風月庵だより

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一隅に生きるまことの尼僧様

2022-08-12 14:11:32 | Weblog

8月12日(金)晴れ、台風の前の風吹く【一隅に生きるまことの尼僧様】

昨日、越後の尼僧の先輩から、小包が届きました。中にビタミン入りのチューブが多数と、過分な頂きものをしました。夜、お礼の電話を入れて、いろいろと話をしました。幼いころから、尼寺に預けられて、この道一筋の大先輩です。

養子さんも病弱なので、ずっとそのお子さんの面倒も大変だと拝察していますが、「なんも、そのお陰で、学んでいることが多い。車の免許もその子に必要なので、とれたんだし、その子のために弱音をはいちゃおれん、でも頑張ると思っちゃダメださ、楽しくやんないとね、与えられた中から逃げようとしても逃げ隠れはできないからね、あなたもこれから、香語もつくらにゃならんし、頑張らにゃ、と思っていなさるだろうけれど、楽しくやんなさい、なんでも楽しくやれば、嫌だなと思ってやると一歩も出せなくても、楽しくやれば十歩もすぐ出せるし、自然に一生懸命になれる、やな仕事ほど楽しくやんなされ」

この方が話されたことを、メモしておけばよかったと、数々の含蓄ある言葉を聞かせてもらったのですが、覚えていることが少なくて残念でした。「楽しくやれば自然に一生懸命になれる」という言葉は、最高です。このブログを書き終わったら、楽しく香語作成に取り組みます。(10月にちょっとした大役があり、香語という漢詩を作成しなければならないのですが、七言絶句の約束事が多いので、好きな言葉だけで作れるものではないので、頑張らねば、と思っていましたが、そうか、楽しく、ね、と思い返しています。)

夜の八時過ぎに電話をしたので気になって、「何時ころ寝るのですか」と聞きましたら、「九時にはもう布団に入るよ」「朝は何時ころ起きるのですか」と気楽に聞きましたら、「朝は2時半には起きて、全部電気をつけて、3時には朝のお勤めをするのさ」

「エッ」と私はびっくりしました。夜中の二時半……

「どうしてっていうと、冬はさ、雪が降っていたら、年中外を見て、ちょっと積もったらすぐ外に出て雪をかいて、また少したったら外を見て、積もったようならすぐに雪をどけるの、一晩中そんなことをしなくては、坂の下に停めた車まで行けないから、いつもそんなことをしなくちゃなんないから、夏でもいつでも同じ時間に起きるようにしているのさ、誰も雪かきをしてくれるわけではないからね」

「このへんじゃ、暑いことを〈あっちゃ〉て言うんだわさ、お経に行く先で、おばあちゃんたちが、あまりの暑さに〈あっちゃ〉て、嘆いているけど、災害に遭っている人のことを考えたら、このくらい我慢しなければ、て言うけどさ、〈でも、あっちゃ、ね〉って言ってるんさ」と月参り先での話をしてくれます。越後のほうの尼僧様たちは、毎月信者さんのお宅に伺ってお月参りをなさいます。長野や愛知もそうですが、尼僧さんたちが、暑い夏も寒い冬も毎月変わらずにお参りに伺います。私も浦和に住んでいるときは、10年間そのようなお勤めをさせていただきましたので、その大変さは多少知っていますが、雪深い越後の月参りの大変さは全く次元が違うでしょう。そんなご苦労の中からの、ビタミンのチューブと過分な頂戴物をいたしました。有難くて、涙が出そうな尼僧の大先輩からの小包のプレゼントでした。

 

 


真夜中の物乞い

2022-08-08 08:35:45 | Weblog

8月8日(月)晴れ、相変わらず暑い【真夜中の物乞い】

夜中の1時55分、玄関のチャイムが鳴りました。何事かと、モニターに映った姿を見ました。近所の檀家さんが、体中に黄疸が出て入院したばかりでしたので、その家族かと思ってしまって、「通話」ボタンを押してしまいました。

「家が無い者です。助けてください、何も食べていないのです、フラフラで死にそうです」

なんと真夜中にホームレスの人が、ピンポーンを押したのです。これは困りました。昼間ならまだしも真夜中です。マスクをしていて顔がよくわかりませんが、まだ若そうです。ピンポンと押し続けています。猫たちがびっくりして飛び跳ねていました。

