遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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幼なじみ

2015-11-16 16:01:42 | 友人・知人


刈谷という田舎に住んでいると、いろいろ地域のつながりがある。厄年同年会もその一つだ。男の厄年、数えで40歳の齢に神社、仏閣で揃って厄払いをしてもらうという習わしがある。

地元郷土社の神社の氏子がそもそもの単位なのだが、我々は少し範囲を広げ、小学校中学校の同窓生に呼びかけ、前厄、本厄、後厄の3年に亘って一緒に行動した。厄年に集まったのは55名ほどであった。

神社への寄付、お寺での豆まき、それぞれの祈祷、厄明けの旅行などである。我々の仲間は気の合うものが多く、厄年が終わっても、毎年集まっては市内の学校、公園へ薄墨桜の植樹、花見、総会、旅行などを行ってきた。

年とともに、近年はだんだん行事数も会員数も減り、当初の人数は19名にまで減ったが、和気藹々で今日まで続いている。この頃行事はは年一回の総会と一泊の懇親旅行だけとなった。

幼馴染の集まりは、顔を合わせるとすぐ昔に戻り元気になる。ただ、昔と比べ会合での酒の量は大幅に減った。会計や書記、議事進行係はそれなりに役職を果たしてくれており、会長に祭り上げられている私の出番は殆ど無い。

他愛もない集まりだが命の洗濯をしているようである。幼馴染というのは故郷そのものだろう。何故か母の胎内に戻ってきたような感がする。今日の総会もつつがなく終わった。

晩秋の山々

2015-11-13 04:24:08 | 雑感

雲が架かっている阿弥陀岳と晴天の山並

めっきり冷え込んできました。天候はやっと秋らしく晴天と雨天が交互にやってきて、まさに「◯◯心と秋の空」の言い伝えの通り、くるくると変わりやすくなってきました。昨日は雲が多かったのですが今日は空が高く、山に雲はかかっていません。

朝日が上る前は一面に霜が降りて寒さが厳しく、そろそろ冬支度を急かされる。山の上にあるゴルフ場は今月で営業は終了となるのだろう。


    朝日が射す前には霜が一杯だ


  蓼科山とフォレストGCのクラブハウス




描写に長けたハードボイルド

2015-11-12 00:40:57 | 


伊坂 幸太郎「グラスホッパー」角川文庫 2004年刊
グラスホッパーとはバッタのことか。この生物は集団の密度が低いと平穏に生きるのだが、高いと凶暴化し攻撃的になるという。

物語はそれぞれ違う得意技を持つ3人の殺し屋(自殺させる技、ナイフ使い、押し屋)の活動を描くところから始まり、非合法活動をするグループトップののバカ息子に交通事故で妻を殺された元教師がそのグループに潜入して復讐をしようとする。

そのバカ息子があっけなく交通事故でなくなるが、それは事故ではなく押し屋によるものではないかと究明を始める。このバラバラに活動していた4名の殺し屋(元教師は単なる使い走り)が次第にこの事故をきっかけに一つに収斂していく。その辺の構成力・描写力はなかなかのものである。

今まで読んできた伊坂作品の中で最も動きのある作品であるような気がする。

枯れ葉の絨毯

2015-11-11 00:30:48 | 雑感



我が小屋の辺りはそろそろ紅葉が終りかけ、栗や楢の落ち葉がハラハラとものすごい量で落ちてくる。足下は,まるで絨毯のごとく地面が見えないくらい落ち葉が降り積もっている。
周りの林はすっかり明るくなり、残るは落葉松の茶色の葉っぱだけとなってきた。

24節季はいよいよ立冬を迎えた。江戸時代には「こたつ開きの日」があったそうな。旧暦十月の初亥の日と決まっており、それは十月は亥の月で亥は五行では火を司る水の氣とされています。家事の多かった江戸の世ではこの日にこたつ開きをすればその冬は火事にならずに済むという縁起担ぎのような言い習わしがあったとか。

鍋物がおいしくなってきました。11月7日は「いいなべ」=鍋の日だそうです。水炊き、土手鍋、ちゃんこ鍋、湯豆腐、しゃぶしゃぶ、キムチ鍋、この頃はトマト鍋なるものも登場し、寒い日には湯気を立てる鍋を囲むのが一番です。

