遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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愛しの我が家(3)

2018-08-10 04:21:07 | 雑感

網戸越しの中庭

中庭の青石

中庭から見た座敷網戸

座敷の前には小さな中庭がある。金木犀と紫陽花が植わっており、例により伊予の青石が配置されている。北東に向いているので、日陰のことが多く、庭には苔がびっしりと生えている。掃き出しの窓から見える庭は流石に手狭ではあるが、金木犀が生い茂ってきた今はそれはそれで風情がある。

その他の生活部分、台所、お風呂場、寝室、子供部屋(今は一部パソコン部屋)は、特にお伝えすることはないが、台所、お風呂場は途中で少し手を入れて改築をしたので、快適で取り壊すには惜しい。

とまあ、わたしは未練たっぷりであるが、後のことは後の所有者が決めることなのでなにもない。とにかく我々には十分居心地の良い住居であった。四〇年間おせわになりました。さようなら。


愛しの我が家(2)

2018-08-08 03:35:44 | 雑感

玄関の天井ー葭簀張り

玄関の飾り間仕切り

座敷への廊下

欄間飾り

我が家で棟梁がここぞと腕をふるってくれたのが座敷二間だ。床柱も欄間もなげしもしっかりしたものを使い、贅沢ではないが、落ち着いた雰囲気を出している。天井も玄関と居間は葭簀張りでちょっと雰囲気を変え、玄関にも飾りをあしらった小仕切をつけ、二階への階段下にも白石を敷いて坪庭を設けている。

床の間も畳敷きで、前は欅の一枚板を使い、違い棚の上下には金箔と紫の扉をつけた物入れを設けた。下の棚は床下まで抜いて、エアコンを入れ込み、お客が泊まる際の温度調整に使った。廊下との境は雪見障子で、坪庭の様子が廊下越しい見える工夫がしてあり、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。

この座敷に何人のお客を迎えたのだろうか。結婚の相談、ビジネス、交友、年始客など、数えきれないお客を迎えた。家人もよくサポートに奮闘してくれた。また子どもたちも活躍してくれた。

ゆっくり庭を眺める余裕はなかったけれど、落ち着いた気分にさせてくれる部屋であった。思い出は数々巡る。(続く)


座敷

床の間

書院

雪見障子

愛しの我が家

2018-08-06 02:42:04 | 雑感

全体像

西面

外門扉

扉を開けて玄関へ

ガレージの壁

南面の窓

玄関脇の築石

40年住んだ家に別れを告げ、東京に引っ越すことになった。転居するとなると、長年住んだ我が家にはやはり愛着を禁じ得ない。改めて見てみるとなかなかのものである。緑も眩しい我が家を記憶に留める意味もあり振り返ってみた。

全体的にたいして大きくはないが、こじんまりとして結構住みやすい。猫の額ほどの庭に緑があふれるほど植わっている。玄関への通路やリビング前の庭には伊予の青石が配置され、良い風情だ。

外観は飛騨造りのかっちりしたもので、何やらお神輿を連想させる。ひさしは深く、影は濃い。ガレージは2台分のスペースを取ったが、屋上でBBQをやれるように舗装したが、ついぞ利用しなかった。(続く)


玄関から外玄関を振り返る

濡れ縁

飛騨造りの特徴ある腕木

通用門



飛騨造りの名作

2018-08-04 04:41:33 | 雑感


地鎮祭

棟上げ

家の整理をしていたら、古い写真が出てきた。この家を建てた頃のものだ。昭和53年に建てたのでかれこれ40年前になる。銀行経由で紹介を受けた飛騨古川の大工さん(あとで名工百選にも選ばれたと聞いた人)が、腕をふるってくれた。

縁起をかついで、地鎮祭には市原神社の小島宮司に来ていただいてお祓いをしてもらい、古川の坂部さんという棟梁が取り仕切って家を建ててくれた。遠くから来ているせいかとても働き者の方で、朝早くから日が暮れるまで、鉋掛けや材木の溝掘りに取り組んでいた。ある時会社帰りに薄暗い中、工事現場に立ち寄ってみると、ライトが点いて人影が動く。誰かいたずらでもしているのかと、そっと近づいてみると、坂部さんが一心不乱に継ぎ手の細工をしていた。

地元の別の現場では、朝9時位に来て焚き火を始め、10時過ぎにはお茶を飲み、12~13時はきっちり休み、15時には又お茶の時間をとる。という地元の大工仲間をめにしていただけに、少ない人員で一心に働くこの人達の動きは新鮮だった。

又完成してから4,5年は毎年一度顔を見せてくれ、様子を点検してくれた。おかげでこの家は40年間狂いもなく、過ごすことが出来た。細部まで行き届いた造りの名作と言っても良い。


飛騨造りの特徴ある腕木

完成直後

申し訳ない涼しさ

2018-08-02 04:39:35 | 雑感

阿弥陀岳とその左肩赤岳

蓼科山

谷間にそよ風

まさに大暑。連日の35度超えの暑さもようやく出口が見えてきたという予報だ。それにしても記録になかった41,1度の猛暑、連日の猛暑日、地球温暖化が猛威を振るっている。

この暑さは日本だけでなくアメリカにも中国にも猛威をふるっている。温暖化の原因とされている二酸化炭素の2大排出国で、比較的無関心な国で酷暑が続くのは、身にしみて実感するのでやむを得ないことだろう。

申し訳ないことだが、夏場の私の避難先の山小屋は標高1400mあり、朝晩は肌寒ささえ感じる。エアコンはないが、クーラー要らずである。布団がないと明け方は風邪をひきそうである。空気も澄み、水もうまい。都会で暑さと濁った空気の中で過ごすことを思うと、とても帰る気が起こらない。

後期高齢者になったので、こんな境遇も少しは大目に見てください。