どうしたものか、こちらも真夜中で申し訳ないのですが、近所に住む元警察官だった檀家さんに助けを求めました。ご夫婦で、すぐに車で駆けつけてくださいました。

話している様子が、セコムのモニターに映されました。説得してくださっている様子がわかりました。ついにホームレスの若者が、頭を下げて歩み去っていく様子がわかりました。フラフラと言っていたはずなのに、しっかりとした足取りです。

後で、お二人に伺いましたところ、なんでこんな真夜中に人の家に来たのか、という質問には何も答えなかったそうです。今度来たら、110番するからね、と言って、少しお金をあげて帰してくれたのだそうです。

10年以上ここに住んでいて、このようなことは初めてです。余程世の中の状況が悪いのではないかと、思いました。しかし、このホームレスの若者は手ぶらでした。どこかに荷物を置いてきたのでしょうか。ここに来たら助けてもらえる、と言われた、と言っていたそうですが、ほかの家にでも行ったところ、お寺に行きな、とでも言われたのでしょうか。

昼間でもホームレスの人は、めったに来ません、10年の間に3人くらいです。
次にこのようなことがあったら、警察に連絡するしかないと思います。物騒な世の中ですね。

こんなきれいな空でも眺めていたら、生きる勇気も出てくるのではないかしら。昨日いつも手伝いに来てくれる人にこの話をしたら、うちの会社でも働き手はいくらでも欲しいから、職安にでも行ったらどうなのか、と言っていました。このような若者を助けることは、慈悲ということからしたら、どうなるか、と考えますが、なにしろ真夜中ですから、身の危険があります。

もう少し、物乞いをするにも、エチケットがあるでしょう。真夜中はダメです。

 


霊能者 植松房江先生

2022-08-05 19:20:35 | Weblog

8月5日(金)曇り【霊能者 植松房江先生】

この写真の絵は、25年ほど前に植松房江先生から頂戴したものです。頂いてから4回ほど引っ越していますが、いつも本棚の一隅に置いておいたのですが、噛み魔の猫のハッピーがあちこち噛んでしまいましたので、ようやく額に入れました。

植松先生は、小田原の一隅で、いつも多くの人の相談を受けていてくださいました。私もどうしてもそのころ住んでいたお寺を引き払って、大学の近くに引っ越したかったのですが、母がなかなか動いてくれなかったので、霊能者の先生の言うことなら聞いてくれるだろうと考えて、お伺いしたのでした。

多くの相談者に対して、先生は、本当に親身になって、厳しいことも伝えてくださっていました。こういう人こそ、霊能者と呼ぶにふさわしいと、納得がいきました。

多くの人が、スピリチュアルなことに確かに憧れます。統一教会は知りませんが、S如会は多くの霊能者を育てていて、摂心という時に信者さんたちに霊の教えを伝えてくれると聞きました。

しかし、植松先生は宗教も作らず、市井にいて、人々の身近で、人助けをしてくださいました。おそらくもうあちらにお帰りだと思いますが、ちょっと簡易ですが、額に入れましたのでご披露しました。

〇慈悲深木 〇智慧ノ木 〇萬程木 〇正直木 〇仲良木 〇働木 〇家内睦木 〇養生ノ木 〇無駄無木

〇いさぎ良木 〇ゆだん無木 〇明る木 〇朝起き


旧統一教会と母

2022-08-03 08:35:24 | Weblog

8月3日(水)晴れ【旧統一教会と母】

本当に暑いですね。言うまいと思えど今日の暑さかな、ですね。私は夜は冷房を入れたことは全くありませんでしたが、今年は初めて数回夜中に冷房を入れないでは、眠れないほどの暑さを感じています。皆さんはいかがですか。とにかく息をして、生きてさえいれば十分と言いたいほどです。

さて、このところ、旧統一教会(以後統一教会と呼称)と政治家との癒着がいろいろと明るみに出てきて、驚いています。浦和に住んでいたころは珍味売りの若者たちが、たびたびお寺に来ていました。統一教会などということも知らず、霊感商法も知らずにいました。珍味を購入してあげていました。

