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7/14(木)曇 ロッジで気持ちよく目覚める。
庭に出てみるとリャマが三頭、草を食む。観光客へのサービスと除草の一石二鳥
だろう。前の通りにはトレッキングに出かける人が、ポーターとともに、隊列を
組み、なにやらポーター頭が、大声で指揮しながら取り過ぎてゆく。
空は曇り、峰々の頂き付近は雲が掛かる。勿論遠いアンデスは見えない。
簡単なバッフェの朝食を済ませ、出発。300mほど先の駅へ。我々より上の街
から来る人が多い。
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ビスタカー
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物売りのおばさんたち
線路の中へも物売りのおばさんたちが入ってくる。押し付けがましくないのが不
思議だ。ホームの売店に「茶」と日本語の看板が架かっている。
ジーゼルの列車。ほぼ定刻通り(8:29分発→8:31分)ビスタカーの座席
はA-5,6、進行方向に向かう席、谷側。オスカル氏は山側。向かい側にスペイン
語の男女が座り、楽しそうになにか話している。
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車窓から
途中で、「英語を話すか」「名前を日本語で書いてくれ」と言われ、ノートをち
ぎって渡す。ベト(男)と、アリアドナ(女)をひらがなで書いて渡すと不思議
そうに見る。ついでにカタカナも書き加える。喜んだので、漢字の当て字でも書
いてやろうかと思ったが、やり過ぎなので自制した。こんな事でとても喜んでく
れた。
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インカ道を行くトレッキング
列車は川沿いを走りマチュピチュ駅へ。途中子供達車窓近くに立つ。食べ物やお
菓子を投げて与える人がいるので、それが目当てなのだそうだ。貧しい国(終戦
直後の日本みたい)を感じた。民家の密集している街、マチュピチュへ到着。
昔はアグアスカリエンテス(熱い水の意)といったそうだ。昨年行ったメキシコ
の甥っ子が赴任していた街と同じ名前だ。毎日外国人がこの街に2000人泊ま
る。100%観光で成り立っている街だそうだ。標高2000m。
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入場を待つ人の列
カメラが電池切れとなり、カメラ無しでマチュピチュへ。残念である。
マチュピチュ迄バスで8km、発見者の名をとったハイラン・ビンガム・ロードを2
400m迄上がる。続々とバスがつづれ折りの道をすすむ。
ここは、ワイナピチュ(若い山)、マチュピチュ(古い山)、プードグーシイ
(楽しい山)に囲まれたまさに天空の都だ。入り口に門があり、行列ができている。入場券とパスポートを提示して入場。
無事入場して、まず見張り小屋の近くへ登る。そこから全体を俯瞰する。圧巻である。ガイドブックにある通りの景色が目の前に広がる。石組みの遺跡の間にある緑が目に眩しい。
ポンペイとここが違う。
透明な空気の中に広がる、整然とした石造りの遺跡を眺めると、古代の息吹が聞
こえて来るようだ。
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マチュピチュの全景
そもそもの、この都市の意味はなにか。諸説がある。
パチャクテイ王の別荘、ビジネス(交易)中心地、UFO飛来説、神殿、など。
家屋数200,推定住人600人。どうしてこんな険しいところに大集落ができ
ているのだろうか。謎である。
ガイドが案内してくれた幾つかの遺跡を紹介しよう。
太陽の神殿、水汲み場:三つの窓がある、遺跡の中では珍しい曲線を持つ遺跡。
それぞれの窓は夏至、冬至、春分/秋分の日に朝日が差し込む。となりは水汲み
場、或いは沐浴場。神殿に上がる人が身を清めたところ。現在も水を流している。
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聖なる広場
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3つの窓の神殿 前はチャカナを捩った石
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主神殿
聖なる広場:3つの窓の神殿、主神殿、神官の部屋(館)に囲まれた広場。主神
殿は未完成。三つの窓の神殿の前部には3つの階段状の石が置かれている。イン
カの世界観では、未来(天)、現在(地)、過去(地下)の3つの世界からなり、
それぞれをコンドル、ピューマ、蛇が代表する。その3つを現す三段の階段状の
石がある。
インティワタナ(日時計):一枚岩を削って作った日時計。パワーストーンとし
て多くの人が手をかざしている。そのかたわらにはワイナピチュ山のミニュチュ
アみたいな岩がある。神官控えの間、儀式に参加する高位の人々の控えの間。2
4角の岩組み。
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遺跡の中をめぐる通路
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野ウサギのいる繁み
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水鏡の間
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コンドルの神殿
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/2e/0e47a360831e142ddfcbf280f541db27.jpg)
インティワタナへの道
メイン広場にはリャマが放し飼いになっている。20頭いるそうだ。聖なる岩
(後ろのヤナンティン山と同じ形の岩)、野ウサギのいる広場を経て、水鏡(ア
メリカ学者は石臼だという)の間へ。ここはもともと天井がない。
そしてコンドルの神殿へ。地面の頭部分と後ろの縦岩の翼部分が見事に造形され
ている。翼の上の小さな部屋の両側に小さな穴が開けられているが、アメリカ学
者はここを牢獄だという。しかしミイラが発見されていること、コンドルの翼の
上にあること、から、天の世界に旅立つための部屋ではないかという説もある。
サンクチュアリロッジで昼食。このホテルはマチュピチュ見学には絶好のロケー
ションだ。入場門の前に一軒だけあるホテル。大変な数の人が出入りしている。
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復元された倉庫
二階建ての家、職人たちの家、庶民の広場、穀物倉庫などを見学して、帰途につ
く。ホテルに帰りマチュピチュの街歩き。温泉、マッサージ屋、おみやげ屋、レ
ストランなどをひやかして歩き、下のアルマス広場へ。
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アルマス広場
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祭りの準備進む教会前
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教会内部
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マチュピチュの街
温泉町の繁華街といった風情だ。ちょっと早いが、インカ・ワシという郷土料理
店で夕食をとる。一日歩いたので、ビールが旨い。昨日は高山病を警戒して、酒
を謹んでいたせいもあるのか。ペルーではアボガドのサラダが美味しい。帰りに
記念のTシャツを買ってホテルへ。
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インカ・ワシ店頭
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観光の町だけあって、清掃は行き届いている