風月庵だより

猫関連の記事、老老介護の記事、仏教の学び等の記事

老老介護の行方 弱音 

2018-02-21 11:56:08 | Weblog

2月21日(水)曇り寒し【老老介護の行方 弱音】

目下介護で大変な皆様、いかがお過ごしですか。ちょっと目を離したすきにとんでもない状態になっていたりしていませんか。

こちらは、お寺の境内に外トイレをつくらねばならず、大工さんと打ち合わせをして中に戻ってきましたら、母の大(faeces)で大変なことになっていました。久々に一首できました。

百歳(ももとせ)を 越えにし母の きりのない トイレ介助に 魚の目痛し

あまり優雅な歌ではありませんが。以前はよく和歌を詠ったりして、昔は朝日花壇にもときどき選んでいただいたりもしましたが、出家してからはあまり和歌を詠む心境ではなかったようです。その代わりといってはなんですが、道元禅師様の和歌の研究は論文も発表しましたし、解説も本に載せていただいたりしています。

なぜ魚の目が痛いかと言いますと、夜となく昼となくトイレ介助のたびに、ポータブルトイレの中を洗浄するためにトイレと洗面所の往復をするためなのです。説明すると余計に無粋になるかもしれませんね。

それにしても、あまりに無粋な五七五七七で失礼しました。とにかく仕方ない、やるしかありません。住職をやめるわけにもいきませんし、今のところ、介護をやめるわけにもいきません。それでもこうしてブログを書ける暇がありますから、良しといたしましょう。施設に預けるのは、可哀想かと思う気持ちもありますが、私が倒れるわけにはいきませんので、今申し込んでいます南向きの明るい施設に空きができましたら、預かってもらおうと思っています。

介護中の皆さん、自分自身の体調もお気を付けくださいませね。

 

 


老老介護の行方 病院の食事についてのクレーム

2018-02-17 17:45:31 | Weblog

2月17日(土)午前中晴暖か、午後曇り寒い【老老介護の行方 病院の食事についてのクレーム】

母をインフルエンザ騒動から救い出して、また在宅介護に戻りました。前のようにポータブルトイレも使えますし、歩行器を使って食事の度にベッドから食卓まで歩けるようになりました。お陰様でなんとか介護はできそうです。

しかし、私があまりに忙しく、晋山式という儀式も予定があり、檀務(お寺の法事等)も忙しく、三度の食事作りから、度々のトイレ介助などで、オーバーワーク気味です。南向きの気持ちのよい施設が空いたら、預かってもらいたいと思っています。

それにしましても、病院の食事というものがいかにマズイかということを経験しました。あれでは、治る病気も治らないのではなかろうか、とつくづく思いました。ドクターは母の食事が進まないのをご覧になって、「食欲も無いし、老衰ですね」と半ばあきらめぎみなご意見でした。しかし、食欲が無いのではなく、あまりにおいしくないので食欲がわかないのだ、と思いました。母に運ばれてきたおかずを味見してみましたが、本当においしくありませんでした。それでもドクターが許可を出してくださったので、毎日食事を運んでいくことができ、母の体力は回復することができましたが、もし食欲がないままに任せていたら、はたしていかがでしたでしょうか。

よく病院の食事はおいしくない、と聞きますが、塩気を制限するにしても、おいしく料理することはできないものでしょうか。出汁をきかせるとか、なにか改善すべきではないでしょうか。あれほどまずくては、たすかる病人も助からないかもしれないと思いました。何品も出さなくてよいから、一品本当においしいおかずを出せば、それだけで体力を戻せる病人もいるのではないでしょうか。

今日は法事やらなにやらで疲れてしまったようで、半分眠りながら、この記事を書いています。まだ夕方の六時ですね。これから夕飯を作って、母と食べます。いつまで母との食卓がつづけられるでしょうかしら。

(昨年やっと建立することができた合同供養塔です。もう紹介したでしょうか。とても白衣観音様が優しい感じでしょう。)

 #合同供養塔

#百衣観音

#病院食

 

 


老老介護の行方 施設からの退去

2018-02-10 12:50:54 | Weblog

2月10日(土)曇り【老老介護の行方 施設からの退去】

ショートスティーに来ている方がA型インフルエンザでしたので、お母さんにタミフルを飲ませます。症状がでても軽くすみますから、という電話が、一昨日面会から帰ってしばらくしたらかかってきました。さらに五日間ほど面会はご遠慮ください、ということでした。毎日あまりに仕事がありすぎて、毎日の面会に少し疲れていましたので、五日間休めるのでよかった、とはじめは思いました。

しかし、もしも高齢の母がインフルエンザ・ウイルスにやられてしまったら、重篤な結果になるかもしれない、と思い返し、昨日母を迎えに行きました。トイレ介助が問題ですが、なんとかなるでしょう、と思いました。電話でその旨を申し入れました。