この頃、思い出したのですが、母の印鑑のことです。「この印鑑はすごくいい印鑑なので、実印にする」といって、見せてくれた印鑑があります。あまり興味がありませんでしたので、詮索はしませんでしたが、「あのね、すごく優しいおねえさんが、連れて行ったところで作った印鑑なので、特別なんだよ」

といっていた言葉を思い出します。今思うと、おそらく統一教会の印鑑商法に引っ掛かっていたのだと思います。ただ有難いことに入信はしなかったので、良かったと思いますが、かなり高額な代物だったと想像します。

どこに魔の手が潜んでいるか、わからない世の中ですね。お互いに気をつけましょう。甘い言葉と暗い道。


天城流錬堂塾について

2022-07-26 19:55:34 | Weblog

7月26日(火)時々大雨夕方上がる【天城流錬堂塾について】

大変面白い治療法が紹介されていましたので、こちらにも紹介します。手技によって脊椎間狭窄症も改善するというので、後輩の尼僧がそのことで体調がわるいで、役に立つかと思い詳しく検討してみました。セルフケアが基本というのも大変興味があります。

私自身のためにも、これはなかなか良いだろうと思いました。

この錬堂塾に加入できるのが、今日が最終日でした。あと4時間くらいしかありませんが、興味のある方は、チャレンジしてみてください。

Eメール:rendo2022@t-marketing.jp

LINE  @rendo2022

ここから申し込めると思います。最初の一か月は1980円です。2か月目からは9900円です。

一か月で、脊椎間狭窄症の治し方や、肩こり、腰痛の治し方などなどのユーチューブが公開されます。解約は自由にできます。

健康は、人任せにしないで、自分が責任を持ちたいといつも私は思っています。

取り急ぎご紹介まで。


空の雲大好きです

2022-07-24 21:26:53 | Weblog

7月24日(日)晴れ【空の雲大好きです】

今日は空の雲がとても素敵でした。肉眼に見えるように写真に撮れないのが残念ですが、一コマを。私はこの空の下が大好きで、どこにも出かけなくても気になりません。

 


胃瘻の判断について

2022-07-24 13:32:01 | Weblog

7月24日(日)晴れ【胃瘻の判断について】

久しぶりに法事のない日曜日を過ごしています。住職になりましてから、なかなかのんびりと過ごせることが少なくなりました。さて、先日、子供の時から、交流のある女性から電話がありました。

長い間病気で寝込んでいたお父さんでしたが、いよいよ最期の時になり、入院したのだそうです。何も食べられなくなりましたので、「胃瘻にしますか」と言われたそうです。しかし、彼女は決然と断ったそうです。私の母からも、「延命治療はしないほうがよいよ」と聞かされていたそうです。胃瘻にしてもお父さんのQOLはもどらないことははっきりとしていたのです。

その選択をしましたところ、それまで同情的な優しい扱いをしてくれていた看護婦さんが、「早く出ていきなさいよ」という感じの扱いに変わったそうです。いずれにしましても、自宅に連れ帰りまして、お父さんは、静かに自宅で息を引き取ったとのことでした。

「それでよかったのじゃない。」と私は言いました。

最近、檀家さんで、やはりお父さんの胃瘻もやめにして、自宅に引き取って、お見送りをしたご家族がいました。「それでよかったと思います、私は。よくみんなで決心してくれて、お父さんも喜んでいると思う。」とさえ私は言いました。長い間、脳梗塞の後遺症で苦しんでいましたし、90歳に近い高齢ですし、意識もなかった、ということですから、胃瘻にして延命しても、死期を延ばすだけのことでしょう。

ご葬儀の時、「元気で行ってくださいね」と私は声をかけました。ほとんど命が終わろうとしているとき、無理やり延命されてあの世に帰るエネルギーが萎えてしまわないうちに、この世の命を閉じれるほうがよいのではないかと、私は考えています。

昨日、あの世に帰られた檀家さんも、ご本人が延命を望んでいませんでしたし、一週間ほどなにも食べられなくなりましたが、最期まで意識もあり、話もできたそうですで、それこそ、元気にあの世への旅に出発してくださいました。4年前に入院したとき、お見舞いに行きました。いろいろと話をして別れ際に「また来てね」と手を振ってくれました。また行きたかったのですが、コロナ禍になってしまい、叶いませんでしたが、また会いたかったですね。あの世で会えるかしらね。

