鰻に続いてはどぜうである。
浅草の「飯田屋」や高橋の「いせ喜」あるも、行くだけの余裕なく
渋谷で手を打った。
渋谷店に来るのは、30年ぶりぐらいかもしれない。
宇田川町から渋谷南口のレンガビルに移って7年。
東京に来て食いたいと思うのは、昔ながらの東京の情緒を感じる店だ。
そんな訳でどぜうを選択す。 こればっかりは関西で食えない。
まずは、さらしくじら。 辛子酢味噌がよろしい。
すかさず、燗酒を所望。
どぜう鍋 一人前¥900強は結構するなぁと思ってたが、
¥1700になってたのに驚いた。月日の経過を思い知らされる。
養殖にしたって割に合わないので、内外から活モノを引っ張ってるんだろうが、
今や貴重な存在。 ますます庶民の味ではなくなって行くなぁ…
最初にどぜう屋に入ったのは、渋谷店だったと思う。
劇団研究生時代、わーきゃーやってるのに疲れた時は、
代々木八幡から自転車転がして、一人食いに来た。 我ながらシブすぎる。
となりのジジイの食い方を真似しながら、ネギ山盛りを覚えた。
そこへ一味も山椒もふりかけてた。
蒲焼。醤油の勝ったタレがうまい。
昔からあったのかな、記憶にない。
さぁて、ぼつぼつメシで締めるか。
どぜう汁にごはんとお新香。
この味噌汁は秀逸だと思う。
ここにも3尾ぐらいのどぜうが横たわる。
夏のスタミナ不足にはピッタリだ。
というわけで、ネパール料理にシフトしかかったのを無理やり、
東京でしか食えないものとして、どぜうに付き合ってもらった。
昔の劇団メンバー。 具体的にはちゃんと解散していないのでまだ劇団仲間。
やっぱり東京の味は、こういう雑なね、がさつな感じのものが美味いと思う。
関西でこれが無いのは、たぶん職人風の男っぽい味はウケないからだ。
こればかりは東京で食いたいものの最右翼。
さて、次回この鍋の前で箸割るのは、何年後のことになるだろう。
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