小さな祭り

2015-11-10 00:09:55 | 行ってきました
    駐車場にテントを張って色々なイベントを

    造り酒屋の敷地内で蔵祭り

岡谷に行った帰り道、人がぞろぞろ歩いているので、なにかイベントがあるのではないかと野次馬根性で下車。交通整理をして歩行者天国をしているところを歩いてゆくと、向こうから何やらマイクで叫んでいる人間が居る。

行ってみると駐車場に色々なテントや遊具を置いてイベントが開催されている。信濃毎日新聞のテントの前で社員らしき人に尋ねると、年2回の地元祭りだそうだ。観光用電気自動車「オカーゴ」試乗、霜諏訪大社の御柱祭りの木遣、着物散歩、造り酒屋御湖鶴の蔵開きなどなど。ここら辺り下諏訪のお祭りだそうだ。

商店も店の前に屋台を出して特売をしている。いかにも地元のお祭りだ。我々は当然造り酒屋の蔵開きを覗く。家内が「私が運転するから飲んだら」と言ってくれるので、試飲用グラスを求め、ツマミの燻製(卵、ソーセージ、はんぺん、ちくわ)も求めて参加。さすが製造元だけあって辛口、純米、吟醸、にごり、燗酒、など15種類ほどの酒を試飲させてくれる。

敷地内にはテーブルが設えられ、地元の皆さんが酒を酌み交わしている。司会のタレントらしき人が多いに場を盛り上げ、お楽しみ抽選会をやっている。景品は地元居酒屋の飲食券などで和気あいあいの雰囲気だ。

小さなお祭りだったが、試飲の酒も周り、なにか地元に溶け込めたような温かい気持ちになって開場を後にした。

    燻製ツマミを売る人
    タレントが開場を盛り上げる
    試飲会場
    敷地内は特設のテーブルで一杯の人

鮮やかな里山

2015-11-09 00:39:35 | 行ってきました




好天が続くこの秋は紅葉が見飽きない。岡谷市郊外の出早公園(いづはや)の紅葉が綺麗だということで、ちょっとでかけた。長野県百景に選定されているとの情報もある。

道路脇の変哲もない神社に「紅葉まつり」の幟がはためいていた。入口は常緑樹が多く薄暗い木立の奥に、綺麗なもみじが垣間見える。遊歩道にそって 小川沿いに出ると綺麗に色づいた大楓が現れる。そこからは絢爛豪華目もあやなもみじの乱立である。

小さな公園であるが紅葉は十分美しい。地元の岡谷ライオンズクラブが毎年楓を植樹しているらしい。神社の氏子らしき人がテントの中でお茶の接待もしている。次元の住人が親しげに話しかけてきて、彼岸桜が咲いているのを教えてくれた。

小規模だが十分紅葉を楽しめた。ここらはこれが紅葉の見納めかもしれない。


かっちりとした短編集

2015-11-08 00:28:33 | 


米澤穂信「満願」新潮社 2014年刊 2015年「このミステリーが読みたい」、国内編第一位他数々の賞を受けてぃる作品。確かに才気煥発、レベルの高い短編集である。自然な描写の中に伏線を張り、謎解きにつなげる。

大げさな設定ではないが、題材が自然で入りやすい。内容的にはミステリーとして申し分ない。派手なアクションはないが描写が丁寧。短編集であるが、小説が決して短すぎるという感じはない。

唯一問題なのは本の装丁である。表紙のデザインが何とも野暮ったい。これがもう少し内容に添ったものになれば、文句のつけようがないのだが。

里山(五箇山)の秋

2015-11-07 08:01:36 | 行ってきました

    サークルKもこんな佇まい
     ダム湖を巡って     谷あいを進む
    バスの中ではクイズも用意されていた

11月3日の文化の日、例年のごとく晴天に恵まれ、バスで北陸道へ繰り出す。年に一度の社友会の行事だ。
途中で休憩をはさみながら、ひるが野のSAへ寄る。サークルKが、町中とは違った佇まいで営業していたのがおかしかった。
こう言うフランチャイズチェーンの展開で、イメージ戦略の要とも言うべき店舗のカラーやロゴがユニークなのは、不思議な感じがする。
マックやローソンなども条例や街の雰囲気に合わせて立っているのを見るがサークルKは初めてだ。