私の母も、延命治療無しで、点滴もしませんでしたが、最期の前の日まで意識もあり、よく話しましたが、なんとか食べさせたかったのですが、嚥下の力が全くありませんでした。これはあの世に帰る準備と思えばよいのだと、と今ははっきりと思っています。

しかし、胃瘻の手術をしてよい場合もあるでしょう。ケースバイケースで家族の判断の苦しむところでしょう。私はしないほうがよいだろうという考えです。経験からもそう思っています。

皆さんはいかがお考えでしょうか。ご自分のこととしても考てえおくことは、家族に苦しみを与えないで済むのではないでしょうか。母は、一筆書いておいてくれました。印鑑さえ押してくれました。私もそろそろそんなことを書いたほうがよいかもしれません。明日はだれにもわかりません。確かな今をしみじみと生きましょうか、お互いに。

風よ
 つれ去りましたね
 また一人
 誰でも
 いつの日か」(当寺の掲示板)


不在荷物のフィッシング詐欺に引っ掛かりました

2022-07-11 11:45:40 | Weblog

7月11日(月)晴れ【不在荷物のフィッシング詐欺に引っ掛かりました】

皆さんはすでにご存じと思いますが、私は初めてでした。SMSへのフィッシング詐欺が横行しているそうですね。ご存じない方もいると思いますので、紹介させてください。次のようなSMSが入りました。

「お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。こちらにてご確認ください http://w3.dphqa.com?uugie9」

丁度外出から帰って、家に置いておいたスマホを見ましたら、このような内容でした。今はお中元のシーズンでもあり、ついこのURLを押してしまいました。すると次をダウンロードしてください、といかにも郵便局のようなマークが出てきましたので、これは郵便局の荷物かと思ってしまい、ダウンロードしてしまいました。
電話番号は、090ー3947ー6458と出ていましたので、電話もしてしまいました。

しかし、玄関に付けているインターホンをチェックしたところ、それらしき人は、再生しても写っていませんでした。これは大変と、パソコンで、このアカウントについて調べて見ましたら、よくあるフィッシング詐欺のようで、すぐに同じ文面がでてきまして、アンインストールの方法も出ていましたが、じぶんではできませんでしたので、ドコモショップに助けてもらいに行きました。ドコモショップのプロの女性が、見事に対処してくれまして、一件落着しました。

気をつけなければいけないと、痛感いたしました。

皆さんはこのようなことはよくご存じと思いますので、知らない私の方が、無知でした。こわい時代ですね。


浅沼稲次郎さんのことから安倍元首相の銃撃について

2022-07-09 09:12:35 | Weblog

7月9日(土)晴れ【浅沼稲次郎さんのことから安倍元首相の銃撃について】

安倍晋三さんが銃撃されてお亡くなりになられたことは、本当に残念であり、お気の毒な事でした。心より哀悼の意を表します。

十日は選挙の投票日です。いつも話をする二人の友人たちと、投票には絶対に行きましょう、と昨日話していました。しかし、どの党か、誰にか、三人ともまだ決めていませんでした。浅沼稲次郎さんのような政治家がいたら、迷いなくそのような人に投票したいと、私が言いましたら、二人とも若いので、ご存じありませんでした。

山口二矢という青年の刃にかかってお亡くなりになってしまった方です。講演会の壇上に刃物を持った山口二矢が駆けあがってきて、壇上で刺されてしまったのです。スマホで確認したところ、1960年10月12日、日比谷公会堂で開催された自民・社会・民社の3党首の演説会でのことだったようです。17歳の右翼の青年、山口二矢(やまぐちおとや)に腹部を刺されてお亡くなりになったのです。61歳ということですから、随分若かったのですね。

その話をしていた時が、まさに安倍晋三元首相が銃弾に打たれたお時間だったようです。
その瞬間の映像を見た印象として、警護の人たちに危機感が足りなかったのではないかと思いました。

