2012年5月号
表紙は『おうちがいちばん』をセンターに、
『リコーダーとランドセル』や、『動物のおしゃべり』、『ばつ×いち』、
他、新連載やゲスト作品が飾っています・・・ が、なぜに「リコラン」はアニメ版の絵?(^^;
今月の「怖いけどミョ~に可笑しかったで賞」は、『うちの3ねこ』より、【真顔のねこ】!
「ねこが真顔で一点をみつめている時は・・・」と、みいが真顔になっている姿が少し怖い。
さらにオチでも怖さが重なっているのですが、なぜかそれが妙に面白いという見事なネタ。
コレ、じわじわ来ましたよ(;´∀`) 3コマ目~4コマ目のつなぎ方・カメラワークがウマい!
【コミックス1巻、4月17日発売!】
●よこしま・ゼミナール (松田円 先生)
受験生の味方「横島ゼミナール」の講師たちは、みんな個性的!
童顔、お色気、変人、お子様、事務の人もちょっと変わってるしで、
マトモなのはバイトの人だけ・・・? そんな彼らの塾ライフ!
今回は、GWで連休中の「よこしまゼミナール」講師陣・・・
だったはずが、いきなり緊急招集されて不満げな、童顔講師・横田くん。
変人・北先生による召集の説明が遠回しすぎて、まどろっこしいのが面白い(´▽`;)
そこをお子様・涼音先生が要約しているし・・・ 講師の中では彼女がいちばんマトモかも。
召集理由は、お色気・島村先生と、涼音先生のボディガード・沖田さんが、
2人でお出かけしているから様子を見に行こうという・・・ 講師の仕事と関係なくね?(;´`)
そんな2人をとりまく「謎の軍団」となった横田先生たちが楽しいお話でありました。
島村先生は沖田さん狙いですが、さて、沖田さんの方は・・・ という展開にワクワク。
・・・だったのに、まさかのバイト君受難で大笑い!!゜(*゜´∀`゜)゜ こ・れ・は・ヒ・ド・イ!!!
バイト君、最後の方で島村先生からも一喝されて、あまりにカワイソすぎます!
次から彼の立場は、そーゆー方向で定まってしまうわけですね!
カワイソーだけど、ギャグ的には美味しいと言えなくもないな・・・(ヒドッ
そんな感じに、おもしろ講師たちの日常が楽しい本作品。
コミックス1巻が4月17日発売とのことで・・・ 今後も楽しみです!
【新連載!】
●だから美代子です (むんこ 先生)
未亡人みょー子さんの、義父・義母との3人生活!
なぜか義父母からは「みょー子」とよばれている美代子さん。
夫を亡くして泣いていましたが、夫さんの言葉と、義父母の明るさもあって、
毎日笑顔で楽しく暮らしている・・・ そんな姿が描かれる4コマ作品。
ゲストを経ての連載スタートとなりましたが、
笑顔で明るく、軽快なノリが際立つ作風で、変わらずに楽しませてくれます。
朝、フライパンで起こすのをやってみたいからと、それを義父母相手に実行したり、
ご近所さんの昼寝に(義父母を伴って)参加したりと、彼女の行動1つ1つがおもしろ楽しい。
ご近所さんまでも、そのノリに巻き込まれてしまう勢いが素晴らしいですね(^◇^;)
また、亡くなった夫さんも可笑しな人で、彼のコメディ精神というかユニークな性格が、
その没後もみょー子さんに影響を与えているのが、なんとなく夫婦の絆として
伝わってくるのも良い感じ。 やってることは変人そのものなんだけど(^^;
遺影を変えたり、彼の“遺志”を継いだりしてるけど、どれも笑いが原点にあります。
みょー子さんだけでなく、義父母さんたちもまた、ノリが良くて楽しい人々。
そんな3人暮らしの「あったかさ」・・・というには温度高目な、躍動感あふれる熱気が
笑いをもたらしてくれる4コマ作品。 連載スタートということで、今後が楽しみです!
【フレッシュゲスト3作品!】
●鑑定します! (しまこ美季 先生)
骨董屋「栄寿堂」を任された青年と、店にいる“ざしきわらし”のお話・・・?
新しい店長としてやって来た智秋くんが目撃したのは、“ざしきわらし”!?
