風月庵だより

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宗教の風光 (七)落ちこぼれなし

2011-10-21 20:33:44 | Weblog

10月21日(金)曇り後雨【宗教の風光 (七)落ちこぼれなし】

ようやく原稿が書き上がりました。バンザイです。来週曹洞宗総合研究センターの学術大会があります。発表する予定で申し込んだのですが、どうも思うように研究できず、発表とりやめしようかとさえ思ったのです。しかし、諦めないことだと思い直し、しぶとく頑張ってこのところ取り組んでいました。

論文発表する以上は、先人の研究にはないことが発表できなくては意味がありません。しかし、どうも申し込んだ時の推論が成り立たないので、思い悩んでいました。しかし、しかし、です。一つ今までの発表にはなかったことに辿り着いたのです。前々からの研究過程で気になっていたことがあり、思いがけない角度で今回の発表と結びつくことができました。それはそれは、重箱の隅をほじるようなことではあるのですが、これでなんとか論文として発表させてもらえるのではないかと喜んでいます。

こんな個人的なことで恐縮ですが、このところブログも書けませんでしたので、今日は晴れ晴れとパソコンに向かっています。本師の著作から、「宗教の風光」の言葉が使われている箇所を紹介させて頂きます。本師の書かれていることは、あえて宗教の風光と書かれていなくても、実はすべて宗教の風光なのですが。

「『普勧坐禅儀』という題は、遍く坐禅のすがた、やり方を勧めるということである。遍く勧めるというのは文字どおり、すべての人々にということであり、特別の人たちのためではないことである。一人の除外例もなく、すべての人にということであり、宗教の風光においては、一人のおちこぼれもないことの端的な表現である。そして、そのことの至極の意味において、坐禅は坐臥にかかわらぬということでもある。

『普勧坐禅儀』の冒頭の御文は、「原(たず)ぬるに夫(そ)れ道本円通(どうもとえんづう)、争(いかで)か修証を仮らん、(以下略)」

道本円通というのは、道本(天地のいのち)が一切のものに円(まど)かに通じているとある。されば大地有情一切のものは、余ることなく、欠けることなく、過不足なき全き存在としてあるということである。」(『宗教の風光』61頁)

★たまたまですが、今回の発表は、私も落ちこぼれるところでしたが、なんとか発表できそうです。しかし、たとえ発表できなくても、落ちこぼれはなし、というのが安心の世界でしょう。

十月もあと十日ほどで終わりです。いつのまにか寒い日さえあります。皆さま、どうぞ風邪にはご用心なさってください。

 


放射線量の目安

2011-10-13 19:02:17 | Weblog

10月13日(木)晴【放射線量の目安】(空はこんなに美しいのに)

原発内には、4000マイクロSv/時という、とんでもない放射線量が計測される場所があるそうです。当然人間は近づけませんので、ロボットが計測するそうです。しかし、放射線はそこにだけ完全に閉じこめておけるのでしょうか。

目には見えない「死の気」が、じわじわとしみ出てきているような恐ろしさを感じます。離れていれば大丈夫だと、思いこんでいる人は、多いと思いますが、はたしていかがなものでしょうか。数年先には、結果が表れてくることでしょう。なんといっても放射線は目に見えないので困ります。

★何時の記事でしたか、放射線量の目安のような記事を保存しておきましたので、紹介しておきます。「スウェーデン国立スペース物理研究所の山内正敏先生という方の「放射能漏れに対する個人対策」と題して、以下のURLに判断の目安を分かりやすく示していらっしゃいます。

http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html

 その要約も紹介されています。

(1) 居住地近くで1000マイクロSv/時(=1ミリSv/時)に達したら、緊急脱出しなければならない= 赤信号。

(2) 居住地近くで100マイクロSv/時(=0.1ミリSv/時)に達したら、脱出の準備を始めた方が良い= 黄信号。

(3) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、居住地近くで300マイクロSv/時(=0.3ミリSv/時)に達したら、緊急脱出しなければならない= 赤信号。

(4) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、居住地近くで30マイクロSv/時(=0.03ミリSv/時)に達したら、脱出の準備を始めた方が良い= 黄信号。」

★外部被曝のみならず、内部被曝も東京に住んでいても、かなりしていることでしょう。