まことに残念なことでした。

*日本人の危機感の欠如は、いつ中国やロシアが襲ってくるかわからない、と思っている私にとっては、心配の種です。さらに言えば、地球人類の滅亡の啓示が私の出家のきっかけでもありますので、そういうことがありうるだろうとさえ思っている私にとっては、日本のみならず、世界の人々の暢気さを心配しています。プーチン、ロシアがシリア内戦に軍事介入したことに、国連はもっと反対姿勢を示し、常任理事国から追放しなければならなかったはずです。この度のウクライナに対するロシアの侵略戦争は、予測可能なことであったのではないでしょうか。

*山上容疑者の家族が、多額の寄付で家族がバラバラにされたと怒っている宗教団体は、旧統一教会だそうですね。そこに安倍元首相が、祝電を打ったり、などのことをしているせいで、この宗教団体が「忖度」されて保護されていると理解したようです。

それにしても、警護が甘すぎました。不思議とさえ思います。

*昨日は、ボランティアの人々と、草取りをしました。平和です。今は。日本は。

*安倍元首相と旧統一教会との関係は、御祖父さんの岸前首相時代からの縁があるということを聞きました。旧統一教会を日本に入れたのは、岸さんだそうですが。安倍元首相もビデオメッセージを送ったりしているそうです。旧統一教会は反共だそうで、いろいろと知らないことが、この問題の裏にはあるようです。一筋縄ではいかないようです。山上容疑者がいろいろと調べて、安倍さんにターゲットを絞ったのは、単に祝電などだけのことではないようです。それでも、安倍元首相を銃撃することは許されざることです。

*後から知りましたが、安倍元首相は、ビデオメッセージで、現在のこの宗教団体を率いている人物を讃えているようなことを言っていますね。多額の政治献金をもらっていたのでしょうか。危ないことです。この容疑者はそのことをよく知っていたのです。
一億円以上も母親がこの宗教団体に寄付をしてしまい、食べるものもない程、家族が悲惨な状態になってしまったのだそうです。
多額の寄付をしても、あの世で先祖が救われることとは全く別です。関係ありません。本人もこの世でどう生きたか、が、大切なことです。


私の自慢 

2022-07-06 13:26:42 | Weblog

7月6日(水)晴れ【私の自慢】

台風4号は、熱帯低気圧に変わり、私が住んでいる地方ではほとんど、いえ、全く被害はありませんでした。ただ、私はやっとこの2,3日休みをいただいて、砂療法に出かけたいと思っていましたが、キャンセルになりました。

30数年前に、浄土宗のお寺の留守番として十年ほど過ごしたことがあります。その時、近所の子供たちに勉強を教えていました。寺子屋です。その中に一人の少女がいました。彼女が最近読売新聞の「お茶」という読者の投書欄に次のような投書をしてくれました。

「 中3の時、寺子屋のように子供が集うお寺があり、尼僧の住職と知り合った。勉強も教えてくれるけど、ちっともやる気になれない。住職がいれてくれるお茶だけが楽しみで、通っていた。
 当時の我が家は豊かではなく家族関係もよくなかったので、淡いお茶を飲んだ感激は、未知の世界に入ったかのよう。また住職はお茶を飲みながら、私の親に対する恨みごとや、嫌になるような話に耳を傾けてくださった。
 あのお茶の時間があったから今の私がある。心から感謝している。」

掲載紙を彼女が送ってくれました。読み終わって、思わず涙が出ました。今も、このブログに紹介を書いていて、涙が出てきてしまいました。このように思っていてくれたことに、感謝するのは私のほうです。勲章には程遠い私ですが、これは私の勲章と思いました。

坐禅や、仏教の勉強や、お寺の運営や、いろいろと夢中で生きてきましたが、このように思っていてくれた人がいたことは、一番有難いと思いました。尼僧として生きてきてよかったと、思いました。小さな浄土宗のお堂で生きた十年を懐かしく思い出します。

自己自慢をご披露させていただきました。

*自分の自慢よりも、実は、彼女こそおおいに私の自慢かもしれません。彼女は高校時代も自分でアルバイトをして学校に通っていました。いろいろとあり、それこそ地獄を見たかもしれませんが、その後、かなり病気でひどい状態のお父さんの面倒を最後まで看取り、今は少し認知が入ってしまったお母さんの世話をしながら、介護施設で働いています。そして明るいです。私が引越しをするときも手伝いに駆けつけてくれたり、母が亡くなった時も、慰めに来てくれました。天使のような女性です。