風月庵だより

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天風先生の推奨なさる正しい食生活の基準 その1血管を詰まらせる尿酸の害

2023-03-30 17:44:25 | Weblog

3月30日(木)曇り【天風先生の推奨なさる正しい食生活の基準 その1血管を詰まらせる尿酸の害】

中村天風先生の『幸福なる人生(A Fortunate Life)』(「心身統一法」講演録)の中に、「体の活かし方ー正しい食生活の基準」という一章があります。食生活は私もかなり考えていますので、大変興味を持って読みました。そして大変感銘を受けました。この先生のしっかりした風貌から、栄養のあるお食事をなさっているかしらと思っていましたが、完全な菜食です。魚もお食べになりません。本に書かれていることを次に要約させていただきます。どうぞ、皆さまの健康のために、ご参考になさってください。真剣にお考え下さい。なお、天風先生はアメリカで医学も学んでいます。

(265頁からの要約)なぜ動物性のタンパク質がよくないか、といいますと、消化はよいが、消化する際に尿酸という副産物が生じます。また動物性のものを食べると同時に血液が酸性になる。アルカリ性でなくなる。動物性の食べ物それ自身が、血液の内容素をきわめて危険なものにしてしまっている(アジドージス)から、尿酸を排泄する力がなくなっている。それで血液のもっている大事な力がなくなる、大事な力というのは、食菌作用(ジャーミサイダル・パワー)、それが酸性血液になるとこの食菌作用を行う血液でなくなる。

植物性のタンパク質の中にも尿酸は入っているけれども、植物性のものを食べると血液がアルカリ性になっているから、この尿酸をどんどん分解して体外に排泄してくれる。

肉食をしている人の肉体の故障として先生は次のことをあげています。風邪を引きやすい、やたらに頭痛、めまい、安眠できない、神経痛、リュウマチス、痛風(これは肉食の人に限っての病)、  ガン、癌(昔の農家の人に癌はなかった、と先生は書かれています)、心筋梗塞、脳溢血、動脈硬化を促進する病、

尿酸が恐ろしい、血管の中に尿酸がニカワのような状態になって溜まる。沈殿して流れない。どうしても血液の循環が悪くなる。

現代の人々はいずれにしても、このタンパク質を尊重しすぎているから、尿酸という副産物が動物性のものに余計あるということを、専門の医者でさえあまり注意深く考えていない。とにかく一遍しかない命、二度も三度もうまれかわることができない人間が、自分の生命の大事な一部分である肉体生命の、組織の発達を妨害するようなことをするのは賢くないことだと思いませんか。(270頁)

*今日は、このへんで。また続きを後日書きます。本当に食べ物は大事です。私は一週間に一度はお魚は食べるようにしていますが、先生の説に、耳を傾けまして、それもやめようと思っています。ごくたまに楽しみ程度にするつもりです。

*ちなみに今夜の私の薬石:玄米、味噌汁(庭の原木シイタケ、ネギ、タケノコの上部、六年味噌)、若竹煮(寺の初タケノコとワカメ)、こんにゃく(義兄がこんにゃく玉から作る)としめじの煮物、ニンジンとキャベツの千切りに自家製のレモンドレッシングと醤油。こんなところで、今夜は特別な料理はしませんでした。でも十分美味しくいただきました。玄米は一口50回噛んでいます。

 


膝の痛み消える

2023-03-27 09:22:27 | Weblog

3月27日(月)曇り【膝の痛み消える】

今日は風が強いです。桜が美しく咲いてくれているというのに、どういうわけかこの時期に雨が降り、そして風も吹き、桜の美しさを妬んでいるかのような毎年の気候ですね。潔く散る姿を見せてくれていると受け取りましょうか。このお寺に入ってから、桜の木を10本ほど植えさせてもらいました。

ところで、このところ右膝の一点に痛みがあり、坐禅もしずらく、座るとき痛みがありました。それが、先日ご来訪の方のお土産の中に、「ミラクルロール」というサポーターがありすぐにつけてみましたところ、一点の痛みが消えていました。

