風月庵だより

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新型コロナウイルス報道についてースエーデン方式に騙されないで

2020-08-31 10:13:12 | Weblog

8月31日(月)曇り少し涼しいでしょうか【新型コロナウイルス報道についてースエーデン方式に騙されないで】

八月も今日は晦日です。早いですね。ところで、老婆心ながら新型コロナウイルス報道について、一筆。
ストックホルム在住の弟から、スエーデンに関して、日本のテレビの報道はおかしい、と電話が昨日も入りました。テレビであるMという人が、スエーデン事情に詳しいとして、よくテレビで話しているそうですが、全くのでたらめだと怒っていました。集団免疫の成功例のようスエーデン方式とまことしやかに話しているそうです。日本のテレビ局からそのようなインタビューをうけて、スエーデンで陣頭指揮を執っている政府の某氏は、意気揚々としているそうです。

スエーデンでは、老人は死ぬに任せていて、決して十分な治療を受けられないのだそうです。スエーデン政府は十分なお金が無いので、医療は崩壊しているにもかかわらず、十分な対策をとっていないそうで、弟自身、自分がコロナに感染したら、この国では果たしてどうなるか、と心配していました。しかし、今の状態では日本に来ることもできません。

私は、2年近くテレビを全く観ていませんので、Mなる人もわかりませんが、弟の言うだけではなく、他にスエーデンに住んでいる友人も同じようなことを言っています。とにかくテレビの報道だけに振り回されたり、鵜呑みにして信用することは危険です。皆さん、ご自分の命がかかっているのですから、十分な防衛策をこうじて下さい。

しかし、テレビは見ませんが、インターネット記事は読みます。その中に「武漢から入ったウイルスは消滅した、新たにヨーロッパから云々」という記事があったが、どうして中国から入ったウイルスが消滅したと言えるのか、おかしい、中国寄りの人が書いた記事かと疑ってみた。百パーセント信じられる記事や報道は、無いともいえよう。それぞれが判断して取捨選択していくしかあるまい。

ドイツでは「反マスク運動」という運動も広がっているようですが、自由のはき違えをしてはいないでしょうか。
長い期間を見たならば、このウイルスが、地球人類の滅亡にやがてはつながることにならないともかぎりません。

慎重に、しかし、自然との共生は忘れずに、今の命を感謝して生きあいましょう。

(昨日、夕方の空を見上げたら、雄大な雲のパノラマが広がっていました。空を見上げましょう。)

 

 

 

 


感染終息を願いー『金光明最勝王経ー除病品』

2020-08-29 21:09:21 | Weblog

8月29日(土)晴れ【感染終息を願いー『金光明最勝王経ー除病品』】

今日も暑かったですが、このところ朝夕はだいぶ涼しくなりました。お蔭様で気になっていた駐車場の草取りを、毎日少しづつやっています。草取りは大変ですが、始めるとやめられない面白さがあります。昨日は近所の奥さんたちにも助けてもらいました。今日は腕が疲れてしまいましたので、休みますが、明日もお二人が助けてくれますので、頑張って切りをつけたいと思っています。多少腱鞘炎の感じはありますが、法事の折の木魚はなんとか打てそうです。

さて、中外日報を読んでいましたら、病疫退散のために『金光明最勝王経ー除病品』をあるお寺で配布されたという記事がありましたので、今日はそれを学んでみました。かなり短いお経なのと、わりあいに読みやすいお経です(訳者の義浄グループの漢文は読みやすいそうです)。

菩提樹神善女天に仏が述べるという形式になっています。天自在光王の世に、医術をよく会得していた持水長者の息子の流水という者が、病に苦しむ衆生を救いたいという大慈悲心を起こして、父の持水に医術を教えてもらい、病に苦しむ衆生を救ったというお経です。一息に言いますと、このようなお経です。

「妙通八術」という表現がありますので、インドのアーユルヴェーダのような医術に通じているということでしょうか。
八術とは、日野慧雲氏の「義浄訳『金光明最勝王経』について」によりますと、「針刺」「傷破」「身疾」「鬼神」「悪毒」「孩童」「延年」「増気力」だそうです。

「治百千萬億衆生病苦、悉得除差(百千萬億衆生の病苦を治し、悉く除差を得ん)」と最後の行にありますので、百千萬億といいますと、かなりの人数ですから、現在新型コロナウイルスによって苦しむ私たちにとって、有難いお経といえましょう。

(同じ『金光明最勝王経』の中の「大弁財天女品」の方が疫病退散のお経のようですが、ちょっと長すぎますので、「除病品」でお許しを。)

