年に2日か3日だけだと聞いた。

お盆休みも今日で終り。また人と車とビルの熱気で、明日からの東京の最高気温がさらに上がりそう。
人だけでなく、木も土も、野良猫も、東京はすべてが暑くて暑くて悲鳴をあげている。
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遠野からの贈り物

2007年08月14日 | 馬徒然
お盆を前にして、遠野からトウモロコシ「味来」をいただいた。
採れたての夏の味は、30秒から1分ほど茹でると、なんともいえない甘味で歯ごたえがある、最高級のトウモロコシ。

都会ではあまり遠野産の野菜をみかけない。
「採れたて」を謳うには、輸送に時間がかかりすぎるのだろう。でも、遠野の直売所で売られている米、野菜、きのこ、そして山で採れる豊富な山菜は、「新鮮」だけでなく、都会で売っているどんな産物よりも立派。毎年送ってもらう「味来」はもちろん、シイタケも、高級スーパーマーケットの紀伊国屋や明治屋に出しても、盆暮れの贈答品になると思う。
それに、いつもMさんが東京に来るときに持ってきてくれる小友町の天然酵母のパンは、美味しいだけでなく、驚くほど長持ち。
今回のトウモロコシも、親、友人、近所に配り歩いています。

そうこうしているうちに、「で・くらす遠野」の案内をいただいた。(こういうシステムがあるのは知りませんでした)。
年会費を払うと、離れていても「で・くらす遠野市民」になれて、特典もあるそうです。おー、これはこれは、と思いましたが、いただける市民証は「河童擁護許可証」だって。
馬だといいのになあ・・・。


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東京・盆の空

2007年08月13日 | 馬徒然
人も車も少ないお盆休みの東京は、空高く青く、光も澄んできらきら輝いている。湿度も不思議と低めで風が気持ちいい。
どんなに暑くても、こんな一日はなぜか嬉しくて、夏だー!!!と叫びたくなる。東京だって、こんなに綺麗な空の日もあるんだよ。
盆休みは、「東京」にとっても年に一度の休日なんだろうね。
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遠野のスポーツ流鏑馬

2007年08月12日 | 馬徒然
昨年10月、「遠野馬の里」で第1回目のスポーツ流鏑馬大会が開催された。
北海道や東北、関東の乗馬クラブや、遠野でサラブレッドの育成・調教をするスタッフなど33人が参加して盛り上がった。

遠野スポーツ流鏑馬の中心人物は、宮守のS氏。東北馬力大会や寺沢高原ホースフェスティバルもS氏が深く関わり、他の土地にない馬のイベントとして年々賑わっている。彼の乗馬はそれはそれは見事でダイナミック、流鏑馬なども的をはずさないことで有名。古式馬術など昔の資料を見て研究していることも今回初めて知り、頭が下がった。馬産家、乗馬調教、馬喰、馬肉製造業・・・馬に関するすべてを手がけるすごい人物なのである。

私は馬の撮影していても、競馬や馬術そのものの競技写真撮影にはあまり魅力を感じない。S氏に言わせると、乗馬もできない、そんなので馬の何が撮れるとばかり、いつも「馬についてもっと勉強しろ、本物を撮れ」と諭される。私の視点は別のところにある、と心の中で反抗するも、ある意味もっともなことを言われるので、たいがい私は落ち込むのである。私、気が弱いんですから、見かけよりずっと。

小友で乗用馬生産をするMさんが、今年のスポーツ流鏑馬に参加するようS氏から勧められ、弓と矢を借りた。
遠野独特の流鏑馬の型などの説明を聞き、私はシャッターを切るポイントなどを教わる。「視点が違う」と目をそむけるのではなく、そういう写真も撮ることで、馬世界が広がると考えればいいかなー。

9月2日(日)、遠野馬の里で第2回目のスポーツ流鏑馬大会が開催されます。
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猛暑・・・

2007年08月11日 | 馬徒然
夕方6時半、日も沈むというのに、新宿の街中は32度。
建物、車、人・・・すべてが熱を発している。夜になると、今度はアスファルトが昼間に溜め込んだ熱を吐き出している。昼間の30度はともかく、夜の30度はきつい、もーだめ、ガマンの限界。思考能力なくなる。
今年初めて夜にクーラーつけます。
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名残の宿

2007年08月10日 | 馬徒然
いつも宿泊するお気に入りのホテルではなく、今回は馬に縁のあるという旅館にお世話になることにした。

「民話の里」として知られる遠野だが、町は鍋倉城を中心に広がる城下町。内陸と海を結ぶ宿場町として栄え、当時は物資を運ぶ人と馬で賑わった。そんな人や馬の世話をすることから始まったというのが平澤旅館さん。
通りに面した玄関の間口はそれほど広くないが、細長く奥行がある。脇の道には、当時同じような建物があったそうだ。そういえば、このあたりの建物は皆奥行きのある作りになっている。城下町所以の街並みなのだという。
「お城の近くがお武家などが泊まる高級旅館。うちはいわゆる大衆宿だったんですよ」と女将さん。細長い建物のさらに奥、旅館専用の広い駐車場があった。今は車が並ぶが、当時はそこが馬たちの場所だったそうだ。

6畳ほどのこじんまりした部屋、窓からは古い街並みが見渡せる。馬喰や商人たちが往き来した名残を感じながら、遠野の地酒を楽しんだ。
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