かつての仕事仲間たちと飯を食う会あり。
私以外は全員女性。 飲まない方もちらほら。
2007年の初回は寒風吹きすさぶ中、南地のてっちりに行った。
回を重ねて22回目は、うなぎに相成った。
南森町の「うな次郎」。 7品¥6500のコース。
季節外れな感じがするだろうか。
実はうなぎなんてぇものは年中美味い。
夏の土用に欲しくなるのは人間の勝手であって、
猛暑を超えて、少し活動的になって来てからの方が美味いに決まっている。
稚魚が獲れないとか、大騒ぎするのはやめて欲しい。
そんなものある処にはあるに決まっている。 あやかり組が値上げしたり、
近大のなまず丼が脚光浴びたり、まったく平和なことである。
まず最初に、生ハムサラダ。
なんで生ハムとも思うが、まずベジーファーストで野菜を喰っておくのは賢明。
ビールを頼むと、恰好なるアテが。
揚げたてのうなぎの骨煎餅。
ポリポリと小気味よし。
保存がきくから、いつ揚げたの…と思うようなのが出て来る店があるが
あれはいけない。
うざくですね。 うなきゅうとも。
ロケもので渡米、ロス郊外のメキシコ人接客の日本食レストランで、
やしきたかじん氏が「うなきゅう」たのんだら、なす田楽が出てきた。
「なんでやねん…」と盛り上がったことがある。
八幡巻と時雨煮とあっちゃあ、どうあがいても日本酒へ。
いろいろと取り揃えていて、出席者の分も選んであげたが、何飲んだか忘れた。
のんびりとうなぎを肴に一杯やるのは最高であるが、
飲まない連中がさっさとうな丼なんぞに行かれた日にゃあ、焦っていけない。
うなぎの場合は、飲まない人とはなかなか間合いが合わせにくい。
う巻き。
そもそも、うなぎは江戸の昔でも庶民の手が届かぬご馳走だった。
あの当時、すべて天然ものしかない。
しかも漁場から生かして運ばねばならなかった。
川魚は鮮度の問題なのだろう、さばく直前まで生かしてないといけない。
うなぎの蒲焼を、高嶺の花である卵焼きで巻く…なんて贅沢だったのだろう。
いかんいかん…俺もめしにする!
ごはん、くださ~~い!
コースなので丼ではなく、蒲焼にごはん。
ご飯はアツアツでなきゃね。
一切れ、ごはんの間に挟んで、上に乗っけて自由自在。
奈良漬を最初にうなぎに付けた人はセンス良いと思う。
最初から山椒かける人もいるが、作り手に失礼だと思う。
そもそも臭み消しだし、二口、三口喰ってから、風味を変えることをお勧めしたい。
おいおい、誰だい、こんなことしてんのは。
挽き立ての国産山椒なので、山椒好きな一人はごはんへ。
野暮なことしやがんなぁ~~。
キライぢゃないけどね。