遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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初冠雪

2013-11-11 08:52:48 | 雑感
前面に阿弥陀岳背後に赤岳

初冠雪

前日は確か山頂に雲が掛かっていた。
晴天の今日見たら赤岳、横岳が雪を纏っている。冠雪であろう。

前面に立つ阿弥陀岳には雪が無いのに、背後にある主峰にはびっしりと雪がついて、一層高度が増したようにみえる。
里は秋たけなわだというのに、山頂近くの稜線は厳しい冬が来ている。

左は天狗岳


里をドライブしてみると、八ヶ岳は晴天を背にスッキリと屏風のように聳えていた。
散歩道は黄金色に染まったカラマツの林が道路に金の針を敷き詰め、秋の最後を締めくくっている。

いよいよ冬の到来だ。


圧巻の紅葉スポット

2013-11-10 11:33:10 | 雑感


茅野市にある長円寺の楓が素晴らしいと駅横の観光案内所で教えられた。
夕方のTVニュースでも、地方新聞にも記事が載った。

今が見頃だと思い、早速出かけてみた。さすがにシーズンなので観光バスが止まり、近所の人も見物に来ている。
数十本の楓の木が真っ赤に染まり、圧倒的な色彩の雲のようだ。
小さな池のほとりに石仏群が置かれ、水面に紅葉を映す。
木の葉越しの石仏群
見事な紅葉を愛でる参拝者

境内にはイチョウの巨木もきいろの葉をつけ、楓の赤とのコントラストが美しい。
この見事な楓は、「一行寺楓」と言われ、明治初期京都から移植されたという。最盛期の寿命は意外に短く、10日くらいまでだという。
行く秋のフィナーレを飾るような見事なスポットであった。

長円寺入口
雲のような紅葉

冷静な判断力と、前向きな情感

2013-11-08 10:29:57 | 


田部井淳子著「それでも私は山に登る」文藝春秋社刊 2013年9月刊

女性で初めてエベレストに登頂した登山家が、土壇場でどう対処したかを数々の登山経験と、がん告知を受けてから寛解(完全にガンが消滅した状態)するまでの行動を綴った本である。自分だけでなく、人のために生きることが、結果的には自分を救う実例でもある。

冷静な分析とそれに基づいた判断、一方で人間の感情をわかり、その中で前向きに行動してゆく力を示す。その基本には「山が好きだ」という、ぬきがたい原点があり、山に向かう或いはチャレンジする喜びを常に求めている。前半は登山経験の中での分析、後半はガン闘病と東北震災支援プロジェクトが中心の記述である。

癌で余命3ヶ月と診断された時も深く絶望することなく、やるべきことに真正面から立ち向かった。ヒマラヤで雪崩に襲われた時、迷いもなく装備のテントをナイフで切り裂いて、「後のことはこの状況が落ち着いた時考えよう」と割り切るのと同じ発想だ。先を考えながらもその場その場での展開に全力を尽くすのが小気味よい。

ガンとの戦いも壮絶であるが、それが全部ではない。やるべき任務(東北震災支援プロジェクト)と並行して立ち向かっている。

語り口は気負ってもおらず、冷淡でもなく、等身大の著者がそこにいる。彼女の周りには田部井ファンが沢山居るというのがよく分かる。華やかではないが信頼感が湧く。

久しぶりに小説ではない本を読んだが、静かなファイト(元気)が湧いてくる本だった。お薦めできる。

紅葉終期

2013-11-07 09:43:51 | 雑感


家の周りの紅葉はそろそろ終わりに近づいている。

霧も出て一層幻想的だ。落葉松が黄金色に色づいてきた。栗、白樺、桜などがそれぞれの進行によって色づき具合が変わってくる。

日本の四季は春の花、夏の緑、秋の紅葉と彩り豊かだ。植物は冬を迎える前に、自ら水分の補給を止め、越冬の準備をする。
しかも葉っぱが花に劣らず、黄色や赤色に鮮やかな発色をする。

人の一生も青春時代の華やかな時代、働き盛りの成年、壮年時代、末期の熟年とこんなに鮮やかに輝いて生きられるといいなあ。
我が身は紅葉のようには輝かず、せいぜいかすかな残照を映している程度なので(これはこれで楽しいのだが)、一層周りの紅葉が眩しい。

分相応

2013-11-04 12:26:40 | 


毎日の自分の時間はたっぷりあるので、好きな読書が楽しめる。フィクションの世界に遊ぶのが好きなせいか。小説を読むのは楽しい。畏友と義兄がたくさんの小説を貸してくれたので、山の空気の中で少しずつ楽しんでいる。

伊坂幸太郎 「ゴルデンスランバー」2007年 新潮社刊「バイバイ・ブラックバード」双葉社刊 2010年

このところ、伊坂幸太郎をよく読む。この他にも数冊読んだが、題名を忘れてしまった。つまりエンターテイメントとしては楽しいのだが、あんまり後に残らないような気がする。(本のせいではなく、単に自分の記憶力が退化してきただけかもしれないが)

前書は第21回山本周五郎賞、第五回本屋大賞などの受賞作品だが、ケネディ暗殺の謎をベースに書かれた、国家ぐるみの犯罪というスケールのものだ。だが一体この作品が訴えているのはなんだろう、という疑問が消えない。組織、国家の持つ非情さ、用意周到さが表面に出てこない。後者は太宰治の未完の少説「グッドバイ」から着想を得て、毎回50人に短編を送って読んでもらうという実験的な「ゆうびん小説」だという。個人との繋がりをどう感じろというのだろう?