たまたま私の脚の状態に適合していたのかもしれません。簡単に痛みの取れない方もいると思いますが、一応宣伝しておきます。
くださいました方に、「有難うございました」

*ミラクルロール:製造販売元ー齋藤産業有限会社 住所ー福島県伊達郡川俣町字新中野60

         電話ー(024)565-2675 FAX-(024)565-2854

         http://www.saito-sangyo.com

 


大谷選手の愛読書

2023-03-23 07:58:32 | Weblog

3月23日(木)曇り【大谷選手の愛読書】

WBCは日本の優勝でした。決勝戦もドラマチックでしたが、メキシコ戦も最後の最後、9回の裏での劇的な逆転劇でした。一人一人の選手のエネルギーの結晶ですが、大谷選手は9回のマウンドに立つ前に、「絶対に塁に出る」(表現は違ったかも)と思ったそうですね。そうして吉田選手につなぎ、村上選手が村神様になって、ヒットを放ってくれたことによって、メキシコに勝ちました。

決勝戦も、最後の回で、マイク・トラウト選手に打たれれば、3対2でリードしていましたが、覆されたかもしれません。が、フルカウントの最後の一球が、ストライク!!!トラウト選手と大谷選手は同僚とのこと、これも劇的な対決です。人生はいつも劇的なことで満ち溢れていますね。実は誰しも。

さて、その大谷選手の愛読書を紹介している記事があり、オッと思わず思いましたので、ちょっとご紹介しておきます。

それはこのブログにも紹介しました中村天風先生の本だそうです。おそらく私も紹介した『運命を拓く』でしょうか。天風先生には、実業界の稲森和夫氏や松下幸之助氏や多くの方々が学ばれていることは知っていましたが、大谷翔平選手もそうであったか、と感心し、納得した次第です。

大切な二つの実践法を改めて、ここに紹介しておきます。
〇自己暗示をかけやすい寝る前に楽しいことを考える「連想暗示法」
〇無心になって集中力を養う座禅法「安定打坐」

私もこの頃、少し消極的な考えになっていましたので、過ぎたことはすっきりと決別して、考えを切り替えようと思っています。

私の小学校からの友人で、故郷に繁盛している高級なホテルを経営している人がいますが、彼は天風先生から学んだ、と言っていまして、私に天風先生を教えてくれました。天風哲学を知らずに一生を終わるところでしたが、まだ私もこの世に命がある間に、このような素晴らしい教えがあることを知って、本当にお陰様と思っています。

さて、まだ朝はうすら寒いですが、皆さま、明日でお彼岸も終わりです。まだの方は、お墓参りをなさり、先祖の皆様に、この命の感謝の祈りを捧げましょう。当寺のお墓は、お花畑のように手向けの花々で美しいです。

★中村天風先生の成功の法則 :①自己暗示をかける ②悪いことは考えない・棚上げする ③プラス人間や集団を選んで交際 ④人の怒りや悲しみは頭でなく腰で受け止める ⑤感謝しながら50回以上噛んで食べる

 

 


お彼岸に思う

2023-03-20 09:49:08 | Weblog

3月20日(月)晴れ【お彼岸に思う】

總持寺の須弥壇の写真(焼香師を勤めた時の)をデスクトップの写真にしていますが、その三方の中にたまたま当寺のお内仏の写真がはまりました。ちょっと偶然が面白いので、ご披露。アイコンの大きさを変えたらこのコンビは解消しました。)

18日から彼岸の入りです。明日は春分の日。暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、その通りで、少し寒さも和らぎました。当寺のお墓も、お参りのお花できれいです。毎朝と毎夕、それぞれのお家のお花を楽しみながら、時々は亡くなられた人たちに話しかけながら、一回りしています。

ところで、お彼岸はの日本だけの風習のようです。聖徳太子様のころから始まったようです。たしか、その記録が掲載された文献があったと思います。朝廷で行われていたのが、江戸時代に広まったようです。

