遅いことは猫でもやる

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飛騨造りの名作

2018-08-04 04:41:33 | 雑感


地鎮祭

棟上げ

家の整理をしていたら、古い写真が出てきた。この家を建てた頃のものだ。昭和53年に建てたのでかれこれ40年前になる。銀行経由で紹介を受けた飛騨古川の大工さん(あとで名工百選にも選ばれたと聞いた人)が、腕をふるってくれた。

縁起をかついで、地鎮祭には市原神社の小島宮司に来ていただいてお祓いをしてもらい、古川の坂部さんという棟梁が取り仕切って家を建ててくれた。遠くから来ているせいかとても働き者の方で、朝早くから日が暮れるまで、鉋掛けや材木の溝掘りに取り組んでいた。ある時会社帰りに薄暗い中、工事現場に立ち寄ってみると、ライトが点いて人影が動く。誰かいたずらでもしているのかと、そっと近づいてみると、坂部さんが一心不乱に継ぎ手の細工をしていた。

地元の別の現場では、朝9時位に来て焚き火を始め、10時過ぎにはお茶を飲み、12~13時はきっちり休み、15時には又お茶の時間をとる。という地元の大工仲間をめにしていただけに、少ない人員で一心に働くこの人達の動きは新鮮だった。

又完成してから4,5年は毎年一度顔を見せてくれ、様子を点検してくれた。おかげでこの家は40年間狂いもなく、過ごすことが出来た。細部まで行き届いた造りの名作と言っても良い。


飛騨造りの特徴ある腕木

完成直後