風月庵だより

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PM2.5

2013-02-11 16:34:04 | Weblog

 2月11日(月)晴れ【PM2.5】

この頃頻繁にPM2.5という文字を目にする。改めて調べなかったが、古い新聞を広げて、本堂で花の整理をしていたら、PM2.5の文字が丁度目に入った。5年前の毎日新聞の記事である。日本列島の公害を特集している記事である。「東京大気汚染訴訟」の見出しの記事の中に、「健康被害に直結する微小粒子状物質(PM2.5)」と書かれている箇所があった。

PM2.5は直径2・5マイクロメートル以下(1マイクロは100万分の1)の微小粒子状物質。

改めてwikiで検索してみた。

浮遊粒子状物質、略称:SPM, Suspended Particulate Matterは、大気中に浮遊している粒子状物質(PM)のことである。代表的な「大気汚染物質」のひとつ

浮遊粒子状物質のなかで、粒径2.5μm以下の小さなものを微小粒子状物質(PM2.5)と呼んでいる。 微小粒子状物質は粒径がより小さくなることから、肺の奥深くまで入りやすく健康への影響も大きいと考えられている。

肺の奥深くまで入りやすいということから、肺ガンなどを引き起こす要因となっているようである。車の排気ガスや石炭を燃すと出るそうだが、農薬から出るということはないのだろうか。

放射能はどうなのだろうか。とにかく目に見えないものほど怖いものはない。

PM2.5用フィルターマスクが、売り出されているようだが、農薬をまいたり消毒などをする農家の人たちにも是非使ってもらいたいと思う。

今日は風が強く埃がひどかったが、埃は目に見えるので、まだよいが、そのなかに目には見えない汚染物質が含まれているということを改めて感じた。中国だけの問題ではない。ぜんそくの人たちは辛いことであろう。

楽天的でなければ生きていけない現実の世界であるが、楽天的ながらかなり心配して世の状態を認識せざるを得ないこの頃である。


田園にはマスクを

2013-02-03 14:41:25 | Weblog

2月3日(日)晴れ【田園にはマスクを】

今日は節分です。はや豆まきをしました。我が寺は「福は内」だけです。毎月一回の写経の会も今日はありました。

ところで、この頃北京の大気汚染の様子を映像で目にすることが多いです。マスクなしには外出はできないでしょう。しかし、のどかに見える田園の中にあっても、マスクは必需品だと痛感しているこの頃です。

有吉佐和子さんの『複合汚染』が発表されてから何年がたつでしょう。有吉さんのみならず多くの人が警鐘を鳴らしているにもかかわらず、日本の農業は農薬無しには成り立たなくなっています。農業のみならず、お墓にしても個々の庭にしても、安直に除草剤は使われています。日本のみならず世界中の農作物は、農薬に汚染されています。

大地が農薬で汚染されしまっていますから、田園を歩くときには、マスクなしには歩けないと痛感しているのです。マスクもそれほど有効ではないでしょうが、多少の効果はあるだろうという気休めですが。

目に見えない毒が充満していて、それを知らずに吸い込んでいるわけです。

田園で深呼吸はできません。深呼吸は人の手の入らない山の中だけでしょう。放射能汚染は別としまして。

とにかく日本の癌死亡率の高さを改めて考えないではいられません。農家の方で癌になる方が多いことも、気になります。自然にふれるお仕事なのですから、最も健康的なように思いますが、現代は農薬使用のことも関係はないか気になるところです。

有機農法で40年近く農業をしている農家の人と最近知り合いになりましたが、この方も知人の農家の人が癌になって、農薬を使うことをやめたのだそうです。

一時、パラゾールなどという恐ろしい農薬も使われていましたし、シマジンという除草剤はわりあい気楽にまだ使われているのではないでしょうか。これもこの頃は、大事な庭木を枯らしてしまうということで使用されなくなっているそうです。庭木を枯らしてしまうほどの除草剤ですから、人体に毒でないはずがありません。

除草剤が撒かれてきれいに見える畑や庭よりも、草取りが追い付かないで、草が多少は生えている畑や庭の方が、本当は自然なのですね。

しかし、虫食いだらけの野菜は売り物にならないでしょうし、農業の抱える大問題ですが、有機農法でも立派に農作物を作っている農家もあるのですから、お互いに知恵を交換して、環境汚染をしない、健康を害さない農業を国レベルで取り組んでほしいと思います。もしかしたら、それが日本の癌人口を減らし、癌死亡率を下げるかもしれないのです。

因みに私淑している先生は、「電子レンジは癌のもと」と言い続けていますので、私、電子レンジを使ったことはありません。

またもブログの片隅で、何の効力もないことを書いています。これを空しい作業ととらえないほどに、楽天的な人間の遠吠えです。皆様、くれぐれも一度のこの命をお大事になさって、お暮しくださいますように。