彼岸という意味は、此岸が迷いの世界に対して、悟りの世界を意味します。ちなみに『摩訶般若波羅密多心経』の波羅密多(パーラミタ)は到彼岸と訳されます。彼岸会は、この機会に先祖の供養もし、先祖のお墓にお参りし、お墓を清めますが、手を合わせることが、自ずと、自らの気持ちを清め、落ち着かせ、感謝の気持ちがおこるのではないでしょうか。お墓参りをしますと、「気持ちが清々した」ということを言う方もいます。

春分の日には、西に沈む太陽を拝み、阿弥陀様の西方浄土を想い手を合わせるという風習もあります。日想観というご修行を勤めるお寺もあるようです。ちなみに私は毎朝、おはようございます、毎夕お疲れ様でした、有難うございました、と言って、お日様に手を合わせています。

彼岸会は7日ありますので、あらためて釈尊の教えである六波羅蜜を考え、できるだけ心に刻んだらよいと思います。私も。

六波羅蜜:布施波羅蜜(財施、法施、無畏施ー恐怖を除き、安心を与えること)、持戒波羅蜜(戒律を守ること、と言いますが、一般的には節度をたもって生きるでもよいでしょう)、忍辱波羅蜜(苦難に耐え忍ぶ)、精進波羅蜜(たゆまず仏道を実践すること)、禅定波羅蜜(坐禅によって、精神を統一すること)、智慧波羅蜜(真理を見極め、悟りを完成させること)

お互いに心静かな、心豊かな日々を送りたいですね。

しかし、袴田事件を抗告しようという動きがあるそうです。東京高検の方、やめてください、メンツを守ろうとする愚かなことは。あなたが濡れ衣を着せられて、何十年も無実なのに死刑の執行におびえた日々を送ってみてください。袴田さんがこの世に命のある間に、「無罪」を勝ち取れますように。私に濡れ衣を着せた相手に対して、反省するように伝えてほしいと、その師に申し上げましたが、はたしていかがだったでしょう、彼女ははや亡くなりました。彼女の命のある間に、聞きたかったです。なぜそのようなことをしたのか。

袴田事件の特別抗告断念について、東京高検が臨時記者会見を開き、山元裕史次席検事が「静岡地検とともに再審公判に適切に対応する」と述べたものの、断念の理由については「詳細は差し控える」と話すにとどめました。 袴田事件をめぐっては、今月13日、東京高裁が再審開始の決定を出していて、これを不服とする場合、検察側が特別抗告する期限がきょうに迫っていました。 きょうの夕方、東京高検は「承服し難い点があるものの、法の規定する特別抗告の申立事由があるとの判断に至らず、特別抗告しないこととした」として抗告を断念すると発表しました。

 


袴田事件再審に思う

2023-03-15 20:22:08 | Weblog

3月15日(水)晴れ【袴田事件に思う】

再審が決定されました。よかったです。東京高等裁判所が13日に再審開始を認める決定をしました。死刑判決を受けている袴田巌さん(87)が、晴れて無罪を勝ち取ることを願っています。

事件は1966年6月に起きました。皆さんよくご存じと思いますので、事件については書きません。1968年に死刑判決が出ました。2審の東京高裁と最高裁でも無実の主張は退けられ、1980年死刑は確定しました。

1981年弁護団は裁判のやり直しを求めましたが、2008年最高裁で再審を認めない判断が確定。申し立てから27年後のことです。

しかし、2回目の再審申し立てを受けて、2014年静岡地裁が再審開始と死刑執行の停止の決定を出しました。

袴田さんのシャツとして、証拠として提出された血痕のついたシャツを、静岡地裁がDNA鑑定を行った結果、袴田さんのDNAとは一致しない、とする鑑定結果がでたのです。(もっと早くやればよかったじゃないか、と言いたい。袴田さんが無罪を言い続けているのですから。)

