北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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地下街の歴史~ポールタウン~

2021-10-23 18:34:03 | 札幌

昨日、札幌地下街「オーロラタウン」の歴史について紹介したけれど、「『オーロラタウン』でそういう展示があるのなら、恐らく『ポールタウン』でもやっているだろう」「でも、『ポールタウン』には『オーロラタウン』の『オーロラプラザ』のような広場もないし、どこでやっているのかな・・・」と思いながら、ちょっと足を延ばしてみました。

 

 

 

やってました。

場所は、狸小路と交差する場所の地下。ちょうど工事中だったので、囲いを利用して展示しています。

 

 

「ポールタウン」は、子供の頃から、「オーロラタウン」ほど頻繁に行っていたわけでもないので、こういう施設が設置されていたということも聞いたことがなかったような気がします。

 

 

 

「オーロラタウン」の「オーロラの滝」ほどではなかったのかもしれないけれど、訪れる人たちの目を引くスポットだったということは間違いないようですね。

 

 

 

へぇ~、「オーロラタウン」が小鳥なら、「ポールタウン」には魚がいたんですね。

これは残しておいてほしかった気がします。

 

 

現在も残っている「HILOSHI前」。

以前紹介したことがありましたが、そのときの記事でも書いたとおり、「HILOSHI前」となったのは平成6年(1994年)だそうです。

 

 

このショーケースも記憶には全くないけれど、「ダンダンフェア」は覚えています。

「ダン」は「暖」のことで、毎年冬になると開催されていた大人気のフェアでした。

私も子供の頃、母親の買い物でもらった引換券で抽選に並んだ記憶があります。

 

 

「ポールタウン」の歴史は、昭和30年代、自動車の利用が急増したことで、現在の札幌駅前通り(国道36号)が、当時の18mから36mへ幅を広げることとなったことに端を発します。

これにより、駅前通と交差する狸小路の東西の移動がスムーズにできなくなることが懸念されたことから、問題解決のため、地下に通路を作る案が出ました。しかし、当時の地下通路は「暗い」「汚い」「怖い」というマイナスのイメージが強かったことから、単なる通路ではなく商店街を作るということで構想が固まり、また、ほぼ同時期に地下鉄の工事計画も進んでいたことから、新たに用地買収をしなくて済むよう、地下鉄と同じ幅で整備することが決定され、昭和46年(1971年)11月、着工から一年半という驚異的な速さで開業にこぎつけました。

当時(現在もですが)、駅前通りは札幌市電が走っており、工事に当たって市電の運行を止めるわけにいかないことから、ポールタウンの工事は、まず駅前通りの舗装を撤去し、そこに鉄板を敷いてその上に市電のレールを走らせ、市電の運行が終わった深夜から早朝にかけて、その鉄板を一時的に撤去して地下を掘り進め、また朝が来たら鉄板を戻して普段通り市電を走らせるという、なかなか大変な工程で進められていたそうです。

 

コメント
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