風月庵だより

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施食会終了

2021-05-27 20:53:13 | Weblog

5月27日(木)雨【施食会終了】

本日は、寒い一日でした。昨日まで良いお天気でしたので、この天気の変化に体が対応するのは、なかなか大変ですね。

ところで、当寺の施食会は今月の15日に、無事に勤め終わることができました。コロナ禍のことがありますが、大事な法要ですから、当寺なりの方法でつとめさせていただきました。

檀家さんを1組から5組に分けさせていただき、1組だけは新盆と昨年コロナ禍のせいで新盆ができなかった檀家さんにさせていただき、本堂内に参列していただきました。少ない人数ですから、充分にソーシャルディスタンスをとることができます。この組だけは、通常の施食会の差定でつとめさせていただきました。

2組から5組までは、30分ごとにお集まりいただき、外に張ったテントのなかに椅子に座っていただき、法話をさせて頂きました。それから靴を脱がないでも本堂の外陣までお入りいただくようにしまして、お焼香をして頂くようにしました。また、階段ですれ違わず、一方通行になるように工夫しました。

また1組が終わりましたら、施食棚をくるりと回しまして、外の方々の方を向くように工夫してみました。また極力、お焼香をなさっている人の家のご供養を読み上げられるように努力してみました、が、これはお顔とお名前を一致させるのが完璧にできたとは言いかねますが、なんとか読み上げを致しました。

お経は、お焼香の間中、おとなえするようにいたしました。檀家さんがご本尊様や、施食棚の三界万霊や先祖代々精霊にお焼香をし、礼拝をなさることはとても大事なことだと思います。

法要経験の少ない私ですが、御随喜の方々のお蔭と、工夫をもちまして。、なんとか当寺なりに先祖供養をさせて頂きました。

(施食棚が外向きになった写真を撮れませんでした。)


首座和尚の晋山式

2021-05-11 22:43:40 | Weblog

5月11日(火)晴れ【首座和尚の晋山式】

首座和尚の晋山式というタイトルに僧侶の方は、変に感じたかもしれません。
正確に言いますと、3年前、私が晋山式をつとめさせていただいた折、首座をつとめてくれた僧侶が、晋山式を挙行なさったということです。
この僧侶のお寺は、格地という格付けのお寺なので、住職名を出したら3年以内に晋山式をしなくてはならない、という規則があるのです。

まだ20代の若さで、晋山式をつとめることは、かなり檀信徒の皆様のご協力が無くてはとてもつとめられません。勿論近隣のご住職やその徒弟さんや、僧堂安居した折の同安居の友人たちの協力もあるでしょう。とにかく晋山式のような大きな儀式を挙行するには、とても一人でできることではありません。

ことに大変なご苦労をなさったのは、新命和尚さんのお母様でしょう。方丈様が突然にご遷化されてから、子どもたちの世話からお寺の管理から、なにからなにまで想像を絶するお働きをなさったと思います。そして9日は母の日でした。なによりの贈り物でした。

よかったです。とても立派に新命和尚をおつとめになり、大和尚になりました。素晴らしい晋山式でした。

出かける時、新命和尚さんのお師匠様の遺影にお茶をさしあげる時「きょうは、○○さんの晋山式です、おめでとうございます。」と言って手を合わせた途端に、涙が溢れました。

それから、きょうも、遺影の前で、「よかったですね、本当に素晴らしかったです。」と言っているうちに、また、涙が溢れました。

新命和尚の赤ちゃんの時から知っています。とてもおおらかな少年から青年になり、そして永平寺に安居していた時も、たまたま2回、『修証義』の解説と、「道元禅師様の道歌(和歌)」の解説を、安居の雲水さんたちの為に、講師をつとめさせてもらいましたが、その2回とも、新命和尚が修行僧として安居しているときでした。(因みに今回の首座和尚さんもお聞きくださっていたという縁でした。)