このDNA 鑑定を行う判断を下してくれた裁判長は、村上浩昭元裁判長という方だそうです。「捜査機関によって捏造された疑いのある証拠によって、きわめて長期間死刑の恐怖のもとで身柄を拘束されたきた」と指摘なさり、再審開始の決定と、「拘置の停止」を命じ、袴田さんは拘置所から釈放されたのです。

それにしても長いですね、再審開始を認める決定を2014年に静岡地裁が下してから、この3月13日に再審開始の決定を東京高等裁判所が下すまで、9年もたっているのです。

これから再審が東京高裁で開かれますが、無罪判決の決定がでることを、陰ながら応援したいと思います。90歳になるお姉さんのひで子さんが弟を信じ続け、守り続け、闘い続けてきたことを、本当にご苦労様なことだと頭が下がります。お体お大切にと祈ります。このお二人が命のある間に「無罪」の確定がだされますように!!!!

(私も濡れ衣を着せられて苦しんだ経験がありますので、他人事とは思えません。)


釈尊は只管打坐を勧めたのだろうか

2023-03-13 09:00:25 | Weblog

3月13日(月)曇り【釈尊は只管打坐を勧めたのだろうか】

おはようございます。今日も花粉がひどいですね。今日は風がかなり吹いていますので余計ひどいです。毎朝の境内散歩から2匹の猫が帰ってきましたので、急いで体中を拭きました。「キレキレですよ」と言うと、洗面所についてきます。いくつかの言葉は理解しています。

さて、今朝も痛い足をなだめながら、坐禅をしましたが、本当に釈尊は只管打坐を勧めたのだろうか、という疑問が、脳裏を横切ります。曹洞宗の開祖と後世の弟子たちが仰ぐ道元禅師の重要な教えは、「只管打坐」(坐禅に何の意義も条件ももとめず、無所得・無所悟の立場から端的に坐禅を実践すること。ー『禅学大辞典』*この解説に私は疑問を持っています、実は。)と「修証一等」(修行とさとり〈証〉が一であろこと)などと言われますが、本当に釈尊の教えはそうであったのだろうか、という疑問を私は持っていました。足が痛くて坐れないからだろう、って、まあ、そんなところですが。

釈尊は、それぞれにあわせた対機説法を行い、多くの出家者を導いています。「ただ坐れ」という文言はないようです。(すべての文献を漁っているわけではありませんので、断定はできません。)必ず説法をなさり、導いています。

道元禅師は、上堂なさり「参禅は身心脱落なり、祇管打坐の道理聴くを要す。」(『永平広録』)、また「仏法には修証これ一等なり」と『正法眼蔵』「弁道話」で説かれています。

さらに「仏祖の大道、かならず無上の行持あり、道環して断絶せず、発心、修行、菩提、涅槃、しばらくの間隙あらず、行持道環なり」を『正法眼蔵』「行持」巻で説かれています。

釈尊の教えに近いであろう『倶舎論』でも「見所断」で三学の実践(戒・定・慧)を通して煩悩を断ち切ることが説かれていて、さらに「修所断」として、煩悩を断ち切った後もさらに修所断の煩悩をなくすために修行をし続けることが説かれています。

と、いうことで、釈尊ご自身もよく坐禅なさいましたし、弟子たちに精進坐禅をすすめています。

と、いうことで、只管打坐をただ坐禅だけしていればよいと解釈してはダメなのです。道元禅師もそのようなことは説いていませんので、気を付けたいですね。道元禅師も弟子たちによく法を説き、坐禅を勧めました。

釈尊もたびたびに説法をなさり、坐禅をなさり、弟子たちにも精進坐禅を説かれました、ということで、痛い足をなだめつつ、坐禅もし、ボーっとしてんじゃないよ、と叱られないように、「自帰依法」しつつ、参りましょう。この身終わるまで。


