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埋もれた文明「神々の指紋」

2010-11-13 12:32:07 | 
閑話休題 世界一周の話を友人としていて、「メキシコのマヤ文明は西洋よりも
遥かに天文学が進んでいた」とメキシコのガイドから説明を聞いたことを伝えたら、「面白
い本がある」と勧められたのが、「神々の指紋」グラハム・ハンコック著 翔泳
社刊。3年ほど前のベストセラーだ。親切にも彼は上下二巻の本を貸してくれた。

ところが何気なく読み始めたらこれが面白い。まず米国空軍中佐オールマイヤー
司令官からキーン州立大学ハプグット教授への手紙から始まる。もちろん実話である。それによると、教授が鑑定を依頼したピリ・レイス(オスマントルコ帝国海軍総督)の南極を含
む世界地図はほとんど正しいとのべている。ところがこの地図は1513年に描かれています。しかし、南極大陸が発見されたのは1818年、しかも1・6キロの厚さの氷に覆われています。1949
年にイギリス,スウェーデンの南極大陸調査団が氷原の上から行った地震波測定
の結果と図形は一致している。南極大陸が氷に覆われていなかったのは紀元前4000年以
上も前である。しかもこの地図は正確な数式を駆使した図法(メルカトル図法な
ど)をもちいている。いったいこれはどうしたことか。

この研究をアインシュタインも支持をしている。パグウッド教授の主張は紀元前
のはるか昔に高度の文明があったのではないかというものだ。ナスカの地上絵、
マチュピチュ、チチカカ湖沿岸の遺跡、そしてメキシコ・ティオティワカンなど、
にもその痕跡が残る。とハンコックは書いている。これらはエジプト文明などと
似ていたり共通事項が多いが、どちらかが片方に伝えたというのではなさそうだ。
つまり、マヤ,アステカ、エジプトなどに影響を与えた更に前の高度文明があ
ったのではないか、という主張だ。皆さんはどう思われますか?

ハンコックは綿密な現地調査を行ない、欧米人特有のかなりしつこい論理の組み
立てと実証を行っている。この本は面白いのと,緻密なので,同じところを何遍も読み
なおして,なかなか進まない。まだ漸く半分だが、終わるのが惜しいような気持
ちになってきた。

私達が想像もしなかった世界がノンフィクションで展開する。文明についての新
しい視点だ。メキシコ旅行の前に、大英博物館見学の前に読んでいたらと惜しまれる。