勿論文句をつけているのではない。己の理解力のなさを嘆いているのだが、エンターテイメントとしてはそれなりに楽しめるので不満があるわけではない。昔からの癖で、もう少し感激性というか、教訓と言うか、ズンとくるものがほしいとつい思ってしまう。

だが、今の私の境遇からすると、この程度の軽さがぴったりかもしれない。

秋色深まる古都(2)

2013-11-03 00:19:24 | 行ってきました
国分寺

翌朝ゆっくり朝飯を食べ宿を出発。

今日は下二之町の古い町並みと城山公園で高山城址などを見にゆこうとのんびり宿を出る。
荷物は預けてきたので身軽だ。とりあえず濃く無事に参拝。外国人一人旅が写真を撮っていたので,シャッターを押そうかと言ってみたが、結構ですと断わられた。宿の相客でカナダからの女性二人客と云い、この街は旅慣れた外国人が多い。

まずは定番宮川の朝市をひやかして歩く。宮川には赤い鯉と、鴨がたくさん遊ぶ。朝市はどことなく元気が無いように思えたが、それでも店番のおばさんは人がよさそうだ。赤かぶ漬けの店でで味見をし、2袋ほど購入。お値打ちだと思って買ったのだが、その3軒先でさらに安いところを発見しガックリ。こうしてひやかして歩くのも楽しい。

桜山八幡宮の参道
 境内は紅葉が鮮やかだ
本殿

桜山八幡宮の大鳥居のところから参道を登る。一位彫りや、春慶塗の店が並ぶ門前町を本殿に向かう。ここも外国人が沢山見受けられた。石段を上り参拝。ロシア語を話す白人女性が居る。下二之町を通り川沿いに東山の方へ上がる。散歩道には絶好の風情だ。

東山へ向かう途中の縄手橋

程なく東山寺院群へと出る。ここでも外国人カップルに出会う。高山は日本情緒を味わう穴場としてどこかに紹介されているのだろうか。天照寺、法華寺、宗猷寺など紅葉に彩られた寺院を巡る。境内の紅葉がことさら美しい。参道に散っている銀杏の黄色が眩しい。花の季節もいいが、こうした静かに紅葉に燃える秋も美しい。



宗猷寺から西へ下り、護国神社を経て高山城址本丸跡へ。かなりの山道で昔の人の苦労が偲ばれる。ここはまだ紅葉には少し間があるようだ。戦いを想定した山城の構えがはっきりしているのは、ここが地政学上要衝だったからか。
本丸跡
初代金森長近の像

本丸跡は山頂近く。黄色く色づいたもみじが一本、ひっそりと生えていた。細い山道を下り、売店のある広場へ出ると金森長近の像があり、子ども連れのお母さんが、子供を遊ばせていた。帰りの時間を見て、市内に戻り、鍛冶橋の近くで昼ごはんを食べ、駅前からバスに乗った。秋色濃い高山を堪能した旅であった。

秋色深まる古都(1)

2013-11-02 08:48:12 | 雑感
谷間は紅葉の盛りだ
ダム湖の風情

ふいに思い立って高山にゆくことにした。沢渡、平湯経由である。
松本ICで高山行きの急行バスに乗り換え、安曇野、新島々を通って稲核辺りに来ると谷間の紅葉が素晴らしい。バスはすり替わるのがやっとの山道を器用にすすむ。小雨が時折降って煙りがちな山肌は赤、黄、橙の紅葉に彩られ美しい。奈川渡ダムで沢渡方面へ。沢渡で上高地へ向かう人達がバスを待っている。ウイークデイゆえ数は少ないし、上高地はもう紅葉の盛りを過ぎているのでは無いかと思うのだが、やはり人気がある。釜トンネルで左折し平湯方面へ。ダムの周りや、坂巻温泉等谷間の紅葉は今が盛りで、土砂崩れの斜面に混じり美しい。バスの車窓から十二分に堪能し平湯についた。バスは十五人ほどの乗客だったが、半分は西欧人であった。I時間ほどで高山へ。

バスの車窓から実際は写真より数倍鮮やかだ

バスセンターでバスを降り、まず駅前の旅館へ向かう。本日の宿は高山らしく日本旅館。建物が有形文化財に指定されているという。荷物を預け早速街へ。着いてみればなるほど昔の旅館だ。我々の部屋は庭を望む角部屋。

趣きのある旅館
庭に面した角部屋
程の良い夕食

この町はもう何度も来ているのだが、何故かホッと心和む雰囲気を感じる。
初めての「まちの博物館」で金森6代の足あとや、火消し装束、纏など天領の町の栄光の名残を見学。近くの地酒売店で2本ほど酒(蓬莱のひやおろしと、天領のにごり酒)、ツマミ(ふきみそ)を仕入れ、宿へ戻る。

早めに風呂に入ったあとは、部屋で酒盛り。「ひやおろし」はなかなかいける。酔っ払って8時代にはもう布団に入ってしまった。