風月庵だより

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世田谷の悲劇

2009-12-31 10:06:22 | Weblog
12月31日(木)晴れ【世田谷の悲劇】(右側が建て増しした宮澤家、左が泰子さんの姉の家)

今日で平成21年も終わりをつげようとしています。皆さんにとってこの年はいかがなお年だったでしょうか。

さて、いつも私のブログの一年の終わりは、世田谷の事件で終わるようです。すぐ近くで起きた事件ですから忘れることはできませんし、僧侶としてご供養に毎年伺っています。

それにしましても宮澤みきおさんの家は、奥さんの泰子さんのお姉さん家族が住んでいたという家と隣接しているどころではなく一軒の家です。ただ玄関が二つあり、宮澤さんの住まいの方は、お姉さんの家を増築した建物です。これほど近くで惨劇が起きているというのに、隣に居て聞こえなかったということは恐ろしいことだとあらためて思いました。

道路を隔てたお向かいの家、今はありませんが、の人には何か音が聞こえたそうです。

あのような惨いことができたということは、プロの殺し屋が誰かに頼まれてしでかしたことであり、犯人はもう日本にはいないのではないかと思いました。

いずれにしましても四人の死の真相がいつの日かあかされてほしいと思います。献香台に飾られた写真のにいなちゃんと礼君の写真は幼いままですが、生きていれば一八歳と一六歳のお正月を明日は迎えられたのです。

私たちは、生きてお正月を迎えられるだけでも、有り難いといえましょうか。

皆さん、よいお年をお迎えくださいませ。

悟らざるに隠棲すべからず

2009-12-28 18:50:49 | Weblog
12月28日(月)曇り【悟らざるに隠棲すべからず】

今日も寒いです。暮れからお正月にかけてだんだん寒くなるようです。皆さんはお正月の支度はできましたか。私はようやく玄関のお飾りをしました。お餅は30日にお供えします。「くんち飾り」はするなと言われていますので、私は29日にはお飾りはしません。実は年賀状はまだ一枚も書いていません。今年は2月に発表をしなくてはいけませんので、その勉強が大変で年賀状を書く余裕がありません。

さて『伝光録』を読んでいましたら、次のようなところがありました。枯淡な生き方に憧れている私にとって、ちょっとショックな瑩山禅師の教えです。

昔の比丘の如く、寂静を願い山林に隠居することなかれ。(中略)大梅常禅師も鉄塔を戴き、松煙の中に坐す。い山大円禅師も虎狼を友として雲霧の底に修す。我らも是の如く修習すべしと。実に笑いぬべし。古人悉く得道して正師に印記を受け云々『

ということで、得道をした者が山林に入るのはよいが、そうでない者には百年早いということですね。

枯淡な生き方に憧れている私ですが、まだまだ修行が足りませんので、今年もお正月は遊ぶことはできないということです。これが今の私の修行です。

皆さんどうぞよいお年をお迎えください。

小さい秋見つけた

2009-12-21 12:36:29 | Weblog
12月21日(月)晴れ【小さい秋見つけた】

今頃秋というのもおかしいですが、研究所の廊下の窓から、色づいたきれいな銀杏が見えました。周りを建物に囲まれているので、もう冬だというのに、まだ落葉しなかったのでしょうか。そういえば秋はもうとうに終わっていたと、しみじみと思いました。今年は紅葉狩りにも行かず、秋を感じることなく過ごしてしまった、と思い返しています。

大梅法常禅師(752~839)が、浙江省にある大梅山に住して40年余、一人の僧が山道に迷って、大梅禅師の庵に辿り着きます。この時の話が有名な「随流去」ですが、このとき次のような問答があります。

「和尚在此山来多少時也(和尚は此の山に入って、どのくらいになるのですか)」と僧が尋ねますと「只見四山青又黄(只だ、四山の青又黄なるを見るのみ)」
と答えました。

この枯淡なる僧侶の生き方に憧れている私です。

ある先生から子どもの頃の話として聞かせて頂いた話は印象的です。近所の行者のようなおじいさんが、「おじいちゃん、朝ご飯ですよ」と家族に言われましたが、「今忙しいからそれどころじゃない」といって自室に入っていったそうです。そして、端然と死を迎えたということです。

終焉のときに向かっているこの忙しい時、私のみならず誰しもですが、秋の気配も忘れて生きては駄目だと反省しています。研究所の窓から見た銀杏が教えてくれたメッセージでした。

お元気ですか

2009-12-17 11:47:54 | Weblog
12月17日(木)晴れ【お元気ですか】

今日は、東京地方はとても良いお天気です。空は晴れていますし、ちょっと暖かです。過ごしやすい一日です。

皆さん、お元気ですか。私は元気です。提出の論文を書けました。これから次のお仕事です。なんでも一歩一歩です。

法眼文益禅師(885~958)も「12時中如何が行履せん(一日中どのように修行したらよろしいでしょうか)」という修行僧の質問に対して、「歩々踏みしめよ(一歩一歩踏みしめなさい)」とお答えになっています。

私は勉強不足で、法友たちから教えられることが多いですが、最期まで学び続けていきたいと願っています。そして智とともに行こそが僧侶としての道でしょう。

もう一頑張りです。皆さんも今年の締めくくり、風邪など引かないようにお励みください。

長渕剛ACOUSTIC LIVE 30th Anniversary

2009-12-10 21:55:56 | Weblog
12月10日(木)晴れ【長渕剛ACOUSTIC LIVE 30th Anniversary】

昨日、親子3代にわたるファンの友人の御陰でこのライブに行ってきました。「ブログ休眠中」とか書いていますのに。

6時半から10時まで、3時間半にも及ぶ熱唱でした。

私もほとんど立っていました。残念ながら「ガンジス」は今回歌って貰えませんでした。

私が研究している14世紀の禅僧たちも、鹿児島の甑島とか伊集院町の出身ですが、長渕もなんと伊集院町の出身です。

長渕によって、生きる勇気と力を貰っているファンの気持ちがよく分かりました。
ファンも長渕を大事にしているでしょうが、長渕も自分のファンを大事にしているのも分かりました。こういう世界もあるのですね。

もっといろいろと書きたいのですが、簡単ですが。
いかにも仕事が大変そうなことを書いていて、こういう楽しい時を過ごしたことも書きませんと、フェアではないような気がして、ちょっとご披露しました。

ブログ休眠中

2009-12-08 13:21:51 | Weblog
12月8日(火)晴れ【ブログ休眠中】

今日は成道会です。

このところ仕事が詰まっていまして、全く余裕がありません。今朝は3時頃から、はたして今手持ちの仕事を全てこなせるだろうかと、正直申し上げますと、不安になり眠れませんでした。

そんなでせっかくご訪問くださる皆様、失礼お許しを。

いつも寝ているルナです。暢気にしています。「ワタシヲ見ナラエバ」と言われてしまいそうです。