ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

分解されてなくなることのない溜まる一方の海のゴミ、マイクロプラスチック。日本は世界平均の27倍。

2015-12-08 | 海のゴミ

日本近海のマイクロプラスチック 世界平均の27倍

NHK 12月8日 5時50分 

海の生態系への影響が懸念されている大きさが5ミリ以下の微細なプラスチックのごみ「マイクロプラスチック」の海水中の密度が、日本の近海では、これまでに調査が行われた世界各地の平均と比べて27倍高くなっていることが、九州大学の研究で分かりました。
プラスチックごみのうち、細かく砕けて大きさが5ミリ以下になったものは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、表面に有害物質が付着しやすい特徴があるため、魚などが体内に取り込むと生態系に影響を及ぼすおそれがあると指摘されています。
九州大学の東アジア海洋大気環境研究センターのグループは、去年7月から9月にかけて日本の近海の合わせて56か所で海水を採取し、その中に含まれるマイクロプラスチックの密度を調べました。その結果、日本近海の平均は1平方キロメートル当たり172万粒となり、これまでに欧米の研究チームが世界各地で調査した合わせて680か所の平均と比べて27倍高いことが分かりました。
この結果について、グループでは、世界各地で懸念されているマイクロプラスチックの汚染が、日本の近海でより早く進むおそれが分かったとして、今後、重点的に生態系に影響を与えていないか調査を進める必要があるとしています。グループの磯辺篤彦教授は「海の汚染には国境がなく、東アジアの各国が共同でこの問題に向き合い、プラスチックの排出を防ぐ対策を考えていく必要がある」と話しています。
 


(管理人より)当ブログでは海のゴミについても記事にしてきましたが、

Synthetic Sea (合成の海 ~海に漂うプラスチック~)日本語字幕 海はゴミで埋め尽くされそう

【日本語訳】The ocean is broken海が壊れています オーストラリアのヨットマンの証言~津波瓦礫

【驚愕】tunami debrisで検索したら「海がゴミ箱」になったことがわかった。

海鳥は、無言で私たちに教えてくれています。

 

ついにプラスチックゴミが粉々になっているという報告が出てきました。考えたくないということではなくて、知らなければいけないことなので、NHK報道の記事だけでなくNHKのニュース動画を文字起こししておきます。今までのゴミに加えて津波の時にあれだけのがれきが海に流れたのですから、今後は更にプラスチックによる海洋汚染が進んでいくとは想像していましたが、辛すぎる・・・

 

ニュース動画文字起こし

海岸に打ち上げられたゴミ。流木などに加え様々なプラスチックが見えます。徐々に細かくなり海に漂っているのが

大きさは5ミリ以下のマイクロプラスチック。

分解されてなくなることのない溜まる一方の海のゴミです。

研究を進めているのは、九州大学の東アジア海洋大気環境研究センターのグループです。

 

マイクロプラスチックは表面にPCBなど有害物質が付着しやすい特徴があります。しかも

 

磯部教授「・・・これは魚の卵ですね。これは動物プランクトン。こういうのは全部プラスチックなんですね。大きさは1ミリぐらい。動物プランクトンと大して大きさは変わらないってことは、魚が平気で誤食するだろうし、餌と間違えて・・」

魚などが食べると体の中に有害物質が取り込まれ、食物連鎖を通じて様々な生き物に影響を及ぼす恐れがあると指摘されています。

 

グループは去年7月から9月にかけて日本近海の合わせて56箇所で海水を採取しました。そのサンプルの浮遊物を分析します。中に含まれるマイクロプラスチックの密度を調べました。

 

 

その結果、日本近海の平均は1平方キロメートル当たり172万粒となりました。

 

 これまでに欧米の研究チームが世界各地で調査した合わせて680か所の平均と比べて27倍も高かったのです。

 

 

磯部教授「まさに桁違いの浮遊数が確認できたというところが、私も非常に驚いたところです。プラスチックの規制だとかそういった形で進めていくものだと思いますね。

一国でどうなるっていう問題でも、もうないと思います・・・」

 

 

 


 

(管理人より) PCB汚染されたマイクロプラスチックは魚の口に入り、その魚を人間が食べるということですね。

海は全部つながっているので、どこの海の魚なら安心というものは、もうないかもしれません。ε=(・д・`*)ハァ…

 

九州大学の東アジア海洋大気環境研究センターのサイト ⇒ 海洋プラスチック汚染(漂流・漂着ゴミ)研究

2015.07 環境省環境研究総合推進費に採択されました。南極から日本までの太平洋縦断航路でマイクロプラスチックスの分布調査と動態解明を行います。

プロジェクトの概要(環境省サイト) 研究課題名:沿岸から大洋を漂流するマイクロプラスチックスの 動態解明と環境リスク評価

 

 

 

 

これだけひどい実態なのですから、日本はプラスチック生産の上流を止めていくという方向にして欲しいと私は思います。

「生分解性のプラスチック」を開発したとしても、それまでに環境中に出てしまったマイクロプラスチックは回収できないのですから。

プラスチックゴミの回収(大きめ)開発技術の方が重要ではないかと思うのです。

プラスチックが波で粉々になる前にせめて大きいゴミをどうにかして拾う方法・・・

開発している人もいるようですが、集めたゴミをどうするかなど、問題はあると思いますが・・。それではまた・・



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。