8月27日(火)晴れ後夜より雨【追悼 オルレアンの少女とオルレアンの老女】
この写真は、2006年9月25日にフランスのオルレアンで撮影した写真です。母は、この時、90歳と1か月でした。
あらためて考えましたらかなり高齢です。しかし、私は、いつもあまり母の年齢に縛られず、中国にも韓国にもヨーロッパの友人たちのところに連れて行っていました。オルレアンには、日本人の友人と、母と仲の良いドイツ人の奥さんの夫婦が住んでいて、その家に10日ほど滞在させていただきました。
母の後ろの銅像は、オルレアンの少女と謳われた・ジャンヌ・ダルク(1412~1431)です。
その前に立つ母は、とても90歳とは見えない老女です。なかなか元気な姿です。
このころは、足は達者で、私よりも元気に歩いていました。母があまりよく歩けなくなったのは、同じ姿勢で、近所の家のカウチに長時間横になっていたことによるエコノミー症候群のようになってからです。それでも93歳の時には、韓国にも旅しています。
さて、今日は、母の月命日でした。二か月前の27日の朝、旅立ったのです。つい先日、長年来の友人から花籠が送られてきまして次のようなメッセージがつけられていました。
「お見事な旅立ちを、お祝い申し上げます」と。
その通りであると、私もこのメッセージに同感します。この写真はオルレアンに旅した時の写真ですが、これと同じく元気な姿のまま、母はあの世に旅立ったのです。
もう少し、親孝行の時間をもらいたかったと残念がるのは、私の問題であって、母の問題ではないのです。
見事な旅立ちを祝福すべきなのです。「お母ちゃん、お見事な旅立ちでした。」
#オルレアンの少女
#ジャンヌ・ダルク