遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

お知らせ

Twitter で更新情報が観られます。やってる方はこちらからフォローどうぞ。
http://twitter.com/gaiki_jp

エンジン チェン・ソー、大人のおもちゃ

2011-09-13 07:41:01 | 雑感

先の台風で、敷地内の落葉松や、白樺、赤松などが倒れた。

とりあえずの応急措置は管理事務所がやってくれたが、なにせこの辺り一帯が同
じように倒れているので、それから先はひとまず自分たちでやらねば、と考えた。

ついでに、かねてから切ったほうが良いと思う立木も2,3本あったので、チェン
・ソーを買いに行った。

新聞チラシにあった、お値打ち品の売り出しがあったので、早速駆けつけたら、
「初心者はこれだ」と薦められたのが、この品。試しに切ってみたが取り扱いも
簡単。確かに扱いやすい。
刃を研ぐ装置までついている。ついお薦めに従って、お値打ち品の3倍以上のものをかってしまっ
た。

ついでにヘルメットと革手袋も揃えて準備万端。教えてもらったような手順で、エンジンを掛け揃っとるを絞る。大きなエンジン音が響き渡る。ソー・チェインが唸りを上げて回り始める。

長男がこういうのは好きだろうなあ、と思いつつ、家に帰って木を切ってみたら面白
いように切れる。道具としては少々危険な感じがするが、ばさばさ切れる。なにか銃などの武器を手にした気分だ。大人のおもちゃとしては最高だ。

あっという間に4本の立木を切り倒し、先の台風で倒れた赤松を切り刻んだ。気
分爽快である。

最近猟奇事件が頻発しているので、管理には気をつけなければ。


SEMAー旋舞

2011-09-10 10:39:04 | 行ってきました

ひたすら回る

トルコの伝統的な踊りで、ベリーダンスと並び有名なSEMAを見に行った。

SEMAは白いフレアースカートと、帽子が特徴的な舞踏だ。よくある民族舞踊の一
種だろうと、あまり期待はせずに郊外の会場につく。会場は100人くらいの観客
席に囲まれた舞台が真ん中にある。15人ほどのフランス人の一団がカメラのフ
ラッシュを焚き、談笑をしている。少々賑やかであった。

入り口のカーテンが閉まり、照明が暗くなり、黒衣の6人のイスラム僧侶と5人の
伴奏者が入場。暗い内10分ほどイスラムの祈り(呪文のように聞こえた)が唱
えられ、たて笛(尺八のような音)が演奏された後、6人の僧はひざまづき、床に頭をす
りつける。立ち上がり舞台上を3周。主宰者を除き、5人は黒衣を脱ぎ捨て、号令
のもと回転を始める。ひたすら回る。年配者に混じって、一人十代と思われる若
者がいる。足取りはしっかりしている。右手の掌は上に向け、左手は下に向けて
ひたすら回る。天の恵みを右手で受け、左手で地上に施す意だそうだ。皆恍惚の
表情で回る。回る回るひたすら回る。間に中断して五回ほどに分けてまわった。
同じように見えるが、5回それぞれに意味があるのだそうだ。

回転は太陽系、地球自身、電子、陽子、と同じである。この世のあらゆるものは回転している。意識しようとしまいと。セマーも回転し宇宙と同一化を図る。頭上の帽子は墓石を、白衣は死体を包む白い布を表し、腕を従事に組み数字の1を表し、アッラーの唯一性を現す。セマーゼン(旋舞者)は太陽系の地球のごとく、自身回転しながら舞台上を何周かする。聖メブラーナの考えによれば、①人間が真理に目覚め偉大な創造の神の奴隷であることを認める。②人間が創造された時の秩序と偉大さを目撃し神の力に心を撃たれる③人間が知性を愛のために犠牲にする。神との一体化、神の奴隷となる。④人間が運命を認め、創造された時の任務に戻る。この段階ではセマーゼン長も参加する。⑤コーランの「神の顔はどこにでもある」という章を朗読し、すべての人の魂の平安、自国の無事の為の祈り。以上の五段階でセマーは構成されている。


