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風月庵だより

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迷信

2007-02-25 21:58:13 | Weblog
2月25日(日)晴れ【迷信】

今日も一日疲れてしまって気力がでない。昨日と今日と、風がひどく吹く墓前でのお経だったので、少し風邪気味になったか、もしくは花粉症のせいか。皆さんはいかがですか。

今日のご法事で、お墓を前もって買うことは悪いでしょうか、と尋ねられた。どうしてですか、と私は聞き直した。すると、生きているのにお墓をつくると、途端に死んでしまうということが多いそうなので、と答えが返ってきた。

私がお伺いしたお家の何件か、そのようなケースがあったのはたしかである。しかしお墓を建てたから亡くなったわけではないだろう。たまたま時期が一致したまでの事ともいえるし、もしくは無意識に死期を感じて準備をしたともいえるかもしれない。

お墓を建てたから死ぬ、というようなものの考え方を迷信と呼んでよいだろう。お墓を生前に建てるもよし、マイナスになる迷信は信じない方がよいし、もしすぐに亡くなるようなことがあったとしたら、むしろ準備ができていたことを喜んだ方がよいと思う。

カツを受験前に食べると試験に合格する、などというのも最近流行っているそうだが、これも最近作の迷信?に近い。勿論勉強しなくては合格するはずはないのだが、良い結果を期待してなにかしたいというのは回りの者の願いである。

ということで、実は知り合いの受験生のためにトンカツを料理して、夕方宅急便で送った。私も迷信を信じる愚かなおばさんの一人である。しかし彼のお母さんが生きていたならきっとそうしたであろう。

プラスになる迷信は信じても害はないだろう。高校生の頃、四つ葉のクローバーを持っていると幸せになる、と言われて大事に持っていたのだが、今でも古い本のどこかに挟まっているかもしれない。

しかしその幸せは叶ったと言えよう。『ダンマパダ(法句経)』のなかに「人もし百年生きながらうるも 最上の真理を見ざれば 最上の真理を見る者の 一日生くるが よりまさる」とあるが、仏教を学ぶことのできたこの身は、最上の真理を垣間見ではあるが、見るチャンスに恵まれていることは最高の幸せといえよう。

考えてクヨクヨするような迷信は信じない方がよいし、実害の無いことは楽天的にとらえれば、結構面白いこともある。そんなまとまりのないことを考えた今日の締めくくりである。来週も生ある限り生きましょう。

*「寿陵」:(りょうさん『一顆の明珠』からのコメントでお教えいただいたので書き添えます。) 近頃、話題を集めているのが生前にお墓を建てる「寿陵」。歴史をひもとくと、道教の「不老長寿」を深く信仰した秦の始皇帝のお墓が「寿陵」のルーツだといわれています。その後、中国から日本へその風習が伝わり、有名な吉田兼好の『徒然草』には、聖徳太子が生前にお墓を建てた逸話も残っています。(「仏教豆知識」より転載。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
語呂合わせ? (ぜん)
2007-02-25 22:44:46
迷信は、あまり気にすることはないと思います。
それ以上に、「言葉遊び」はほどほどにした方がいいと思います。
「カツ」なんて、言葉遊びでしょう。
気にする必要もないと思います。
バスに「4号車」がないのも、??です。

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迷信 (うさじい)
2007-02-26 05:18:37
「信心浅く迷信深い」迷える人々のなんと多いことか、大概この二つは反比例するようです。

花粉症は、このところ余り出ません。加齢により過剰反応がなくなったのか、乳酸菌が効いたのか、或いは水爆を作った科学者が開発した「体内酸素発生剤」ともいうべき物が効いたのか良く解りませんが、今のところ体調はすこぶる良いです。
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寿稜 (りょう)
2007-02-26 23:24:16
こんばんは!
古来中国には、「寿稜」という考え方(迷信?)があったそうです。
要は、「生前にお墓を建てると長生きする」という意味だと思います。
私も人に聴かれたときは、そのように答えています。「入るところが決まると心が休まるからきっと長生きしますよ」とか・・・。
日本にも古くからその風習が伝わっているようですね。
「寿稜」という言葉、昨今では、石屋さんの墓地販売のキャッチフレーズとしても使われているようですが・・・汗
参考までにリンク貼っておきます。
http://www.mamiuda.jp/mame.html

私もよい迷信しか信じないようにしています。
春先は心身のバランスが崩れがちですよね。
お体どうぞご自愛くださいませ。
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皆様へ (風月)
2007-02-27 19:45:44
ぜんさんへ〉
たしかに語呂合わせにすぎませんが、「おいしかった」そうで、よかったです。この手のことは目くじら立てることでもないでしょう。こんなことにかこつけていつもお節介を焼いているわけです。

うさじいさんへ〉
花粉症はうさじいさんは克服凌駕のご様子本当におめでとうございます。私は用事で甲府に出かけまして、さらに花粉をしょって来てしまいました。

今日は最悪です。加齢は役に立ちませんでした。

りょうさんへ〉
お教え有り難うございます。今教えられたページに伺ってみました。勉強になりました。ログに付け加えておきたいと思います。
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