ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

放射能汚染国日本に「社会的責任を果たすための医師団」を作ってほしい。

2012-09-27 | カルディコット会見文字おこし

原子力の犠牲になっている私達の子供達:
放射能汚染下における日本への14の提言

The Nuclear Sacrifice of Our Children: 14 recommendations to help radiation contaminated Japan

1. 日本国内全土、土壌と水の放射能検査を行い、現在の汚染状況を把握すべきです。これは、風によって、放射能汚染が福島の点源から何百マイル(注:1マイル=1.6km)もの遠方まで飛ばされるからです。

2.いかなる状況においても、放射能を帯びたゴミや瓦礫を焼却してはいけません。焼却すると、放射性核種が遠く広域に広まり、食べ物と魚で再濃縮するだけです。

3.すべての食べ物は、スペクトロメーターを用いて、特定の放射性核種の検査を十分に行うべきです。

4.放射能汚染された食べ物の売買や飲食をすべきではありません。また放射能汚染された食べ物を汚染されていない食べ物と混ぜて売買するべきではありません。放射性核種は、体内の様々な臓器内で再濃縮されるのです。

5.飲料水はすべて、毎週放射能検査を行うべきです。

6.日本の太平洋側で獲れた魚はすべて、これから長期に渡り、放射能検査をしなければいけません。

7.まだ高線量放射能汚染区域にまだ居住しているすべての人々、特に子供、妊婦や妊娠が可能な女性は、直ちに日本国内の放射能汚染がない  場所へ避難してもらうべきです。

8.福島事故による放射能被曝を受けたすべての人達、特に新生児、子供、免疫力が低下している人、年配者などは、癌、骨髄抑制、糖尿病、甲状腺異常、心臓病、早期老化や白内障の医学的検査を徹底的に、そして生涯に渡って定期的に受け、必要であれば治療を受けなければいけません。
白血病は、これから2~3年で出現し始め、5年でピークを迎えるでしょう。
固形癌は事故後10年から15年で出現し始め、今後、70年から90年に渡る世代間で頻発する可能性があります。

9.日本のすべての医師や医療従事者は、ニューヨーク科学アカデミーから出版された、「チェルノブイリ大惨事、人と環境に与える影響(Chernobyl–Consequences of the Catastrophe for People and the Environment)」を読んで勉強し、自分達が直面している状況の真の医学的重大さを理解するべきです。

pdfファイル:
チェルノブイリ大惨事、人と環境に与える影響(Chernobyl–Consequences of the Catastrophe for People and the Environment )

10.また、特に医師達、政治家や一般の人にも、私のサイトであるNuclear Free Planet(nuclearfreeplanet.org)において更なる情報を得ていただき、私のラジオ番組、If You LoveThis Planetで、福島やチェルノブイリに関連するインタビューを聴いていただき、私の著書、Nuclear Power Is Not the Answerを読んでいただくことを、謹んで提言させていただきます。

11.国際医学コミュニティー、特にWHO(世界保健機構)は、直ちに結集し、上記で概要を述べたとてつもなく大きな任務を、日本の医療従事者や政治家が実行するのを助けるべきです。

12.日本政府は、国政的なアドバイスと援助を受け入れなければいけません。

13.非常に緊急を要する事項として、日本政府は、マグニチュード7以上の地震が起こった場合に、福島第一原発4号機と使用済み燃料プールが崩壊しないよう、IAEA(国際原子力機関)と米国のNRC(原子力規制委員会)、そしてカナダやヨーロッパなどの原子力専門家の国際的アドバイスと援助を求め、受け入れなければいけません。
仮に、使用済み燃料プールが崩壊して地面に落ちた場合、その熱によりチェルノブイリの10倍の放射性物質が放出されるでしょう。
無駄にしている時間はありません。現時点において、世界のコミュニティーは大惨事が起こるのを、無抵抗に待っているのです。

14.国際メディアと日本のメディアは、上記に述べたような日本からの事実を直ちに報告し始めなければいけません。
そうしないことには、世界的な大惨事を招くことになります。


 

 

(管理人より)

PSR(社会的責任を果たすための医師団)創設者ヘレン・カルディコット医師の提言をあらためて読みました。

私は9月に小倉で同じく「社会的責任を果たすための医師団」次期会長のジェフリーパターソン医師のお話も聞きました。チェルノブイリ事故後、モスクワで被害患者の診察なども行い、核実験の影響の研究もされたパターソン医師。