会場

ここで、SEMAが演ぜられる

伴奏は笛2管、卓上琴、マンドリン風の弦、マリンバ。歌も唄われる。全体は約
40分間で終了。よく目が回らないものだと思う。神秘的、厳かな雰囲気で、陽
気なフランス人たちも、音一つ立てず、静かに味わっていた。これは民族舞踊と
いうより、宗教儀式、或いは神前で奉納する巫女さんの舞の趣であった。

全員が退場してから再び2名が戻ってきて、照明も明るくして、「写真をどうぞ」
と踊ってみせた。今までの厳かな雰囲気が少し和んだ。

これは観光の一種ではなく、伊勢神宮参拝のようなものだ。
ひたすら神に祈るイスラムの教えの一端を味わえたような気分になった。

奇観の連続 トルコ・カッパドキア

2011-09-09 07:33:06 | 行ってきました

熱気球の準備

トルコへ行ったら、ここだけは外せない、と考えていたカッパドギアの二日目の
朝は4:00のコーランの声で目が覚めた。東の空が赤く染まり、西にはまだ満月が
かかっていた。本日はまず熱気球に乗る日だ。am4:00にホテルを出て、9:00に
は戻ってきた。(熱気球に乗る:2011-07-31 掲載参照)空に浮くという体験は、
得難いものだった。朝日が昇る前の東の空も物凄くく綺麗だった。


向こうの岩が「3人の美女」。こちらは日本の美女?

10:00にホテルを出発し、まず展望台エセンテべへ行く。ここから「3人の美女」
といわれる、キノコ岩を見る。ここを取り囲む火山の噴火によって、異なる層の
土や岩石が積み重なり、一番上の比較的硬い層が残り、それが侵食されてあのよ
うな奇観ができたという。とりあえずカッパドギアへ来たなあと実感。


地下都市のいろいろな部屋

丸い大きな扉 アラブ軍の恐怖が偲ばれる

スパイスを調合する岩

そこから、地下都市カイマルク地下都市へ。圧倒的なイスラム軍から身を守るべ
く構築された地下都市は、食糧倉庫付きリビング、家畜の餌やり場、教会、キッ
チン、ワイナリー、スパイス倉庫、などなど。一つ一つは小さいが、8層にもなっ
ており、機能分化しているようだ。柔らかい石を掘った石室、通路の数々は、い
つか見たベトコンの土の中(テト村)に掘られた壕を思い出させた。こんな地下
都市がカッパドギアのあちこちにあるという。通路の途中に設けられた、丸い大
きな石の扉が、アラブの攻撃の恐怖のすざましさを想起させる。


ウチヒサールの谷 岩峰に住居が刻まれている

穴ぼこだらけの岩山

岩山住居の寝室

ベランダで一休み

そこからウチヒサールのキノコ岩の中に住居を構える谷に行き、その住所を見学。
現在も住んでいる個人宅を見せてもらう。砂岩をくりぬいたリビング、寝室、な
ど見せていただく。一部におみやげがおいてあり、これも生計の一部を支えてい
るのだろう。コーラを頼み多少寄与する。この谷には同じようなキノコ岩に郵便
局や交番があり、昔ながらの生活を守っている。


洞窟レストラン

昼は洞窟レストランへ。この土地では加工しやすい砂岩を掘った、住居やホテル、
レストランが有り、近年人気になっているという。洞窟は温度が一定で涼しく、
音がよく響く。照明も壁の反射を主とした幻想的なもので、落ち着いた雰囲気だ。
広間では大正琴のような楽器で演奏があり、日本人団体客と見るや、日本の曲を
ひいてサービスする。つぼ焼きがここの名物だそうな。本来は壺を客の目の前で
割って中味を取り出すのだが、経費節減か我々には壺の口から中身をとりわけて
くれた。後から入ってきた日本人団体客にも同じようなサービスをしている。


トルコの料理は美味しかった。

昼食後はギリシャ人が住む地区へ。扉や窓が青、十字架が飾ってあり、イスラム
文化とはやはり少し違う。この地区の人は20世紀に帰国したそうです。車の中
からざっとみただけで、見張り台の展望台へ。カッパドギアとは美しい馬の意。
この辺りは良い馬が育ったのだろう。
大きな岩の中が刳り抜かれた砦(見張り台)。展望台の下部の谷は崩壊が進んで
いた。近くにはレモンを貯蔵する地下倉庫があるというのに、この崩壊は気にな
る。

