藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

少年のような、ジェントルマンになろう。

2005年05月31日 | テニス
「ルパン三世になろう。 パート23」

銭形と不二子が、カリオストロの城にある偽札工場の現場を、世界中に宇宙中継したので、インターポールの警察が飛行機でやってきます。

「インターポールが重い腰上げたな。」
「行ってしまうの?」

「うっ・・・うん」
「こわ~いおじさんが、いっぱい来たからね。」

「私も連れてって!泥棒はまだできないけど、きっと覚えます!」
「私・・わたし・・・おねがい。」
クラリスはルパンに抱きつきます。

「クラリス・・」

ルパンは抱きしめたい気持ちをグッっと堪えて、そっとクラリスの肩に手を当てます。

「バカなこと言うんじゃないよ。」
「また闇の中に戻りたいのか?」
「やっとお日様の下に出られたんじゃないか。なっ!」
「おまえさんの人生は、これからはじまるんだぜ。」
「俺のように薄汚れちゃいけないんだよ。」

「あっ、そうだ!困ったことがあったらね、いつでも言いな!おじさんは地球の裏側からだって、すーぐ飛んで来てやるから。」

クラリスは目をつぶり、キスしようとします。
ルパンは、唇ではなく、そっとクラリスのおでこにキスします。

これが、ルパンのかっこいいところです。
涙が出るほど切ないですけど、ルパンのやさしさ、強さを感じます。
見た目はオッサンですが、少年のような純粋さを感じます。
それでいて、やさしい大人的な判断をしています。
見た目はショボくても、カッコよく見えます。

テニスが強くなるには、ルパンになりましょう。

「私も連れてって!泥棒はまだできないけど、きっと覚えます!」
「私・・わたし・・・おねがい。」
クラリスはルパンに抱きつきます。

このとき、ルパンは死ぬほどうれしかったと思います。
そして、ものすごく抱きしめてあげたかったでしょう。
これが、ルパンの人間的器の大きさです。

テニスのレベルを上げるには、少年のような純粋な心と、自分の感情をコントロールできる大人の部分を持ちましょう。
少年のような大人になることです。
大人のような子供ではダメです。
「大人のくせに、クソガキみたい」
とは、大きく違いますので気を付けて下さい。

「もっと上手くなりたい!」
「試合で勝てるようになりたい!」
というような、純粋な気持ちを失っては、上達しません。
「もう、私には無理だな」
と思ったら、本当にムリになります。
「よし!きっとできるぞ!」
と、トキメキながら夢中にプレイしている人は、いくつになっても成長します。

と同時に、注意してほしいポイントがあります。
大人のように、感情をコントロールして下さい。
感情のままに動いてしまうのは、年齢に関係なく子供です。

例えば試合に出たとします。
試合では、必ずミスをします。
どんなプロでも、ミスがゼロはありません。
「勝ちたい」
という気持ちは大事ですが、ミスしても
「くやしい!」
という気持ちはコントロールして下さい。
反省するのは、試合が終わってからにしましょう。
試合中に
「くやしい」
という感情に流されると、冷静でなくなって、自滅していきます。
ジュニアの試合を見ていると、たいてい途中でキレてしまい、格下の相手にも負けます。
非常にもったいないです。
これは、ジュニアに限ったことではありません。
キレやすい、最近の大人もたくさんいます。
感情は自分でコントロールしましょう。

子供のような、素直で純粋な心と、大人のセルフコントロール能力の2つを持ちましょう。

ルパンのような、少年の心を持ったジェントルマンになりましょう。


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