ワイナピチュ山
世界遺産のマチュピチュの代表的な紹介写真のバックに必ず出ている険しい山が
ワイナピチュ山(若い山)です。
昨日はマチュピチュの遺跡を満喫し、本日は背後にそびえるワイナピチュ山へ登
る日だ。遠くからこの山の山肌や、登山道を見ていると、果たして体力の衰えて
きた今、ちゃんと登れるのかといささか不安になる。ガイドのオスカル氏は標高
差300mほど、往復2時間ほどだと安心させてくれる。
遺跡を通りぬけ登山口へ
登山口は聖なる岩の裏にある。ここも10名ほどの列。ここの登山は一日200人
(400人?)程に制限されている。目の前の崖にへばりつくような道に人が見え
る。登山許可証を示し、入山時間を記入されスタート。
はじめは少し下り、いよいよ石段が始まる。小さなトンネルを潜り登りが始まる。
鋼鉄のワイヤーロープが張ってあり安心。絶壁に石段が刻まれている。遠くから
見たよりは足下は確かだ。喘ぎ喘ぎ登る。ぐんぐん高度を稼ぐ。
左側の斜面が登山道
山肌にくっきり映る山影
上から見る遺跡
30分ほどで小休止。後25分という表示に救われたような気分になるが、石段はま
すます厳しくなり、ほとんど鉄ロープが張られている。テラス状の草の上でまた
休憩し、頂上直下にある2つの小さなトンネルを潜る。途中で追い抜かれた横浜
の一人旅の若者や、もう降ってきた一番乗りのおばさん集団など、下の遺跡より
日本人の割合が多いような気がする。
急な道が続く登山道
ヤッター頂上だ
石段が途切れ、自然石が積み重なった所が頂上。360度の展望だ。絶景、絶景。ここはインカの見張り台として利用されていたという。それにふさわしい見晴らしだ。
最後のトンネル入り口でめまいを感じ、テラスの上で足が竦み、いささか不安だっ
ただけに、正直嬉しい。ガイドがバンザイした写真をとってくれる。
下りのほうが急に感じる
頂上直下にもこんな遺跡が
頂上から、6800mの真っ白なアンデスの峰が顔を出している。横浜の若者と話を
し、登ってきた道とは違うインカ道を下る。一人通れるだけの細い急な階段だ。
下りのほうが多少楽だが、足が張ってくる。
それでも往復2時間15分で登山口に到着。体力が落ちたものだとつくづく。
まあ、想像したより整備された道で、無事登山できたことに感謝。
最高の世界遺産に別れを告げる
もう一度、遺跡をめぐって、色々な神殿、や門に別れを告げ、バスでホテルへ戻っ
た。昼食後、また街を少し歩き、汽車に乗ってクスコへ。満足した一日だった。