「まずここをはっきりさせなければいけない。安全な放射線量は存在しない

福岡の講演会の質疑応答で、日本での除染についてパターソン医師に質問した人がいました。

パターソン医師は「除染は歴史的には失敗してきた。除染はTerrible Experiment=ひどい実験であったと答えていました。

日本にも「社会的責任を果たすための医師団」の支部ができたら、がれきを焼却してはいけないことや、除染は危険なこと、核も原発もなくさなければいけないことが市民に伝わるのに・・・と思ってしまいました。

被曝した患者さんの心に寄り添い鼻血や下痢などの身体的な問題について聞く耳を持つ医師を育てていくことが大切とおっしゃっていました。

「どこの病院に行ったらいいかわからなくなる」という避難者の方のお話を昨日もお聞きました。

今、日本の医師はPSRのような「社会的責任を果たし」ておられるのでしょうか?忙しすぎて無理なのでしょうか?

原発事故以後、日本では多くの病院で「放射能の健康被害はあり得ない」という対応をすることになっているそうです。

宇部市でも「放射能の話をしたら医師に怒られた」という若いお母さんの話を聞きました。

被曝について話せなければ、これからの放射能汚染国日本でインフォームドコンセントなんて成立しないと思います。


9/25 東京新聞に北九州市の異常に関する記事「ネットのつぶやき監視」

2012-09-27 | 震災瓦礫問題

震災がれきを受け入れた北九州市が風評被害の防止を名目に、ツィッターなどを通じて発信される情報の調査を始めた。経済産業省資源エネルギー庁によるインターネット監視は国家で問題視され、2011年度いっぱいで打ち切られたが、同様の事業が性懲りもなく地方で復活した格好だ。(佐藤圭)

 「北九州市は、放射能汚染の不安を訴える市民の疑問にはほとんど答えず、がれきの焼却を強行した。それなのにネット監視によって徹底的に市民を抑え込もうとしている。言語道断だ」
 がれきの受け入れに反対する地元市民グループの伊藤莞爾さん(72)はこう憤る。

 市は今月17日、「焼却やめろ」と書かれた横断幕がはためく中、東日本大震災で発生した宮城県石巻市のがれきの焼却を開始した。政府が主導する震災がれきの広域処理が西日本で実施されたのは初めて。北橋健治市長は「被災地の復興のため、着実に作業を進めたい」と強調するものの、反対派との溝は深まるばかりだ。
 市がツイッターやブログの書き込みの調査を開始したのは、がれき焼却に先立つ今月上旬。市は本年度分の調査を約1200万円で民間会社に発注。不安をあおるような情報がないかを24時間チェックしている。調査内容は1日1回、市に報告される。
 ただ、どのような情報を不適切と判断するのか、発見後にどのように対処するのかは決まっていない。委託先の民間会社名や調査内容などは非公開の方針だ。
 市によれば、調査費を予算化した今年7月の段階で、がれきの広域処理を実施中の青森県などでネットが風評被害を招いた例はない。書き込み内容を調査する自治体もなかった。市内の業者などからネットの調査を求める声も上がっていないという。
 つまり予算化の経緯や事業の必要性、効果などは不透明なままだ。市風評被害防止対策室の江淵和隆次長は「今のところ風評被害につながるような情報は見つかっていない。調査内容をどのように活用するかはケース・バイ・ケースで考えていくが、不適切な情報を削除するのは難しい」と説明する。
 エネ庁は08年度から4年間、原発に批判的な情報などを監視していた。最初の3年間は新聞、雑誌の記事が主な対象だったが、11年度はツイッターなど一般市民が発信する情報をチェックした。
 本紙の調べで監視の実態が明らかになると、野党側が「くだらない事業は即刻やめるべきだ」と要求。最終的に枝野幸男経済産業相が「ネットを監視するような印象を与えたことは、誠に遺憾で反省している」と陳謝し、12年度の予算化は見送られた。
日弁連・情報問題対策委員長の清水勉弁護士は「ネット監視が機能しなければ税金の無駄遣いだし、機能すれば言論の自由を損なう」と指摘した上で、こう批判した。
「ネット上の言論活動をけん制するのが目的だろう。エネ庁が批判されたのに、また北九州市がネット監視をするのは、国民をなめているからにほかならない、役人は、震災復興や風評被害を持ち出せば、なんでもできると思い上がっている。」


 

【必読】朝日新聞連載のプロメテウスの罠 

1~20までの 書きおこしはこちらhttps://docs.google.com/document/d/1WpBH7pZmv8QvnpM4_rO5f5HTWLtITVTDZvJ6o_FNrwk/edit