GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

口取り写真

2007年05月06日 | 馬徒然
雨のNHKマイルC、17番人気のピンクカメオが優勝して、大波乱の結果となった。その口撮り写真を撮るとき、馬の両側には馬主さんと厩務員さん、それから生産者やもろもろの関係者などが並び、横一列にながーくなる。その全てを1枚の画像に入れるとなると、パノラマにするしかない。

先日、遠野を訪れたとき、GI高松宮記念を勝ったスズカフェニックスの育成を担当した「MS遠野」のスタッフと会った。その日彼は招待されて中京へ行き、見事優勝したフェニックスの口撮り写真では、一番端っこで写真におさまった。ところが出来上がった写真には、端っこにいた彼の写真はカットされていたのだという・・・。
彼が写った写真を撮っていないか、「MS遠野」の代表、竹之下さんにまずそう聞かれた。ああ、なのに私はあの日、どうしてもはずせない用で中京に行けなかったのである。たとえ行っていたとしても、一番端っこの彼を撮影していたかどうか・・・。

育成場はほとんど表にその名前が出ることがない縁の下の力持ち。勝利した馬のまわりでスポットライトを浴びるのは、騎手や馬主さん、調教師の先生だが、深く関わりながらも写真におさまらない彼のような人もいる。
これからは競馬場にはパノラマになるようなカメラも持参しようかな・・・。
コメント
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