風月庵だより

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46分の悲劇

2012-03-23 15:08:53 | Weblog

3月23日(金)雨【46分の悲劇】(韓国 金寺の釈尊像)

今日はお彼岸明けです。皆さんはお墓参りにお出かけになりましたか。それぞれの思いを抱いてお参りなさったことでしょう。

振り返ってみますと、東日本大震災が発生したのは、2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒でした。

また阪神淡路大震災が発生したのは、1995年(平成7年)1月17日午前5時46分52秒。

同じ46分ですね。

さらににアメリカ同時多発テロ、世界貿易センタービル、ノースタワーに、ハイジャックされた飛行機が突入したのは、2001年9月11日午前8時46分ということです。

たまたま同じ46分ですが、全くの偶然ですが、なんとなく奇妙な気が致します。まあ、あまり偶然の一致のようなことを気にしない方がよいのですけれど。

なにか事が起きますと、普通の生活がいかにすごいことかあらためて認識されます。死についても、不慮の事故や震災ではなく、まあ、普通にと言いますか、命を終えることができて、普通にご葬儀をあげてお別れができればなによりといえましょうか。

「当たり前」、ということは、ないのだと痛感致します。

暑さ寒さも彼岸まで、と言います。もうすぐ暖かくなるでしょうが、皆さん、風邪などひかないようにお気をつけ下さい。

 


孤立死

2012-03-19 09:57:17 | Weblog

3月19日(月)晴れ【孤立死】

春のお彼岸です。お寺のほとんどのお墓にはお花がきれいに手向けられています。お墓を守っている家族がいる家には、孤立死はないでしょうが、このところ孤立死というニュースを度々耳にします。

立川の母と子、また63歳の娘と95歳の母、一人が病気や幼くて自由に動けない場合、養育や看護していた人の方が亡くなると、他の一人も餓死などして亡くなってしまうという痛ましいケースです。

殊に北海道の姉妹の話は、あまりに切ない感じがいたしました。こういう人たちこそ生活保護の支援を受けさえしていればと悔やまれることです。多額の収入があるにもかかわらず、不正に生活保護を受けている人たちさえいるというのに、保護を受けるべき人たちが遠慮して受けないとはどういうことでしょう。

このような事が続けて起こったせいか、実は我が家に先日警察の方の訪問がありました。雨の激しく降る日でしたが、私と母の生年月日や個人情報や緊急連絡先を聞かれました。孤立死する可能性のある家庭のリストを作っているのでしょう。必要なことかもしれません。(しかし、きちんと警察官の姿をしていましたので、まちがいなく警察官の方と思いますが、警察手帳を見せて頂くべきでしたね。)

幸いにも私が住んでいるところは、隣近所と仲がよく、一年に一度か二度忘年会や遊びの会をしますし、どんな人が住んでいるか、お互いによくわかっています。また兄や姉と連絡を取り合っていますので、おそらく孤立死は免れるだろうと思います。

さて、ところでこの写真はなんだかお分かりになりますか。

実はルナがトイレに閉じこめられて、必死に出ようとして床を食いちぎった痕です。いつもは寝る前にルナの所在を確かめてから寝るのですが、3日前あまりに疲れてしまって、倒れ込んで寝てしまったので、ルナちゃんがトイレに入り込んでいた事に気が付かなかったのです。ペットも、もし、飼い主が突然死して、トイレに閉じこめられたりしたら、死んでしまうかもしれません。飼い主とペットの孤立死もありえます。

早速トイレにはいつもルナが自分で出られるような工夫を致しました。

このブログにご訪問の皆さんの状況はわかりませんが、お互いに何かあったら、すぐに駆けつけてくれるような態勢を考えておきましょう。これからの時代、結婚しない人が多いので、社会的な問題に、現在以上なるかもしれませんね。

子どもの頃、村中の家に鍵はかかっていませんでしたね。そんな時代に孤立死も孤独死もなかったと思いますが、これからの時代、死の様相もどんどん変わっていくことでしょう。せめて一輪の花と一本のお線香が誰にでも手向けられますようにと、私は思いますが、そんなこと死んだ後のことなんかどうでもよい、と考えている人もいるでしょうね。でも、冥界の地蔵菩薩は、誰をも守ってくれることでしょう。

 


梅早春を開く?

2012-03-16 09:34:15 | Weblog

3月16日(金)晴れ【梅早春を開く?】

もうすぐお彼岸です。今年はいつまでも寒い日が続いています。はや早春とは言えませんが、梅が咲いていました。去年は梅が咲いていることさえ気に止めたかどうか覚えがありません。

本当に昨年は、被災はしなかった人でも、大震災のことで頭も心も気持ちも一杯だったのではないでしょうか。

11日で一年がたちましたが、一周忌を迎えた方々も、まだまだそれぞれの死を受け入れがたいお気持ちであろうと思います。

なにか11日にも書きたいと思いましたが、ボランティアにも出かけないで、気持ちばかりの寄付をしているだけでは、口幅ったいようで控えました。

今の自分は、どうしても自分のまわりのことで出費があり、被災の寄付は充分できていません。継続的にできることを細々とさせてもらっているだけです。細々ではありますが持続していこうと思っています。

インターネットでずいぶんと寄付情報を得ました。牡蠣の養殖応援とか、大槌町の工場の再建応援とか、子どもたちの活動を応援するプロジェクトとか、なにかしら持続的にできることをしていきたいと思います。

また、最近は曹洞宗のお寺の再建情報を教えてもらいました。自分が続けられそうな応援に参加したいと思っています。

先ず自分のことを先行してそれを一番にしていますので、、ちょっと自分のできる範囲のことだけですので、全て自己満足といいますか、人様のためではなく、自分のためにしているにすぎません。この時代を生きていく人間として、なにかしら震災の再興に応援をしなくては生きた心地がしないです。素朴に考えたいと思います。

梅の香りが馥郁としています。皆さん、お元気で。

ところで、2時46分(阪神淡路もたしか46分でしたね)の黙祷の後、テレビで黙祷のシーンを見ましたが、合掌の姿は少ないですね。黙祷というと手を両脇につけるスタイルが多いですね。 

 


「営務多かるべからず」

2012-03-06 21:37:07 | Weblog

3月6日(火)曇り暖か【「営務多かるべからず」】(タローちゃんです)

この頃は、なんだか忙しくしています。あれもこれもしなくてはなりません。なんとか一つ、一つ仕上げていくように努力しています。

如浄禅師も『宝慶記』の中で、道元禅師に、「営務多かるべからず(仕事が多くてはいけない)」と誡めていますね。

皆さんもどうぞお体お大切に。

ルナです。

キヨです。

猫は悠々としています。