風月庵だより

猫関連の記事、老老介護の記事、仏教の学び等の記事

老老介護記 御礼

2019-06-29 13:58:14 | Weblog

6月29日(日)曇り【老老介護記 御礼】

母は無事に旅立ちました。27日早朝5時11分、この世の息を引き取りました。

2,3日前「うまく帰れるかな」「大丈夫、私がついているから」仏様が見えたそうです。

昏睡する30分前までも意識がはっきりしていました。一日前でしたか、「お母ちゃん、元気?」と聞きましたら「げんき」と答えてくれました。私の願いは、元気で母をあの世に送り出したかったので、有難いことでした。本当に前日の血圧も上120、下60、酸素量97(95だったか)ですので、翌日の朝、旅立つとは思えないほどの数値でした。

当ブログにご訪問くださいました皆様、有難うございました。


老老介護記 訪問入浴の成果

2019-06-26 21:23:01 | Weblog

6月26日(水)晴れ【老老介護記 訪問入浴の成果】

母の状態は、脱水状態で、この世にとどまっている時間は少ないと訪問看護の方は見ています。しかし、家族としては、どうもまだあの世に逝く状態ではないように思えます。昨晩は隣の奥さんが泊ってくださり、助かりました。今夜も、隣の奥さんと、いつもお手伝いいただいているお二人の方が、泊ってくださいます。私がずっと睡眠をとれない状態を心配してくれまして、今夜はなんとか寝てほしいと言ってくださいました。本堂の前で転んで、両手にけがをしてしまいましたが、寝不足は予測できない不注意による怪我などをしてしまいます。

今日は、訪問入浴のサービスを受けました。見ていますと、母はとても気持ちがよさそうです。看護婦さんも付き添っていて、三人がかりで、母をきれいにしてくれました。終わったあとの計測でも、血圧上は120~下は60、酸素量97、脈拍83、体温37度などととても良い数値です。入浴は、素晴らしいと知りました。もうすぐあの世逝きではないかと訪問看護の方は、予測していますので、入浴は体を拭くぐらいにしてもらってと、言われていましたが、訪問入浴の方々は、入浴前にも、バイタルチェックをしまして、この数値では、きちんと入浴させて大丈夫という経験から、入浴させてくださっています。

母には、夕方、足の裏にビワの葉コンニャク湿布をしました。また、「小豆」と、母が言いましたので、小豆を煮て、その煮汁を別にして冷蔵庫に入れておいたのを、食べてもらいました。「美味しい」と母は喜んで食べました。嚥下能力がもうないだろうと、訪問看護の方は、言いましたが、私はどうも簡単にあきらめられない性格なので、やれることはやれるだけやってみたいと思っています。

今夜は二人の助っ人がいますので、なんとしても来月の講演の準備を致します。ご訪問の皆様には、いつも老老介護記で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。


老老介護記 母ベッドから降りようとする

2019-06-25 21:09:15 | Weblog

6月25日(火)晴れ【老老介護記 母ベッドから降りようとする】

私を呼ぶ声で、目を覚ますと、母の右足がベッドの枠にかかっていました。そうしてもう一方の足もかけようとして掛けられず、どうしてよいかわからなくなって私を起こしたようです。よくそのようなエネルギーがあるか、と、驚くほどです。昨日はどういうわけか大変食欲があり、少し食べ物を口に入れてくれましたので、そのエネルギーを使ったのでしょう。

昨日は手伝いの人が二人と姪の子供も来ていたので、リクエストに応じて食べ物を作ってくれるメンバーが多かったので助かりました。「お茶」のリクエストもありました。「みかん」「仏様の前にある」(これは幻覚のようです。)「りんご」「お湯」その他いろいろですが、ほとんど一口口に入れますと、「マズイ」と言って受け付けません。でも一口は体に入っていますので、安心でした。

夜になりますと、息が苦しそうでしたので、一昨日の夜は、母のベッドのわきでうたたねのように心配で過ごしたのです。

本日は、ベッドで動き回っていますが、ほとんどなにも受け付けません。嚥下の力が、一気になくなりました。昨日のことは夢のようです。”冥途の土産かしら”と思っていましたが、そうかもしれません。

今日は朝「お腹がすいた」というので。なにか食べられそうなものを作ってみましたが、結局は食べられませんでした。残ったわずかのエネルギーを使って、どうしてもお店に食べに行きたいというので、たまたま友人夫婦が来てくれましたので、母の介護用車に乗せて、近くのレストランに行きました。「行きたい、逝きたい」というので、「あの世?」かと聞きましたら「そういう悪いことは言わないの」と言われてしまいました。ユーモアがあります。お店の椅子に座っただけで、注文は後でいただきに来るということで、帰ってきました。

母は満足しているようです。あの世に帰るのは、時間の問題ですから、無理のようでしたが、レストランに行っただけで満足してくれましたので、私としては、これでよかったと思います。

