4月5日(月)雨【南蔵院の桜】
板橋の蓮沼にある南蔵院に、先週伺いました。ここはしだれ桜で有名です。皆さんに美しいしだれ桜をお見せしたかったのですが、桜だけの写真を撮りませんでしたので、友人の自聰和尚が前に写った写真が一枚だけまともですので、ご本人の了解を得て、これを掲載します。
自聰和尚は神田紅先生の講談講座のお弟子さんで、講談夢中青年です。なんと福岡から講談を聴きに檀務の間にやってきました。そんなで、私は生まれて初めて和尚のために、浅草まで車を運転しました。繁華街に車で入るのは腕前が悪いので、怖いですね。でも行けばなんとかなるものですね。木馬亭の近くの駐車場に停めました。
木馬亭は、浪曲が主のようですが、神田門下の講談師の講談が一席入っていました。久しぶりに木馬亭に行って来ました。私は時間の都合上、好きな浪曲は聴けませんでした。子どもの頃、ラジオで「浪曲天狗道場」という番組があって、広沢虎三さんとか聞いた記憶がありますし、三波春男さんの浪曲は実際に聴いたことがあります。たしか忠臣蔵のおおたかげんごの話だったかもしれません。私もかなり古いでしょうか。この頃はテレビで浪曲はあまりやっていないでしょう。たまに3チャンネルでしょうか。もっと、こういう番組があってもよいのではないでしょうか。どうも今風の歌謡曲はきいていてもメロディがわかりません。今の人はこれがいい、というでしょうが、これが、人びとの情緒を育ててもいるわけですね。人情不在の歌謡曲が多いところに、ぱさついた人間関係がはびこっているジャパンのような気がします。古いでしょうか。だからといって、演歌ばかりがいいと思っているわけでもありませんが。浪曲はいいですよ。(*現代の歌謡曲にもよい歌はたくさんあります。まあ、一概には言えないところですが)
自聰和尚のもう一つの目的は、南蔵院での年に一度のひろさちや先生の講演を聴くことです。一年に一度4月の第一金曜日に「南蔵院参拝と花祭り講演会」があるのだそうです。私もこちらも生まれて初めて、ひろさちや先生のお話をうかがう機会を得ました。やはり人気のある先生は話術が巧みですね。少々Hな話もなさいますが、さらりと流せ、かつ笑いとばせる話し方でした。さて、肝腎のメインのお話は……たしか「空」についてでしたが、その時は覚えているのですが、時がたつと忘れるものですね。まあ、どこか細胞の襞に入っているということでお許しを。
そんな一日でした。このところせっかく桜が咲いているというのに、天気がイマイチ桜見物には向いていませんね。風邪など引かないようにお気を付けください。