お別れの会

2023-03-11 18:42:28 | Weblog

3月11日(土)晴れ【お別れの会】

東日本大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。

昨日は、「東城百合子先生と五来純先生のお別れの会」が成城ホールで開催されました。東城先生は令和2年2月22日、五来先生は、あなたと健康社の代表取締役でしたので、五来社長というほうがふさわしいかもしれませんが、令和4年3月2日にご逝去されました。コロナ禍でもあり、昨年五来社長のお別れはできませんでしたので、東城先生の三回忌と合わせまして、お別れの会を開催していただくことができ、私も末席の弟子ですが、参列させていただくことができました。

思い返せば、東城先生には、お料理教室のたびに、いつもお叱りを受ける席に座りまして、案の定いつも叱っていただきました。勿論私ばかりではなく、多くの受講生が先生に「あんた、こんなこともわからないの」「お天道さま、わかりますか」などなど、本当に生徒たちを導いてくださりたい先生の愛の鞭を頂きました。

この日は、友人の晋山式がありましたので、参列はできないかと思っていましたが、両班の配役が今日に変更されていましたので、お別れの会に出させていただくことができました。天の配剤かとさえ思いました。式典で米澤佐枝子先生の弔辞は胸を打たれました。米澤先生こそ、東城先生に誰よりも一番叱っていただいた方かもしれません。果報者といってよいでしょう。果報者の米澤先生は、ガンのために一年の命と、お医者さんに言われたのですが、手術は受けず、東城先生のもとで、自然療法、お手当、玄米食など、そしてなにより東城先生の愛の鞭の御蔭で、一年の命と言われてより40年、お元気にお料理教室の先生として、ご活躍です。

*先日、手術や西洋的な療法を受けずにガンが治るなどということを言っているのは、おかしいという論調の投稿がインターネット上にありました。おそらくお医者さんの投稿かもしれません。ガンと診断された人たちが、手術や西洋的な療法を受けずに、元気に生きている事例が本当に多くあることをご存じないのでしょう。

東城先生の御蔭で、本当に多くの人達が、体の病だけではなく、心の病も善導によって、直していただいたのです。そして「はたらく」ということ、「傍を楽にする」という働きがいかに大事か、お教えいただきました。

さらに不思議なほどまもなくご逝去された五来社長とともに、先生は、天でお働きくださっているのだと思います。あらためまして、東城先生、五来社長、有難うございました。

参列させていただけて、誠に有難いことでした。

*成城学園から帰りまして、すぐに晩の梵鐘をつきました。西の空に沈んでゆく太陽とその光背が素晴らしく上に伸びていました。カメラを取りに戻りましたら、もう御日様は沈んでしまい、皆様にその素晴らしさをお見せできないのが残念でした。ご覧になった方もいたのではないでしょうか。

お二人の花祭壇を写真に撮らせていただきましたが、公開は控えさせていただきますが、花に囲まれた中で、お二人のお写真は、微笑まれていました。

 


坐禅の脚の組み方 半跏趺坐

2023-03-04 19:43:43 | Weblog

3月4日(土)晴れ【坐禅の脚の組み方 半跏趺坐】

今日は暖かでした。明日も暖かそうです。花粉が飛ぶでしょう。花粉はこの暖かさを喜ぶでしょう。やっと寒さから解放される頃、と喜ぶ間もなく、花粉に悩まされます、この頃は。皆さんはいかがですか。しかし、何事も自分が痛い目に合わないと人の痛さは分かりませんね。同病相憐れむ、とは言ったものです。

ところで、今日、私は一つ嬉しいことがありました。いつも朝、短時間ではありますが、坐禅をします。長い間半跏趺坐ですが、私の半跏趺坐は、右の足を左の腿の上にのせていました。それが私の体には合っていると思っていたからです。しかし、右のひざが痛いので、あまり長くは坐れません。

しかし、ちょっと待てよ、右足が痛いのだから、左足を右の腿の上にしたらどうか、と思い、そのようにしてみました。なんと、これで体型的に少しも痛みがありませんし、バランスも良いです。

思い込んでいたのです。左足を右の腿の上にのせるのが、私の半跏趺坐だと。思い込みです。坐禅にかかわらず、思い込んだり、これがよいときめつけていることが多いかもしれないと思いました。なんだかおかしくなりましたし、笑いたくなりました。