    国重文村上家
    昼飯時
    清流が流れる
    流刑小屋
    小屋の脇で

山は紅葉で正に錦繍。山肌は一面色づいて黄色や赤に彩られている。真っ青な青空をバックに綺麗だ。多分今シーズン最高だろう。ガイド付きのいかにも観光旅行という体の旅は久しぶりだ。
北陸道をひた走り五箇山ICで高速道を降りる。眼下に集落を見ながら谷あいを進む。

4時間近くかかって五箇山に到着。谷間の、平家の落人伝説があり、白川郷よりは確かに山深い。流刑人小屋もある。そこで昼食、庄九郎食堂、隣は国の需要文化財村上家。メニューは野菜中心。胃袋に優しい。
食事後更に奥の相倉合掌造り集落へ。同じ合掌造りでも白川郷より少し小ぶりで、素朴にポツポツとたつ。中国人や韓国の団体が来ていた。

    相倉合掌造り集落

山深い、里山でひっそりと生活していたところが世界遺産指定で多くの人が訪れるようになった。最近はこのように外国人も多いらしい。入口近くの集落菅沼集落へはエレベーターで降りる。不思議な感覚だ。

    錦州の山肌
    菅沼集落

社友会も老人会ではないところは、現役役員がバスの見送りや見送りや、言葉だけでも先輩に対する感謝の念を表すようになってきた。
これも余裕或いは成熟してきた証ではないか、社会の構成メンバーとして成長している。喜ばしく思う。

等身大の現実

2015-11-05 03:18:19 | 


竜田一人「いちえふ(2)」福島第一原発労働記 講談社 2015年刊
いちえふとは福島第一発電所のことを指す。えふいちとは言わない。先に出版した(1)に続いての報告。
(1)では休憩所という謂わば付帯施設での勤務体験だったのが、今回はいよいよ建屋内作業につくことになった。マスメディアにありがちな、やたら危機感を煽ったり、電力会社、政治家の発表のように「大過ない」というような、政治的な色彩を帯びること無く、正に事実のレポートである。反原発でもなく、原発擁護でもない、淡々とした作業現場レポートである。

貸家、レンタカーの現状と差別、なん重曹にもなっている下請構造など、我々が知らない現実が展開している。勤務外での、入浴、食事、ボランティア活動、など肩に力が入っていない活動報告が現実感を増す。しかし淡々とした行動、描写がかえって真実味を醸し出している。

放射線を浴びる危険は確かにあるのだが、問題地点に身を挺して飛び込む勇気と好奇心に敬意を評すべきだろう。それとも売れない我が身を振り返って捨て身の冒険なのだろうか。それほどのケレン味は感じさせられない。現在進行形の福島原発の現状を理解するには格好の書だと思う。

ミニクラス会

2015-11-04 05:29:11 | 友人・知人


友人の「偲ぶ会」の席上、この後「せっかく集まったのだからミニクラス会をやろう」という話がまとまり、会終了後近くの居酒屋で行うこととなった。両国駅前の江戸沢へ行ったが、あいにく5時までは準備中だと断られた。そんな時、誰かが「あの2階はネオンが付いているのでやっているのではないか」と指差した先に突撃、無事場所確保。

こう言う時同級生はありがたい。何の準備もなく集まるだけで自然発生的に会が始まる。お互いいろいろな道に進んだが、それを誇るわけでもなく、羨むわけでもなく、ざっくばらんな話し合いが始まる。

しかしまだ現役を続けている弁護士のH君がどうしても中心になりがちである。つくづく思うのだがこうした時の亡くなった友人は絶妙な取り回しであった。彼の人柄を思い出す。

会の終りには次回のクラス会のことが自然発生的に出て、来年の10月6,7日長浜でやろうということに衆議一決。程の良いところで切り上げて、解散となった。私もつくづく良い仲間に恵まれていると実感しながら家路についた。