*(「除病品」にルビをふる作業をしていますと疫疾という語がありますので、疫病ですからこの新型コロナウイルスにもこれでよかろうと思いました。)

毎朝、新型コロナウイルスの感染の終息を願って、祈願祈祷していますので強い味方ができました。毎夕、鐘をつきまして、同じく感染の終息を願っています。朝の太鼓を叩くのもかなり腕は使いますが、新型コロナウイルス感染の終息を心から願って、儚い努力をしている僧侶がここにもいます。
皆様、どうぞ、このコロナに感染なさいませぬよう。油断は禁物ですね。

「除病品」

 佛告菩提樹神善女天:「諦聽!諦聽!善思念之。是十千天子本願因緣,今為汝說。善女天!過去無量不可思議阿僧企耶劫,爾時有佛出現於世,名曰寶髻如來、應、正遍知、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、佛、世尊。善女天!時彼世尊般涅槃後,正法滅已,於像法中,有王名曰]天自在光,常以正法化於人民,猶如父母。是王國中,有一長者名曰持水,善解醫明,妙通八術,眾生病苦,四大不調,咸能救療。善女天!爾時持水長者,唯有一子,名曰流水,顏容端正,人所樂觀,受性聰敏,妙閑諸論,書畫算印,無不通達。時王國內有無量百千諸眾生類,皆遇疫疾,眾苦所逼,乃至無有歡樂之心。善女天!爾時長者子流水,見是無量百千眾生受諸病苦,起大悲心,作如是念:『無量眾生為諸極苦之所逼迫,我父長者,雖善醫方,妙通八術,能療眾病,四大增損,然已衰邁,老耄虛嬴,要假扶策,方能進步,不復能往城邑聚落救諸病苦。今有無量百千眾生,皆遇重病,無能救者,我今當至大醫父所,諮問治病醫方祕法,若得解已,當往城邑聚落之所,救諸眾生種種疾病,令於長夜得受安樂。』時長者子作是念已,即詣父所,稽首禮足,合掌恭敬,却住一面,即以伽他,請其父曰:

「『慈父當哀愍,我欲救眾生;今請諸醫方,幸願為我說。云何身衰壞,諸大有增損?
 復在何時中,能生諸疾病?云何噉飲食,得受於安樂,能使內身中,火熱不衰損?
  眾生有四病,風黃熱痰癊;及以總集病 云何而療治?
  何時風病起?何時熱病發?何時動痰癊?何時總集生?』
「時彼長者聞子請已,復以伽他而答之曰:
「『我今依古仙,所有療病法; 次第為汝說,善聽救眾生。三月是春時,三月名為夏,
 三月名秋分,三月謂冬時。此據一年中,三三而別說;二二為一節,便成歲六時。
 初二是花時,三四名熱際;五六名雨際,七八謂秋時;九十是寒時,後二名氷雪;
 既知如是別,授藥勿令差。當隨此時中,調息於飲食;入腹令消散,眾病則不生。
 節氣若變改,四大有推移;此時無藥資,必生於病苦。醫人解四時,復知其六節;
 明閑身七界,食藥使無差。謂味界血肉,膏骨及髓腦;病入此中時,知其可療不?
 病有四種別,謂風熱痰癊;及以總集病,應知發動時。春中痰癊動,夏內風病生;
 秋時黃熱增,冬節三俱起。春食澁熱辛,夏膩熱醎醋;秋時冷甜膩,冬酸澁膩甜。
 於此四時中,服藥及飲食;若依如是味,眾病無由生。食後病由癊,食消時由熱;
 消後起由風,准時須識病。既識病源已,隨病而設藥;假令患狀殊,先須療其本。
 風病服油膩,患熱利為良;癊病應變吐,總集須三藥。風熱癊俱有,是名為總集;
 雖知病起時,應觀其本性。如是觀知已,順時而授藥;飲食藥無差,斯名善醫者。
 復應知八術,總攝諸醫方;於此若明閑,可療眾生病。謂針刺傷破,身疾并鬼神;
 惡毒及孩童,延年增氣力。先觀彼形色,語言及性行;然後問其夢,知風熱癊殊。
 乾瘦少頭髮,其心無定住;多語夢飛行,斯人是風性。少年生白髮,多汗及多瞋;
 聰明夢見火,斯人是熱性。心定身平整,慮審頭津膩;夢見水白物,是癊性應知。
 總集性俱有,或二或具三;隨有一偏增,應知是其性。既知本性已,准病而授藥;
 驗其無死相,方名可救人。諸根倒取境,尊醫人起慢;親友生瞋恚,是死相應知。
 左眼白色變,舌黑鼻梁攲;耳輪與舊殊,下脣垂向下。訶梨勒一種,具足有六味;
 能除一切病,無忌藥中王。又三果三辛,諸藥中易得;沙糖蜜蘇乳,此能療眾病。
 自餘諸藥物,隨病可增加;先起慈愍心,莫規於財利。我已為汝說,療疾中要事;
 以此救眾生,當獲無邊果。』

