藤原コーチのテニスランド

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スゴさに気付こう。

2005年09月04日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート32

レベルが上がらないと、本当の凄さは気付きません。

インターハイ初戦の豊玉戦で、桜木は流川のシュートフォームを見て凄さを知ります。
桜木は、合宿で2万本のシュートを打ったことで、はじめて流川のレベルの高さを理解します。
それは、2万本打つ中で、常に思い描いた自らの理想のイメージと、ぴったり重なっていました。
桜木「ぐぎ・・・ぎぎ・・・アヤコさん・・・あのキツネ・・・いつバスケット始めたんすか・・・」
安西先生「桜木君」
桜木「ぬ!?」
安西先生「今のジャンプシュートの前に、流川君がいくつフェイクを入れたかわかるかね?」
桜木「右へ行くと見せかけて左・・・かと思わせて右に抜いたから・・・2つだろ」
安西先生「左のあとに、ごく小さなショートフェイクも入れてるよ」
桜木「なぬ!?」
安西先生「彼のプレイをよく見て・・・盗めるだけ盗みなさい、そして彼の3倍練習する、そうしないと・・・高校生のうちには到底、彼には追いつけないよ」
桜木(・・・・・!!)
アヤコさん「富ヶ丘中に入ってきた時、すでにかなりうまかったわよ、あいつは」
桜木「やはり、経験の差が・・・・うわっと 現時点で負けを認める発言になる・・・ノ―ノ―ノ――ッ!!」
このときから、桜木は流川のプレイを目で追うようになります。


テニスが強い人ほど、「私はヘタッピだよ~!」と言います。
他の人の凄い部分を、理解できるからです。
他人と比較する能力がまだない人が、ちょっと打てるようになると「私は上手い!」と言います。
この、自称「私は上手い!」というレベルを超えていって、はじめて「私はまだまだヘタッピだな!」というレベルに上がります。
これは、レベルダウンではありません。
自分のレベルが上がれば、その分、自分の下手さが理解できます。
ここで、「私はダメだ~!」と投げちゃう人がいますが、心配いりません。
レベルが低いうちは、自分の下手さが理解できないからです。
下手さを痛感するのは、進歩している証拠です。
自分が上達してくると、今まで見ていたはずなのに、実は見えてなかった部分が理解できるようになります。
上手な人が、派手でもなんでもないフォームで、軽く打ってることが、いかにレベルの高いことであるかがわかります。
僕は、ボリス・ベッカー選手が練習しているところを、見ていたことがあります。
ウォーミングアップで、強い球は打ってませんでしたが、彼がレディポジションの構えをしただけで、ゾゾゾーッと鳥肌がたちました。
本能的に(ヤバイ!!)と感じ、蛇に睨まれた蛙のように、動けなくなりました。
構えにスキがないのです。
その上、ものすごい存在感やオーラを感じます。
(自分だったら、ベッカーに対してどう打つだろう?)と考えながら、ラリーしている姿をジッと観察してましたが、(厳しいな!どうやっても今のレベルだったら、1発でやられる!!)と感じました。
これがわかるようになることが、レベルアップです。
すると、(凄いなー!どうやって打ってるんだろう?)と自然に観察するようになります。
観察して、その技を盗むことで、どんどん上達するようになります。

上達すればするほど、自分は下手だなぁと感じます。
自分は下手だなぁと感じたら、上達したと思って「よしっ!!」とガッツポーズをとりましょう。



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