母は、まだ眠りません。一日中眠っていません。今夜も私は、眠れそうもありませんが、隣の奥さんでいつもお手伝いいただいている方が、泊ってくれていますので、少し気持ちが楽です。おそらく間もなくではないでしょうか。

それでは母の枕辺に行きますので、この辺で失礼いたします。

 


老老介護記 脱水症状

2019-06-24 00:37:16 | Weblog

6月23日(日)曇り【老老介護記 脱水症状】

昨日の夜中から今日一日中、何か食べたいというので、いろいろとチャレンジしたが口に入れようとすると、吐き出されてしまい、お腹に入れることはできなかった。しかし、夜11時頃、「水、水」と盛んに言うので重湯をスプーンで、飲ませますと、これは吐き出さないで飲むことができました。50cc

しかし、一日中、飲んだり食べたりしていませんから、脱水症状を起こしていると思われます。

やはり難しい状態だと思います。私も一日中、母の世話で、倒れそうですので、ブログの記録はこのくらいで。

食べさせるたびに、誤嚥を起こさないように、背を起こしますので、その作業が大変です。

先刻お風呂に入るとき、「なるべく早く出てくるね」と言いましたら、「ゆっくりで、いいよ」と言ってくれました。だいぶ正気にもどっているようで、これはうれしいことでした。

母の体温36,4度、酸素量97%、血圧80~60、脈拍88、                                               


老老介護記 異なる見解

2019-06-22 21:18:38 | Weblog

6月22日(土)雨【老老介護記 異なる見解】

母のこの世の命について、お小水の出方も少ない(乏量)し、ほとんど食事もとれていないし、3日くらいかもしれない、と、一人の看護婦さんは言います。

また、たまたまお見舞いに寄ってくださった看護婦さんは、「いい顔色している。脈もしっかりしているし、血圧も安定しているし、〇〇さん、お家に帰ってきてよかった。この分ではまだまだ楽しんで生きられそうですよ。睡眠薬が残っていて眠いのだと思います。」と、言います。

果たして、判定や、如何に。

私のできることは、腎臓、足の裏、お腹の部分にビワの葉コンニャク湿布という湿布をしました。ユキノシタのしぼり汁が食欲がなくなった人の食欲を促すというので、それも試しています。点滴をすれば、睡眠薬をだすことができるのだそうですが、せっかくはずした点滴の管ですから……

譫妄状態の時、話し続けた声が夜かすかに戻ってきました。

私はようやく、来月の講演のための準備に入ることができました。

 


老老介護記 睡眠薬は死出の旅路への導入

2019-06-21 22:43:57 | Weblog

6月21日(金)晴れ一時大雨【老老介護記 睡眠薬は死出の旅路への導入】

睡眠薬を一錠飲んだことにより、母の活性していた意識のすべては奪われてしまいました。病院でよく譫妄状態を起こしていたことを、聞かされていましたが、おそらく睡眠薬を飲まされていたのだと思います。高熱だけではなく、眠剤の副作用も、母の意識障害を誘発していたのだと今は推察できます。

母は、あの世への道を間もなく歩いていくことでしょう。


老老介護記 かび 

2019-06-20 19:05:41 | Weblog

6月20日(木)晴れ【老老介護記 かび】

昨夜は、ブログを書いたときは静かでしたので、私自身も眠れそうだと思いましたが、ダメでした。譫妄状態は続きまして、何事かを言い続けています。今いざ書こうとすると、何と言っていたのか、思い出せませんが、朝まで独り言は続きました。独り言というよりは、誰かに向かって話し続けているという感じです。

少し、添い寝をしたり、安心するようなことを言ってあげたりしましたが無駄でした。私も諦めまして、2時頃には自分のベッドに入りましたが、母の発する声が大きいので、なかなか寝られませんでした。今日は私自身ボーっとしまして、蚊のような黒い虫が目の前を飛び続けていました。

母は、朝、「疲れた」と言って、寝入り、今日は一日中寝ています。眠剤の効果が出るのが随分遅いのですね。私自身は一度も睡眠薬を飲んだことがないので、どうもよく睡眠薬についてはわかりません。母に処方されているのは、「ゾルピデム酒石酸塩OD錠」という睡眠薬です。しかし、朝少し食べただけなので、水分の補給もできていませんし、心配しています。

今朝は、母の譫妄状態を心配して、看護婦さんが早くに訪問してくれました。おしめの交換の時も、母はよく寝入っています。体温は36.9度、酸素量95%、どうも血圧は何回かチャレンジしてくださいましたが、計測不能ということでした。

おしめの交換も丁寧によく状態を点検しつつ交換をしてくれました。その折「これは黴(かび)ですね」とおしりの状態を見て言いました。真菌性のクリームを塗ってくださいました。病院では、個々に時間をかけて点検はできないのでしょう。やはり病院から退院させてよかった、と思いました。