不思議な縁だと思います。

20代の若さで、お寺の家族を養い、お寺の責任者になるということは、並大抵の苦労ではありませんが、飄々として勤めています。大したものだと感心しています。

(またも猛烈に眠くなりました、本日ようやく施食のための塔婆を全て書き終わりました。明日は施食会の、本堂の準備です。)


永平寺拝登と枇杷の葉湿布

2021-05-05 14:33:03 | Weblog

5月5日(水)曇り強風【永平寺拝登と枇杷の葉湿布】

(日本曹洞第一道場の額がかかった門)

今日は、この辺りも突風が吹いています。先日、竜巻に家屋を壊された方々に、心よりお見舞い申し上げます

さて、先週26日、27日と永平寺にお参りに行ってきました。友人が焼香師という大変なお役をつとめますので、このコロナ禍ではありますが、決死の覚悟で公共の乗り物に乗りました。とにかく高齢者ですから、感染してしまったら、かなり危険だと思っていますので、考えられる限りの防衛策を立てての旅でした。遠路ですし、法要に間に合わせるためには、どうしても一泊しなくてはなりません。考えてみますと、母の最晩年の2年間は一泊すら、外泊はできませんでしたので、何年ぶりかの外泊になります。(6匹の猫ちゃんたちのお世話は、姉夫婦が留守番に来てくれました。)

現在は永平寺様には泊まれませんので、随喜の他の尼僧さんたちと、福井駅前のホテルに泊まりました。なんと、私はシーツと湯上げタオルさえ持って行きました。会食も避けまして、お弁当を持って行きました。アルコールの消毒ティッシュを持ちまして、新幹線の自分の周りは拭きましたし、ホテルの部屋も全て掃除しました。神経質と言われるほどかもしれませんが、今、私は倒れるわけにはいきません。お寺は工事の途中ですし、なによりお寺の跡取りがまだ育っていません。それが一番大きな理由です。

友人がご立派に焼香師をお勤めになったのを、見届けまして、一路帰りを急いだのですが、思いがけない痛みに襲われてしまいました。お寺からバス停のお土産屋さんまでの坂道を、バスに間に合わせるために急ぎ足で下りました。永平寺に行ったことの有る方は、門からバス停までの坂がかなり急なのをご存知かと思います。そこをさらに悪いことに、二枚靴下を履いて丁度良い靴なのに、急いでいたので一枚だけで、ぶかぶかの靴の状態で、下り坂を急いで降りてしまったのです。

さあ、大変です。バスに乗ってから、右足が痛くて痛くて、どうしようもないほどになりました。新幹線の中でも、右足の膝から下が痛くて痛くて泣きたいほど痛く乗っている間じゅう、マッサージをしましたが、効き目はありませんでした。

お寺に帰りついてからも、足の痛みは増すばかりです。姉に明日は病院に行きなさい、と言われるほどやっと歩く状態なのでした。どうしましょう、翌日からの仕事は山ほどあります。考えました。たまたま肩こりを治す為に、冷蔵庫の中に枇杷の葉がたしか入っているはずです。炎症などには、枇杷の葉を貼りますととても効果があります。これを足の周りじゅうに巻き付けました。足の裏にも貼りました。

祈る気持ちで、寝まして、朝を迎えました。

見事、痛みはほとんど消えていました。お蔭様でした。

「枇杷の木のある家は、病人が絶えない」という噂の為に枇杷の木を伐ってしまった家が多いと聞きましたが、枇杷にはいろいろな薬効があるので、病人のいる家には、役に立つことが多いのです。皆様も炎症や痛みのある時など、どうぞお試しください。枇杷の葉温灸という、癌などにも効果のあるお灸もあるほどです。肩が張って困るときなど、痛みもすぐに消えるほどです。

不順な天候が続いていますので、皆様、どうぞ、御身お大事に。そして慎重に日々をお送りくださいますよう。

(永平寺の入り口です。青葉が美しかったです。)