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藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

シコラーに勝とう。

2005年08月21日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート18

基礎の部分を、きっちりと作っておくことが大切です。

海南大付属は途中、桜木のマークに宮益をつけます。
宮益は、背が低く、見た目ひよわ、スピードもありませんが、自分にできることをきっちりとこなすタイプです。
桜木「おのれ海南!!この天才にザコを!!」
宮益「う うるさいな いいから来い!ぼっ・・・僕からゴールを奪えるものなら奪ってみろ!」
桜木「言われんでも奪ってやるわ!!くらえ!!」
頭にきた桜木はミスを繰り返します。
桜木「くそ・・・てめーは はりあいがなさすぎるぞ!!やる気あんのか!!」
宮益「ある!」
桜木は今まで、相手が強ければ強いほど、負けまいとして、その強さに夢中で対応してきました。
その中で実力以上のものを発揮してきたのですが、相手が弱いことでペースが狂ってしまいます。


僕も桜木と同じだったので、よくわかります。
対戦相手が強くて、早い球をバシバシ決めてくる相手だったら、ワクワクしてテンションが上がります。
そういう相手なら、自然と夢中になって、実力を発揮できます。
実は、派手にガンガン打ち合えるタイプの方が、相性が良かったのです。
試合に負ける相手は、意外にも、あきらかに強い人よりも、「えっ!?うそ!負けちゃったの??勝ってるように見えたけど・・・」と言われるような相手でした。
特に技術があるわけでもなく、ハードヒットも打てない、ただ来たボールをミスらないように丁寧に返してくるだけ、いわゆるシコラーが苦手でした。
今では逆にシコラーが一番得意なのですが、当時はストローカーで、基礎もできてなかったので、勝手に自爆していました。
ガツンと速い球を打っても、フワフワ~と返ってきます。
ドカン!フワフワ~・・バコン!ポワポワ~・・・バシッ!!ピロピロ~、と返ってくると、イライラしてきます。
(クソーッ!こんなヤツ瞬殺してくれるわー!!)
と厳しいコースを狙ってハードヒットすると、アウトします。
(バカ!何やってんだよ!ちゃんと入れろよ!!)
相手だけでなく、自分に対してもイライラしてくるので、余計に力が入ります。
すると、当然アンフォーストエラーの数も増えます。
ストロークエースを1本とっても、エラーを2つすれば、結果としては負けます。
しかも、負けそうになってくると余計に焦ってしまいます。
(こんなショボキャラに負けるわけにはいかない!実力はこっちの方が上なんだから、しっかりしろよ!!)
と自分自身にプレッシャーをかけていき、さらに力んでしまいます。
そんな悪循環にハマって、負けてしまうことが多かったです。

このようなパターンは、なんとなく自分は強いと思っている人に多いです。
こういったシコラーに勝つには、基礎力がしっかりしていないと勝てません。
速い球を返すには、もともとの球に威力があるので、ある程度反射神経が良くて、合わせていくことができれば、ごまかすことができます。
しかし、威力のない、ペースのないボールに対して、ハードヒットでコントロールするには、基礎がしっかりしていないとできません。
実は、威力のないボールをしっかり打つのは、レベルの高い行為なのです。
相手の打ったボールの威力を利用できないので、ボールにパワーを与える手段は、自分のフォームから生み出される力のみです。
フワッとしたボールに、全身を使ったフォームで生まれたパワーを、うまくそのボールに乗せていかなくてはなりません。
フットワーク、下半身のタメ、リズム、上体の捻り戻し、ラケットの出る角度・・・すべての基礎能力が問われるショットなのです。
基礎練習は地味な作業です。
しかし、派手なショットの基盤を固めているのは、地味な基礎練習です。
基礎を固めて、シコラーに勝ちましょう。



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1 コメント

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これぞ私が探していた事 (気分はシャラポア)
2007-05-18 23:33:42
私もずっとそのことで悩んでいます。ハードヒッターrには強く、ゆるくコントロールしてくる人にやられてしまいます。やっぱり基礎なんですね。明日からの目標見つかりました。体のバランスが今は一番。次に、しっかり体使って打っていけるようにしていこうと思います。
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