どこへ行っても雑踏はある
街角の牛たち
ヒンズー教では牛は神の使いだといわれ大事にされる。その為街のあちこちで牛の姿を見かける。牛は牛であるから放置されても餌を求めて街を歩く。ゴミを踏みつけ餌を漁るのは、何か神の使いという役割とそぐわない気がするが、雑踏の中にいる牛は風景の一部である。
アグラからジャイプールに近づいたアブハネリ村にある階段井戸が最近世界遺産に登録されたという。チャンド・パオリ それを見ようと陽がまだあるうちに着くべく行程を急いだ。井戸が何故世界遺産か不思議に思ったが行ってみてよくわかった。そのスケールの大きさと、精緻な構成は独特である。
圧倒的な存在感で我々に迫るが、これは飲み水用に掘ったものなのか、冷房用なのか、不明だが、装飾的な雰囲気が強い一面の階段は水の正面から眺められるように作られているので、おそらく冷房(夕涼み)用ではないか。インドでは他にもこうした井戸が数多くあり、渦巻状や、神殿状の建物が作られているのもあるそうだ。
階段の周りを一周りしたが、塀の上に孔雀が一羽止っていた。いかにもインドらしい。
圧倒的な存在感の石段
底には緑色の水を湛える
正面には石室が設けられている
反対側からの石段の幾何学模様
塀の上の孔雀