ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

原子炉はプルトニウム生産工場。米核施設、ハンフォード・ロッキーフラッツ・サバンナリバーは核ゴミだらけ

2016-05-09 | 世界の放射能汚染

動画文字起こし

 

 

広島と長崎に原爆が落とされて来年で50年。その原爆を作った工場は今どうなっているのでしょう。

アメリカ最大の核センター、ハンフォード。長崎の原爆はここで作られました。

 

 

撮影・報告:広河隆一「冷戦が終わり、今は汚染物質を洗浄する工場として使われていました。こんな戦前の遺物のようなところで核爆弾を作り続けていたのかと唖然としました。

 

ここはつい最近まで撮影はおろか、民間人は近づくだけでも逮捕された機密の場所です。 

冷戦の集結とともに9基あったプルトニウム生産用原子炉は閉鎖されました。

プルトニウムの生産は終わっても50年にわたって核兵器を生産し続ける過程で生み出された膨大な核のゴミが、現在の大問題となりました。

コントロール盤のほとんどが青い札を貼られていました。既に運転を停止したという意味です。

 

 

放射性廃棄物は低レベルのものと高レベルのものに分かれます。低レベルのものはドラム缶に詰められ、地下に埋められます。

 

米政府はハンフォードを核兵器工場から廃棄物処理場へと変身させようとしています。しかし汚染を取り除くには30年の歳月と1億9000万ドルもの経費が必要といいます。

(上空からの映像)ドラム缶が見えます。巨大な溝に埋められようとしています。ドラム缶が腐食して汚染物質が流れ出ないか心配です。

 

大きな筒が見えてきました。アメリカで廃棄されたすべての原子力潜水艦の原子炉部分がここに捨てられます。

 

原潜墓場の近くで防護服に身を包んだ作業員を見つけました。見ているとコンクリートに穴を一つ開けただけでした。点検作業のようです。その間たった5分。核廃棄物処理場では、たったそれだけの作業がおおごとなのです。

核の工場群の対岸では白血病やガンにかかる人が数多くいると聞きました。

 

 

 

この道の両側の家のほとんどからガンの患者が出ました。その人々がここから移っていってどうなったのか今ではわかりません。

1946年、当局は川の水や牧畜が危険だという報告をまとめましたが住民には伏せられていました。

ナレーション:コロラド州ロッキーフラッツ。ロッキー山脈の麓に見えるのがプルトニウム生産工場です。

手前には多くの住宅が並んでいますが、プルトニウム貯蔵量は世界最大と言われています。

工場からは大量のプルトニウムが漏れ続けたため、住民の反対運動が起こりプルトニウムの生産は5年前にストップされました。

 

広河隆一「もちろん核汚染は一度起きてしまえば 工場をストップしたからといってすぐに消えてなくなるものではありません。街のあちこちには放射能測定装置が設置されています。

住宅開発に反対した軍の幹部は不動産業者らの圧力で更迭され、今一帯は新興住宅地となっています。」

 

ナレーション「ゴルフのマスターズトーナメントで有名なオーガスタのすぐそばにもアメリカの核兵器開発の中心となったサバンナリバーがあります。

 

ここには5基のプルトニウム生産用原子炉と二つの再処理工場が作られました。 

広河隆一 「ここにつけてます。認識票と・・もらえる許可と自分の放射線を検知するものと、これは中性子を検知する機械です。これだけつけてここの中に入ります。

 

サバンナリバーはこれまでの核爆弾製造過程で生み出した3500万ガロンの高レベル廃棄物を処理しなければなりません。

ガラス固化と呼ばれる方法がとられます。高レベルの廃棄物をガラスの粉末と混ぜ、このステンレス製のキャニスターに注入し固めるというものです。

しかし、新しい技術のため何年持つのかは誰にもわかりません。このガラス固化の工場はサバンナリバーの目玉です。しかし政府予算は削減され、リストラが進み従業員が4000人も減ってしまいました。

工場内はすべてリモートコントロールで動かします。ガラス固化されたものはネバダ州の山に埋められる予定ですが、付近の住民の反対に遭っています。

水爆に使われるトリチウムの半減期は12年。つまり12年経てば、水爆はその機能を失うためトリチウムを入れ替えなければなりません。 

この作業をするのは生身の人間。身を守るのは滑稽なビニールの防護服だけです。」

 

ナレーション:科学市民委員会によるとサバンナリバーから放出された放射性ヨウ素は、スリーマイル島事故の150倍にもなります

特にトリチウムの放出は河口のサバンナ市に深刻な打撃を与えました。

釣り禁止   侵入者は起訴されます。米国エネルギー省の指令 サバンナリバー区域↓

より破壊力のある原爆を、水爆を数多く製造することに全力を挙げてきたアメリカの核産業。人類が払わされるツケは余りにも大きいのです。


 

 (管理人より)

おそらく1994年に製作されたテレビ番組の一部を動画にアップされているのだと思いますが、短いので文字起こしをしてみました。

アメリカの3つの核施設を広河隆一さんがレポートしています。 

原爆を製造するためにプルトニウムが原子炉で生産されていることがわかります。

つまり原子炉はプルトニウム生産工場なのです。

当ブログでは、ずっと原発はエネルギー問題ではなくて環境汚染、公害問題だと言い続けているわけですが、再生可能エネルギーに変えようという誤誘導に世の中は押し流されていっています。

原子力発電所というと、電気を作るのが目的みたいに聞こえます。たしかに表向きは原子炉で電気を作っていることになっていますが、実際はプルトニウムを生産している場所だということ。

原発=核の平和利用なんて大嘘。

原発の電気はおまけみたいなもので、ベース電源だのなんだの言ってますが、危険で何が起こるかわからないプルトニウム製造工場、というのが原発の正体。

電気は足りてますし、実際に電気を作ってるのは既存火力と水力ですから。

例えるなら、原発の電気は”ゴミ焼却場の熱を使った温水プール”みたいなものです。さらに、水や土の環境汚染と、始末に負えない危険な核の廃棄物つき。

 

核産業=原子力産業=兵器産業

 

アメリカだけでなくて日本も同じ。原潜墓場なんて狂気ですね。

核産業を再エネで”応援する”なんてことがいかに馬鹿げたことかよくわかります。 

原発反対と言いながら、核産業に儲けさせるという論理は戦争に繋がり、自分で自分の首を絞める行為でしかありません。

わざわざ核や再エネの人体実験に協力するようなものです。

 

 

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