それから外に出た時に、パンをまきました。「スズメちゃん、ごはんよ」と言って。スズメが一羽やってきて、パンを啄んでいきました。なんだかうれしくて笑ってしまいました。禅寺では生飯(さば)といって自分の食物から少し、米粒をとりわけ、鬼神・餓鬼に供え、鳥や獣に与えるということをしますが、私もそんなところです。ときに鶺鴒もきます。少しづつ分け合って生きています。

なんとなく明日の坐禅は嬉しい感じです。足を組みかえれば、少し楽になるでしょう。なんで坐禅をするのか、ですか。静けさの境地、自己の制御ができるようにです。私は。

ただ坐れ、只管打坐と言いますが、この言葉の解釈は要注意と私は思っています。今日はこの辺にて。


京都の賀茂川危うし

2023-03-01 20:28:07 | Weblog

3月1日(水)晴れ【京都の賀茂川危うし】

今日は、花粉があまりにひどく、鼻の下が真っ赤になってしまいました。
さて、このタイトルですが、賀茂川だけでなく、北陸新幹線延伸により、その沿線上におこり得る多くの問題について、『中外日報』の記事を読みまして、心配しています。田中滋龍谷大学名誉教授の方が書かれています。

その記事の内容を詳しく書きたいところですが、間違って書いてしまってはいけませんので、慎重にしたいと思います。北陸新幹線延伸計画は、小浜(福井県)から丹波山地をトンネルで貫いて京都駅、さらに地下を通って新大阪駅までの総延長140キロに及ぶ延伸計画なのだそうです。なんと140キロのうち113キロがトンネル、つまり地下鉄新幹線ということになるのだそうです。

トンネル工事によって問題になるのが、多量の湧水問題で、山岳トンネルの湧水は「集中湧水」と「恒常湧水」となり、周辺河川の流量は大なり小なり減少することは、今まで実際に被害があった例があるので、確実なことだそうです。賀茂川のみならず貴船川や清滝川などなどに必ず影響がでると、先生は警鐘を鳴らしています。

たまたまイタリア・ベネチアの運河が干上がっている様子をテレビで見た直後でしたので、川が渇水することが、あり得ることと実感しました。ベネチアは記録的に雨が少ないことによるそうですが。何事も起きてから騒いでも後の祭りになってしまいます。

川の渇水だけではなく、トンネルにするための掘削残土にヒ素の含有率が、丹波山地は高いのだそうです。この残土をどこに持っていくのでしょうか。先生のような方は、ヒ素の含有率の高いことをご存じですが、ほとんどの国民は知らされていません。湧水も高濃度のヒ素に汚染されていくことになりますから、残土を引き受けた土地の農作物は、食べることはできなくなります。このような将来を、今見なくてはなりません。今気が付かなくてはなりません。

しかし、恐ろしいことに、この延伸計画は「国策」なのだそうです。「国策」と唱っているからには、すでにこれはやるべき工事として進められているのですね。怖いですね。

「狭い日本、そんなに急いでどこに行く」

私たちは、前に進むことばかりを是としていて、後ろに進むことを非とする傾向がありますが、少しじっくりと生きることを考えてはどうなのでしょうか。「退歩を学ぶべし」こんな片隅で、反対の声を挙げても、どうしようもないでしょうが、京都や丹波地方にお住いの方々、リニアに反対している静岡県の知事のように、当該地方の政治家の皆様の高い見識に委ねたいですね。おそらく田中先生も京都府の知事や兵庫県知事、大阪府の知事に進言なさっていることとは思います。

人間は地球に育てられていますが、地球をどんどん自らの手で壊す”努力”をしているように見えます。

地球人類は、ひょっとしたら、自ら滅亡したいのかもしれませんね。

そんなことを考えながら、お風呂の水に流されそうになった蚊を、とっさにお風呂の栓を閉じて、助けだしました。蚊とともに滅亡からのがれましょうか。

はや三月ですね。