お母さんの近くで食事をした方が発症しましたので、申し訳ありません、と言われましたので、益々、すぐに連れ帰らねばと思いました。兄と友人を頼んで施設に行きました。

必要なお品を下までお持ちしますから、ロビーでお待ちください、と言われましたが、「家に持ち帰るものは私でないとわかりませんので、部屋に行かせてください」と申し入れをしましたら、「実は今、お母さんには多床室に移って頂いていまして、インフルエンザの方を(お母さんのお部屋に)隔離しています。」と,多床室に移ったということを初めて言うではありませんか。多床室に移るときも必ず私が同席する旨を前にも頼んでおいたことでしたのに。

ご訪問の皆さんは、ここまでのやりとりをお読みになって、施設の対応が、どうもフェアーでないとお思いになりませんか。私は母の個室代に一日3150円払っています。母に聞きましたところ、一昨日から移された、ということですが、もし、移すのであれば、一昨日の夜電話を寄越した時点で、私に報告と許可を得るべきではないでしょうか。

いずれにしましても、案の定、母のトイレ介助で30分に一度以上、忙しい思いをしています。それでもバーにつかまって立ち、ポータブルトイレを使ってくれますので、なんとかなりそうです。この記事を書いている間も3回介助しました。

法事の間は、本堂なので聞こえませんでしたが、一人での介助はかなり大変です。でも頑張るしかないでしょう。もし、介護をなさっている方がいらっしゃいましたら、お互いに頑張りましょう。そう思っても頑張れないときもあるでしょう。そんなときは頑張るのはやめましょう。寒いですから、風邪にもご注意。インフルエンザにもご注意。私は梅酢で、いつもうがいをしています。それでは、お元気で。

(以前夏の時、紹介しました蝉の抜け殻です。まだ張り付いていますよ。)

 


老老介護の行方 施設の問題

2018-02-06 13:01:32 | Weblog

2月6日(火)晴れ【老老介護の行方 施設の問題】

はや梅がほころんでいました。本堂でろうそくに火をつけやすくなりました。寒い、寒波襲来とはいえ、今日あたりはこの辺りはちょっと一休みかもしれません。

母の面会と食べるものを運び続けて、はや2か月になります。お陰様で母は元気です。しかし、昨日は「寒い、寒くてどうしようもないんだよ」と会うなり、そう訴えました。電気毛布も先日運んで、私自身がベッドにセットしましたし、母の部屋はかなり暑いほど暖房が入っているはずなのですが、「寒くてたまらない」と言います。

職員の方に聞きましたら、脱水症状になると困るので、低温に入れています、という答えでした。しかし、受け付けの方が、お部屋に行っていただいて結構ですので、点検してください、ということで、2階の母の部屋に行ってみました。確かにonにはなっていますが、全く暖かくなっていませんでした。

ご案内くださった職員の方を見ますと、半袖です。寒くないのですか、と、尋ねますと、「動いていると暑いくらいです」と言います。

全く脂肪分のない痩せこけた年寄りは、いかに寒さが応えるか、理解することは難しいだろうと、と痛感しました。脱水症状を心配してくださるあまり寒さへの対応は、難しいかもしれないでしょう。

施設の職員さんたちも、一生懸命に尽くしてくださっていると思いますが、一人一人に目が届かないでしょうし、それは施設に預けた以上覚悟しなければならない問題だと思います。よほどお寺に連れて帰ろうかと思いましたが、自分一人では、残念ながら介護しきれないと思います。

施設のなかでも、ユニット型という仕組みのところもあると最近知りました。10人くらいの小人数を一グループとして面倒を見てくれるようです。例えば、40人を8人の介護士さんたちが介護してくださるのと、10人をいつも同じ2人の介護士さんが見てくれるのと、どちらが目が行き届くかと言えば、ユニット型というほうが家庭的でもあるし、目も行き届くのではないかと思うのです。

いろいろと最後まで、できる限り母にとって楽しい日々を送れるように考えたいと思っています。しかし、やはりお金はかかりますね。皆さん、ご自分の老後、具体的にならないとわからないことも多いでしょうが、ある程度知っておいた方が、よいでしょう。宵越しの金は持たねえ、などと言っていられませんね。

(梅の花、一輪咲いて 春を知る)


皆既月食から雪かきまで

2018-02-02 09:57:59 | Weblog

2月2日(金)雪【皆既月食から雪かきまで】

今日も雪降りです。少しずつ雪かきをしています。今、ちょっと一休みです。一昨日の皆既月食を見ました。

カメラの性能があまりよくありませんのでうまく撮れませんでしたが、しっかりと目にいれました。赤銅色のお月様でした。

これは何でしょうと言いたいですが、真ん中にお月様が写っています。この写真をクリックしてみてください。写真が大きくなると、ちゃんとお月様が写っているのがわかります。それではまた雪かきに行ってきます。

7時半から雪かき

雪かき完了

このくらいでいいでしょう。足が疲れていました。眠くなっていましたところ、石屋さんの助っ人が3人も来てくださり、境内の雪かきをしてくれています。

また、たった今、総代さんがお電話を下さり、雪かきはどうですか、とのこと。一人では管理は大変ですが、皆さんに助けられています。

しかし、天体の不思議や、天候の人智を越えた自然の中にいながら、線香の事など争っている国会には呆れかえりますね。

#皆既月食

#雪の参道

#線香国会