と思いきや、それはバイトの小森みつ子さん。 小っこくて若く見られるけどオトナです(^^;
そんな2人が骨董屋を始めることに・・・ というお話。
カタギではない智秋くんは、店をやる事に消極的・・・な割には、
やたらと骨董品に詳しいという、ちょっとワケありな感じで興味をひかれます。
みつ子さんも高価な骨董品を惜しげもなく日用品に使ったり、
リアクションの大きな智秋くんの横で、すまし顔で進行したりと面白い人。
この2人のコンビっぷりが楽しそうな作品。
様々な骨董品も、目と知識欲を刺激してくれそうな期待感がありますし、
何より久しぶりのしまこ先生作品ということもありますので、つづき期待です!
『夜明けのダンディー』、好きでしたー!
●先生ロックオン! (神堂あらし 先生)
小学校教師が、生徒からされた告白を、10年後にあらためて受けました・・・ なお話。
門倉京子さん33歳は、小学校教師。
10年前、生徒の大和一樹くんに「お嫁さんにきて」と言われてハイハイと流していたら、
10年後に本気のアタックされてお付き合いすることに! そこから始まる年の差カップル。
13歳も年下の一樹くんとお付き合いすることになった京子さんですが、
マジメな性格なため、後ろめたいやら、先生気質で接してしまうやら、そんな様子が面白い。
時折、「教師の顔」になってしまうあたり、まだ年下の男の子との関係には、
のめりこんでいるというほどでもない距離感が、節度ある個性を感じられて好感触。
いかにも「先生」というイメージですね~。
一方、一樹くんの方も、押せ押せタイプでありながら、誠実なのが良い感じ。
何より、10年間の恋心をそのままぶつけられる純粋さに、うらやましさを覚えたり(ぇ
いやー、いいじゃないですか、年の差カップル。 好きですわ~、この2人の関係性。
先生の方の心がまだまだ踏み込んでいない点に、
「これから」を期待できますので、ぜひともつづきの物語を読んでみたいものです!
●宇宙少年ヒロシ (竹屋まり子 先生)
「女」を知らない少年の好奇心はどこへゆく・・・?
「男」しかいない星からやってきたヒロシ君。
女というものがどういった存在かわからないため、転入早々、いろいろトラブルに(^◇^;)
そんな彼の「女」への探究が、おもしろ可笑しい4コマ作品になっています。
「女」に関する知識をもとに、男と女の区別をつけようとしたヒロシ君。
しかし、「胸がない女」を見つけたことで混乱し始めることに!
その「胸のない」楠木さんが男か女かを確かめようと半ばストーカー気味に、
でも冷静・客観的に行動するヒロシ君が面白い(´▽`;)
「女」は「男」にとって未知の存在。
これをギャグテイストにすると、こーゆー話ができあがるんだな、という楽しさがありますね。
最後の「胸」談義などは、かなり笑ってしまいましたし、
ヒロシ君と楠木さんの関係がどうなるのかも気になる所なので、つづき期待です!
【アンコールゲスト!】
●東京メイト 番外編 (戸田誠二 先生)
東京に暮らす人々の、生活の足音を感じさせるショートストーリー・番外編!
コミックス発売中ですが、ここで番外編とは・・・
アンコールゲストとして描かれたのは、「仕事・プレゼント」というテーマ。
すし屋で働くことになった少年、刃物製作所で働く青年、そば屋を営む元・部長さんなど、
3者3様の仕事っぷりと、それぞれの「プレゼント」に、
“普通”を生きる人々の息づかいや鼓動を感じてしまう秀作でありました。
「仕事は その仕事にホレて 自分でつかむもの・・・」の言葉は、
今の自分とっては耳が痛い部分もありますが、実感として伝わってくる良さがあります。
また、今回の構成は面白かったですね。
1⇒2⇒3⇒2⇒1という流れに、若~老~若という流れが重なっているのが興味深かった。
人の時間、人生という限られた時間と、
それを越えた想いというものを感じざるを得ませんでしたよ。
ラストの月が雰囲気よく、見事なシメとなっていた番外編。
これで終わりなんですかね?
私としてはもっと戸田先生作品を読んでみたいもので、再登場に期待しておきます!