「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり」
と俳人芭蕉は、奥の細道を書き出しました。
今務めているロータリークラブの会長職も
後一ヶ月足らずの任期となると同じような感慨を覚えます。
ロータリークラブのガバナー事務所時代
地区副幹事の時にお仕えした坂本ガバナー補佐
(現ホシザキ電機社長)の信条は
「人生は如何に良い思い出を作るか。
素敵な思い出を沢山持った人が
豊かな人生を送ったといえるのではないか」
というものでした。
実際、坂本さんの生き方、行動は
その信条そのままの清廉篤実な生き方で
すばらしい人とめぐり合えたと、
ロータリークラブの出会いに感謝しています。
私は、年に数回山歩きをしますが、
どんなに厳しい山でも、平凡な山でも、
どんな悪天候でも、ひどい山小屋でも、
毎回とても楽しいのです。
それは一緒に行く仲間が、とても良いからです。
いわゆる「どこへ行くかより、誰と行くか」によって
楽しさが決まってくるのは本当だと思います。
一緒に行くメンバー全員が
「この山行を楽しくしよう」と考えているので、
周りの状況がどんなに悪くても毎回楽しい旅になります。
身近な例をいえば、どこへ飲みに行くかも大事ですが、
誰と行くかはもっと大事だと思うのです。
もっともその場合、そこにどんな女性がいるかというのも、
少なからず大切な要素ではありますが・・・
人生をよく山登りに例えますが、
どの山に登ったか=どんな立派な業績を上げたか
に優先するのは、
誰と一緒に登ったか、誰と一緒に歩いたか、
ではないでしょうか。
少し、石川啄木の
「友がみなわれよりえらく見ゆる日に・・・・」
の詩めいてきたところで、今回はこれまで。