「善女天!爾時,長者子流水親問其父八術之要,四大增損,時節不同,餌藥方法,既善了知,自忖堪能救療眾病,即便遍至城邑聚落所在之處,隨有百千萬億病苦眾生,皆至其所,善言慰喻,作如是語:『我是醫人!我是醫人!善知方藥,今為汝等療治眾病,悉令除愈。』善女天!爾時眾人聞長者子善言慰喻,許為治病,時有無量百千眾生遇極重病,聞是語已,身心踊躍,得未曾有。以此因緣,所有病苦悉得蠲除,氣力充實,平復如本。善女天!爾時復有無量百千眾生,病苦深重難療治者,即共往詣長者子所,重請醫療。時長者子,即以妙藥令服皆蒙除差。善女天!是長者子於此國內,治百千萬億眾生病苦,悉得除差。」

 

 


コロナ禍ストレス解消法ーキヨちゃんのお散歩デヴュー

2020-08-22 20:24:28 | Weblog

8月22日(土)晴れ【キヨちゃんのお散歩デヴュー】

(ストレスで少し唸っているキヨちゃんです。)

(お散歩デビュー、よかったですね。)

今日も暑かったですね。それでも時々秋風を感じることができました。もう少しの辛抱です。

さて、キヨちゃんをはじめて境内散歩に出してみました。かなりの冒険でしたが、何回も抱っこしてあげて、境内をみせてあげましたので、そろそろ出してあげてもよいかと決行したのです。

キヨちゃんはコロナのせいで、今までの飼い主がペット不可に引っ越しをしたので、我が家の一員になりましたが、以前は毎日外に出ていた猫ちゃんですので、やはり境内の範囲ならば、ストレスの解消になると思いました。

しかし、1時間たっても帰ってきません。ルナとタローは30分くらいの散歩で帰ってきましたが、二匹をまた外に出してみました。キヨちゃんが帰ってこないから探すようにと言い聞かせました。

道路に出てしまっていては大変なので、自転車でお寺の周りをまわってみてみました。
境内中をくまなく探しましたが、見つかりません。もし見つからなかったらどうしたらよいだろうか。たしかマタタビが、猫は好きなはずだと思いつき、あちこちの引き出しを探しまして、やっと一袋見つけることができました。玄関に撒いてみました。

ルナは、外で見張ってくれています。
と、本堂の方から、悠々とキヨちゃんがやってきました。なんの不安もなく、こちらに向かって歩いてきてくれましたので、私は思わず抱き寄せてしまいました。ちゃんと玄関をわかっていたのです。ルナもその後から、帰って来て、よかった、という感じで玄関に入ってきました。

世田谷に住んでいた10年くらい前のこと、ルナが夜いなくなってしまい、キヨちゃんに頼んで探してもらったことがありました。その時キヨちゃんは、躊躇することなく、お隣の縁の下に向かって走っていき、ルナを後に従えて帰って来てくれたことがありました。

私は覚えています、が、キヨとルナは忘れているでしょう。でもなんとなく、ルナには私がキヨがいなくなって心配して探し回っていることは分かったようです、と、飼い主の私は思っています。本当のところは、猫語が分かりませんので、想像にすぎません。

帰って来てくれたので、めでたしめでたしでした。キヨちゃんのストレスがこれで少し減ったかもしれません。縛り付けられている感じは、人間も同じです。時々は、気分を変えなくてはならないでしょう。私は全くそれは出来ないことがわかっていますし、お寺の上の空さえ眺めていればご機嫌ですから問題はありません。

しかし、ここが自分の終の棲み家と決めていない場合は、ストレスを時々解消する必要がありますね。

#ストレス解消法


猛暑盆

2020-08-15 14:18:29 | Weblog

8月15日(土)猛暑【猛暑盆】

今日の暑さはぴか一ですね。今まで、何日も猛暑日がありましたが、今日ほどではなかったと感じています。この暑さの中を、東京からお参りにいらっしゃったご家族、そのお一人は95才、もうひと家族も94才の御高齢の女性を伴ってのお参りです。