この時間(午後7時半)に、私は、すでに自由時間があるのですが、昨夜來の寝不足で、もう眠気との闘いをしています。


老老介護記 譫妄状態

2019-06-19 22:39:56 | Weblog

6月19日(水)晴れ【老老介護記 譫妄状態】

昨日から譫妄(せんもう)状態がひどく、今日の夜まで続いていまして、本当に一体どうなってしまったのでしょう。弟の名を呼んだり、「火事で大変、燃え広がる、浅草の方、先生に言おうか」などなどほぼ30時間以上なにごとか言い続けていました。訪問看護婦の方の意見で、睡眠薬が処方されているから、それを半錠飲ませてみましょう、ということで、夜を待たず、夕方、食事に混ぜて飲ませてみました。

何とか寝かせないと興奮状態がさらにエスカレートしそうで、母の肉体にとって限界ではないかとそれが心配でした。しかし、全く寝るような気配がありません。ベッドの上から自力でおりそうなほど動き回ってもいますし、いくつもの枕を下に放り投げたりしています。そんな力があるのです。床ずれを防ぐためや、足の保護や、ベッドの枠にぶつからないように枕やクッションやらを置いておくのです。

看護婦さんに夜分でしたが、電話をいれて指示を仰ぎました。半分残っている眠剤も飲ませてみましょう、ということでした。さて、どのようにこれを飲ませたものか、食事にまぜるしか方法はないのです。「立ちたい、立ちたい、ここから降ろして」と叫んでいる母に、「ご飯を食べるならば、降ろしてやるけど」と言いましたところ「食べる」と言いますので、私一人ですが、思い切って椅子に座らせることにしました。

それが意外とうまくできました。昼間お手伝いの方と二人で、やはり「立ちたい」と言い続ける母を、椅子に座らせることに成功しました。また、看護婦さんたちは車椅子にうまく乗せてくれましたので、なんとか椅子に座らせられる経験がありますので、なんとか、椅子にのせられるだろうと思ったのです。椅子に座らせられて、本葛の牛乳溶きの中に眠剤を入れて食べてもらいました。

おしめの交換をして、しばらくすると、母は、静かになりました。お蔭様で、今夜は私も寝られそうです。(タローの寝ている椅子に座らせました。)

 


老老介護記 自宅介護のはじまり

2019-06-18 22:28:13 | Weblog

6月18日(火)晴れ【老老介護記 自宅介護のはじまり】

正気を失ってしまった母を介護することがいかに大変か、つくづくと”味わい”つつ、このブログを書いています。今も、母は、ベッドで話し続けています。いままで病院に行ったときは、ほとんど話をせず、言葉を失ってしまったかと思っていましたら、お寺に帰ってきてから、言葉を発し続けています。
「助けて」「隣の人にお母ちゃんの歩く足を盗まれてしまった」と言い続けています。歩く足とは、歩行器のことです。ここにあるよ、返してもらったから大丈夫、と、言いますと、「今から歩く」と言い出しました。病院でのリハビリをもう少しできると期待していたのですが、発熱の為に全くできませんでした。

本人は歩きたいのですから、可哀そうです。骨折する前日まで歩くことができていたのですから、本当に気の毒としか言いようがありません。

施設に預けると、骨折はつきものなのだそうです。多くの人が骨折してしまうのだそうです。それを知っていたら…………

とにかくこの先どうなりますか、予想はできません。母の命がいつ終焉を迎えるのか。それまで私が倒れてはなりません。気が付けば、夕飯を食べそびれてしまっていました。母がしゃべり続けていますので、今夜は眠れないかもしれません。自宅介護の難しいところです。

今度は「お願いします」と言い続けはじめましたので、見てきます。


老老介護記 母親を大切にする訳

2019-06-17 22:08:44 | Weblog

6月17日(月)晴れ【老老介護記 母親を大切にする訳】

今日の夕飯で病院通いは、明日の朝食を除けば、最後です。明日はいよいよ退院です。今日は一日、持参した食事をみな食べてくれました。家に帰ってきたら点滴はありませんから、なんでも少しは食べられないと、最初から、命終の時を自宅で過ごす、ということになってしまいますから、それではあまりに母にとっても私にとっても寂しいことです。今日のようによく食べてくれますと、お寺に帰ってからしばらく猫のルナとも楽しめますし、自宅生活を楽しんでくれる時間を持ってもらえるでしょう。

持参した玄米クリーム(豆乳、梅肉エキス、梅干しの黒焼き、ハチミツ入り)も、本葛粉を牛乳で溶いたスープ等、もっと欲しいというくらいに食べてくれました。

車を運転しながら、「私はお母ちゃんを随分大事にするけれど、なぜだろう」と自問しました。パッと頭に浮かんだのは、「私にとって私は宝物、宝物を生んでくれた人だから」と自答が浮かびました。ちょっと歯の浮いたような答えですが、なかなか面白い答えです。

明日からいよいよ自宅介護が始まります。

眠くなりましたので、おやすみなさい。