特命係in野幌森林公園

「相棒」Season2第１５話「雪原の殺意」における、札幌ロケ編のロケ地巡りです。
実際のストーリーとは多少前後しますが、何回かに分けて紹介していきます。

（あらすじ）
歌舞伎町で、援助交際をしようとしていた少女・本宮沙雪（演：前田愛さん）を拘束した亀山薫は、彼女が、売春及び売春あっせんの容疑で、札幌地検に起訴されていたことを知り、彼女を北海道へ護送すべく、札幌へとやってきた。
彼女を地元の刑事に預けた薫は、自分本来の任務ではないにも関わらず、彼女の容疑について、札幌市内で捜査を開始。その過程で、札幌で売春組織の元締めとなっていた男・加茂内（演：日比野玲さん）の存在を掴み、接触を試みるが、程なくして行方不明となってしまった。
薫が音信不通になったのを受け、相棒の杉下右京も空路札幌へ。右京は、以前ある事件で知り合った青年、若杉栄一（演：マギーさん）が乗務するタクシーを足として、札幌市内で薫の捜索を開始。その過程で、薫が昨晩、若い男と２人でタクシーに乗っていた事実が判明し、右京と栄一は、２人がタクシーを降りた場所である、札幌郊外の「野幌百年記念塔」へとやってきた。





ということで、やってきたのが、この「道立野幌森林公園」。
この一角に、「百年記念塔」が建っている。





この「百年記念塔」は、北海道百年記念事業の一環として、昭和４５年（１９７０）９月に完成。今日の北海道を築いた先人に対する、感謝と慰霊の念を内に込め、北海道の更なる発展を象徴するものとして建設された塔で、高さは、北海道百年にちなんで１００ｍ、平面的には雪の結晶の六角形を形どっている。
今の時期は閉鎖されているが、春から秋にかけては、高さ２３．５mにある展望室から、札幌・江別の町並みや野幌の森などを望むことができる。
因みに、私がここへやってきたのは、平成元年夏、「高校生クイズ」の北海道予選以来、実に１９年ぶりでした。








上の２枚の位置が、右京さんと栄一がタクシーを降りた場所。
この辺のどこかに薫ちゃんがいるのか？２人が辺りを見回してみると・・・、





この写真の真ん中より少々右側に、細い白い木が３本立っているのがわかると思うが、この少し左横あたりが、ここへ連れてこられ、放置された薫ちゃんが、うつ伏せに倒れていた箇所。





少し近づいて撮った１枚。この白い木が、５年前と変わらず残っていたので、場所の特定は比較的容易でした。





倒れている男の姿を見つけた右京さんは、それが薫ちゃんであると確信し、深い雪の中を全力でダッシュ。駆け寄って、倒れていた薫ちゃんを抱き起こした。
上の写真の位置が、劇中で薫ちゃんが倒れていたと思われるおおよその場所。





百年記念塔を背にして１枚。
劇中では、この位置から、右京さんが薫ちゃんを抱き起こし、「亀山君！亀山君！」と叫ぶシーンが描かれている。
この時の右京さんは、事態の呑み込めない栄一をよそに、薫ちゃんに向かって猛烈にダッシュし、スライディングまでして救護に当たっていたのだけど、オフィシャルガイドブックでは、そんな右京さんの様子を、「薫に対する愛情の表れ？」と表現している。

因みに、私が行った日は、ちょうど前日に雪が降った後で、長靴で来なかったことを後悔するくらい、ズボズボとはまるほどの雪が積もっており、一瞬、薫ちゃんが倒れていた付近までいくのを躊躇いもしたのだけど、行かなかったら絶対公開すると思い、足の冷たいのを気にせず、歩いていきました。
勿論、行ってよかったと思っています。

百年記念塔でのシーンは以上。次回は、札幌市街地編をお送りします。