風月庵だより

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晋山式円成

2018-10-24 13:43:10 | Weblog

10月24日(水)晴れ 【晋山式円成】

皆様、ご無沙汰していました。

お蔭様で晋山結制式は無事に円成することができました。本当に一人の力では成しえない法要です。ブログをご覧の皆様の中で、晋山式に参列なさった方も多いと思いますが、このような儀式は滅多に見られない儀式ですから、チャンスがありましたら、是非ご参列なさることをお勧めします。

当寺の法要もなかなか素晴らしい法要でした。手前みそのようですが、私個人の式ではありません。近隣のご寺院の皆様やご縁のある僧侶の方々や、総代さんや檀信徒の皆さま、総都管というこの儀式を取り仕切ってくださるお役の住職、首座というお役の僧侶、弁事というお役の少年僧、焼香侍者というお役の住職、法要解説をしてくださる住職、維那和尚、知殿和尚と知殿寮、堂行のお役、殿行の皆様、接客をしてくださる法友の皆様、尚事和尚、録事というお役の写真係の法友等等、50名ほどの僧侶の皆様のお蔭で、4時間に及ぶ儀式を一丸になって執り行ったのです。ですから、私が新命和尚ではありますが、他の多くの人々、一人一人が勤め上げた式ですから、変に謙遜や卑下はできません。

多くの僧侶が力を合わせてこの法要を行う願いは、正法興隆に尽きるでしょう。晋山開堂という法要がありますが、新命住職が、須弥壇上にあがり、仏祖の代わりに法を説く大事な儀式です。首座和尚や、弁事さんや、修行している僧侶の質問に答える儀式です。私はこの上堂こそ、新命和尚にとって重要なお役であるととらえていますので、今の自分の力量ではありますが、それなりに精一杯真摯に答えてみました。本師からの教えは、宗教の風光として一切を観る眼を持つことですから、それに尽きることですが、参列の檀信徒の皆様にもわかる言葉で説くことに心がけました。各儀式において、動きに決まりはありますし、すべての法要に新命は出なくてはなりません。しかし、お芝居とは違います。その意味で、須弥壇上の新命の答えは大事であると、思っています。

この歳(?)での晋山式の新命和尚は、少ないかもしれません。たしかに終わったから言えますが、準備がかなり大変です。檀務をつとめながらであり、母のこともありますので、これ以上年齢を重ねては無理であったかもしれません。何事も機が熟してこそつとめられることです。

終って、お蔭様で、母はまたお寺でしばらく過ごしています。

(吹き流しが風に吹かれているを見ているのが、とても好きです。)

昨年から、準備を始めたのですが、本当に準備の諸々が大変でした。しかし、終ってしまえば、あっという間の出来事でした。人生もまたかくの如し、でしょう。

#晋山式