こんな暑い日に限って、お参りにいらっしゃらなくても、と思う程ですが、「お参りに来られてよかったです」とおっしゃっているのです。

お二人とも90才以上ですよ!お盆には、なんとしてもご先祖様のお参りに来なくてはならないと、高齢な方ほど律義にお考えなのですね。でも、正直言えば、おやめになっていただきたいですね。こんな猛暑日には、ご先祖様も、「無理はしないでくれ!!!」と叫んでいるに違いありませんね。皆様どうぞ、くれぐれもお気をつけくださいませ。

どうしても、アイスクリームや冷たいぎんぎんに冷えたビールを飲みたいところでしょうが、あまり体をひやしますとウイルスが喜んで、体の中で活躍してしまうかもしれませんので、お気をつけくださいませ。東洋医学的には、ウイルスは極陰性というのだそうです。体を陰性状態にしすぎますと、ウイルスを喜ばせてしまうかもしれません。体の中は陽性にしておく方が良いのではないかと素人考えと、東洋医学の勉強をなさっている人からのアドバイスもあります。どうして陽性にしましょうか。古い梅干しなどはいかがでしょう。梅干しの黒焼きもインターネットで手に入ります。

まあ、一杯のビールののど越しも、たまには捨てたものではありませんけれどね。

(坐禅中の猫たちです。かずちゃんと世田谷から新しく家族になったキヨちゃんです。この頃ようやく唸り声をあまり出さなくなりました。)

 

 

 


ドローン禁止区域

2020-08-10 17:14:22 | Weblog

8月10日(月)晴れ【ドローン禁止区域】

あまりに暑いですね。うだりそうです。雪の降った日の写真でもご覧くださいませ。

 

 

しかし、銅板屋根が雨漏りをするようになってしまい、屋根の葺き替えの為に、業者の人たちが来てくれました。そこでドローンを飛ばして、撮影しようとしたのですが、コントローラーが使えません。それで調べましたら、この辺りは飛行機の離発着地があるので、飛ばすことができないような電波が出ているのだそうです。

驚きです。そのようなコントロールもできるとは、目に見えない電波の威力をあらためて知りました。空気中には多くの電波が飛び交っているのでしょうか。それが人体を通過しているということではないのでしょうか。いずれにしましても、人体も現在は食べ物だけではなく、また空気だけではなく、電波の影響も受けているということでしょう。直観力にも影響があるのではないかと思ってしまいます。大袈裟に言えば、神通力にも影響があるのではないでしょうか。

今朝はとても涼しかったですが、昼になってさすがに暑くなり、ボーっとしています。皆様熱中症にはお気をつけくださいませ。

 


銅板屋根の雨漏りです

2020-08-05 18:29:07 | Weblog

8月5日(水)晴れ【銅板屋根の雨漏りです】

驚きです。はや八月です。本日は東京の檀家さんがお亡くなりになり、ご葬儀で東京に行ってまいりました。私がこのお寺に入寺の時も、式に参列してくださった方です。東京方面は新型コロナウイルスの感染者がかなり出ていますが、お互いに交流のある檀家さんの最期のお見送りを他の方にお願いするわけにはいきません。私が生きている限りは縁のある檀信徒の方は、お見送りさせて頂くのが、私のお役目です。片道2時間半かかりましたが、弟子に運転してもらって、行ってまいりました。感染の問題がありますので、ご葬儀は自分ひとりでつとめさせてもらいました。

さてこの写真は、本堂屋根の雨漏りによる屋根裏の写真です。風が強く吹き、雨もかなり降った日より、本堂の八尺間に雨漏りがするようになってしまいました。それで自分で屋根裏に上って、雨漏りのする所を写真に撮ってみました。かなりあちこちに雨ジミが野地板にできていました。この写真部分はまさに今回雨が降って野地板にまで雨が滲んでいる部分です。

銅板は、酸性雨にかなり痛めつけられるようですが、このように雨漏りをしてしまうのは、それよりもルーフィングが痛んでくることによるそうです。そしてルーフィングを取り換えるには、屋根の銅板を葺きかえなくてはならない、ということになります。

またも大仕事をやり遂げなくてはなりません。このお寺の住職を勤めさせていただいてより、随分あちこちを修理、補修、改装をさせていただきましたが、まだ頑張らなくてはなりません。これが私のお役目のようです。

しかし、あの世に帰る前に、もう少し、学ばせていただきたいと願っています。
皆様も、ウイルスのことだけではなく、いつでもあの世に帰る人間の宿命があります。お互いに、短い時間ですが、何事も楽しんで、大変でも、頑張って生きていきましょう。

暑くなりますから、熱中症には、やられないように気をつけましょう。勿論ウイルスの感染にも気をつけましょう。お元気で。
(のびのびと寝ているカズちゃんです。足が長いですね。)