本日はカッパドギアを縦横に見た。ここは奇観というだけでなく、自然を生かし、
共生している。この地はイスラムとキリスト教徒のせめぎあいの場でもあったようだ。

世界の奇観を満喫。





シルクロードの始まり

2011-09-01 09:04:02 | 行ってきました


トルコの二日目は長いドライブ(約700km)の一日だった。
8:30ホテル発。小麦畑のの平野をコンヤに向かって走る。車中一眠りしたところでドライブインに入る。ヨーグルトにケシ、はちみつをかけたここの名物らしい。5TL。ヨーグルトが濃い。ここは日本ツアーがよく立ち寄るところらしく、日本語で売り込みがある。またテーブルの上には日本地図が敷いてある。日本との親密さが伺える。

ケシの花と実

アクシェヒル湖を、すぎたあたりからイスラム教の親鸞とも言うべきメブラーナ様の講義を受けながら進む。途中道の両側にケシ畑が現れる。ドライバーのユノオさんが車を止め、白い花とゴルフボールの倍ほどある実を取ってきてくれる。ヘロインの原料となる植物(種類が違う?)ではないだろうか。


さくらんぼを洗ってもらい食す


コーヒー占い

途中、さくらんぼ畑でさくらんぼを買う。500gで15TLユノスさんは2kgを3つも買い、家へのおみやげとする。ものすごい量だ。スケールが違う。それでも彼は量りの調整が悪いのを指摘し、測りなおしをさせ、少し追加をさせる。こんなことは日本では考えられない。近くのドライブインに寄り、洗ってもらい食す。アメリカンチェリーのように、色が濃い種類だ。ここでユノスさんにごちそうになったトルココーヒーで占いをしてもらう。飲み終えたカップをソーサーの上に伏せ、滴った後の図柄が、ラクダ、魚、山、鳥などであるかどうかを読み取る。二人とも吉報だそうだ。尤も悪いことをお客には言わないだろう。

このドライブインのあたりには、牛に逆さまに乗ったホジャさんの像があちこちに立っている。ホジャ師はトルコの一休さんといわれ、へそ曲がりだったらしい。



メブラーナのモスク

内庭に咲くバラ
モスク内部の庭・噴水

信者の家族の墓

モスク内の部屋の中の宗教指導者

長い行程を走りコンヤの街につく。メブラーナ様(何故かガイドのセナムさんはこの人の名前には様を付ける)のモスクがあるこの街はイスラムが厳しいそうだ。
昼のアルコールはダメだし、女性はスカーフを巻いている。メブラーナのモスクは明るく、バラが咲き乱れる庭に囲まれている。モスク内は靴にカバーをして上がり、写真撮影禁止。モスクの中は青と緑(意味のある色彩だそうだ)で彩られ、数々の遺品=食器、衣服、絨毯、コーラン、が飾られている。信仰の深さを感じる。当代随一の哲学者は弟子・家族とモスク内に眠る。


隊商宿遠景

隊商宿入り口

内部を覗く

隊員が休む石室

ラクダの部屋

コンヤは新しいアパートメントの建設ラッシュ。工場も新しい物が多い。人口300万の都会は、発展を続けている。
そこから更に走り、シルクロードのスタートとなった隊商宿へ。シルクロードにはこんな施設が、一定の場所に設けられていて、利用料は取らなかったそうだ。ただ、土地の代官へは挨拶に伺ったらしい。まるで砦のような作りで、石室、テラス、礼拝所、ラクダの小屋などかなり立派である。礼拝所は2階、見張所は屋上にある。疲れているので屋上に上がる細い壊れかかった階段が危なっかしく感じられた。

夕日が傾いてきて、キャラバンの雰囲気が出てきたが、そこからさらに2時間走ってカッパドキアへ。本日は12時間700km近く走って、pm8:00ホテルMUSTAFA着。ラクダのキャラバンの20倍くらい移動したのだろうか。