ヤングキングアワーズ 2012年5月号より
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)
コミックス5巻、4月28日発売! 一部書店にて「アルペジオ」フェア開催とのこと。
そんな今回、ついに出航の時をむかえる401と群像たち。
蒼き艦艇がカラーに映えて、とても美麗であります。
余談ですけど、「蒼」という色には「青」と違って灰色のイメージが含まれることもあります。
ゆえに「蒼き鋼」には、黒白(人類と霧)どちらとも言えない灰色の領域に立っていることを
象徴する意味合いがあるのかもしれませんね・・・
さて、出航ということで、タカオさんはどう動くのか・・・?
なんて考えるまでもなく(^^;
ついてゆく気満々なのに、いちいちクールに対応しようとする彼女が面白かった。
船体カラーを赤から“蒼”に変更したり(カラーだからこその表現が見事でした)、
偶像と握手を交わしたり・・・ って、この後の態度がこれまた楽しすぎますよ!
あの手、しばらく洗わないんだろうな~(´▽`;)
もう、タカオさんの乙女っぷりが最高でした!! プラグイン実装は大正解ですね(ぇ
しかし、そんな状況の中、迫りくる恐怖の陸軍。
401クルーの排除命令。
もはや生死は問わない・・・ いや、生かさない方向で作戦を進めるという非情ぶり!
まあ、そこはプロフェッショナルの軍隊としては当然とも言えますかね。
さすがに考え込む兵士さんもいますが、そこはもはや覚悟を決めねばならないというところ。
これが実戦なのだということを、否応なく感じさせてくれます。
一方、その頃の「白鯨」。
陸軍の狙いを見抜いていたのはクルツですが、
駒城艦長は相手が10代の子供であるため、そのことに難色を示しています。
このあたり、艦長の優しさと、クルツの冷徹さ(悪い事ではない)を感じさせて面白いですね。
さらに、クルツの語る「401無人帰還説」が興味深い。
たしかにその可能性はありますね・・・ だとすると、誰が何のためにそうしたのか?
翔像? ヤマト? それとも、他の何者かの意思・・・?
目的も今一つ不明確ですし、このあたりを突き詰めて考えてゆくと、
今後の物語の展開が見えてきそうな気もします。
そして、後半の衝撃展開!
えぇッ!? ・・・と思わず声を上げてしまった終盤のシーン。
陸軍による急襲は、さすがプロフェッショナルと思わせる手際の良さ。
これには、さすがの群像も裏をかかれたのか・・・?
ソナーである静さんが、敵の襲来に気付かなかったことを思わせるシーンもあり、
正直言って不安が募るばかりで・・・ うーむ、これはどうなんでしょうね~。
でも、1つ気になることがあるんですよね。
それは序盤で群像が、タカオさんになにか「お願い」をしていること。
この内容がはたして何なのか。
もしかして、ナノマテリアルによってオトリを作っている可能性はないのでしょうかね?
ただ、あそこまで人体を血液含めて再現できるものなのかどうか・・・ うーん、わからん!
刑部邸の悲劇により、どこでどのような悲劇が起きるかわからなくなった本作品。
何が起きてもおかしくはありません。
不安に押しつぶされそうな重圧感がただよい始めましたが、今後も楽しみです!
そして、今月号には「共同戦術ネットワーク・番外編」として「悪の軌跡」が載っています。
おまけ4コマ・・・じゃない、高精細モニターに映し出される悪の活躍5編と最後の1本が
まとめて掲載されていて、私ほくほくでありました。
さらに、「次号より新展開」の文字が・・・?
はたして何があるのか?
4月28日発売のコミックス5巻ともども、めっちゃ楽しみであります!