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北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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姉別駅~ルパンの町・序章~

2020-10-05 22:30:37 | 釧路&釧根地方

 

根室市の隣町である「浜中町」。

明治2年(1869年)に、佐賀藩からの12戸の移住者によって集落が形成され、明治39年(1906年)に、周辺の1町4村が合併して「浜中村」となり、昭和38年(1963年)に町制が施行されて、現在に至っています。

 

 

一週間前まで、JR花咲線の根室市内の駅を紹介していきましたが、ここからは、浜中町内の駅を順次紹介していきます。

まずは、一番根室市寄りの「姉別」駅。

 

 

 

お、「ルパン三世」ですね。何ゆえこのような場所に?

 

 

 

 

あらら、ルパンに、銭形のとっつあんまでいるじゃないですか。

なんてもったいぶって書いちゃったけど、実はここ浜中町は、「ルパン三世」の原作者で、昨年惜しまれつつ亡くなられた、かの「モンキー・パンチ」さんの故郷でして、そのことから、町内の至る所で、ルパンをはじめとする、アニメの主要キャラクターにお目にかかることができるのです。

 

 

「姉別」という地名は、アイヌ語の「アネ・ベツ(細い川)」に由来するとされています。

周辺には、根室市の「風蓮湖」から流れる「風蓮川」の支流である細い河川が幾つか流れています。

 

 

 

単線で、片側のホームだけという小さな駅です。

周辺には集落がありますが、利用者は一日平均3名程度だそうです。

 

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西和田駅

2020-09-27 16:28:14 | 釧路&釧根地方

一週間前の花咲線駅探訪はこれが最後。

昆布盛駅の次のこの駅です。

 

 

これまた「ダルマ駅」の「西和田」駅。

「ダルマ駅」ってどういう意味があるんだろうと思ってちょこっと調べてみたところ、車輪や台車などの足回りが取り外されたその姿が、身動きが出来なくなったダルマのようだということで、いつしか鉄道ファンがそのように呼ぶようになったんだそうです。なるほどね。

 

 

内部はこんな感じです。

 

 

根室方面の列車が少ないなと思いますが、ここを通過する列車があるんだそうです。

小規模とはいえ集落なんですけどね・・・。

 

 

これは多分、アイヌ語由来ではなさそうだなと思っていましたが、実際そのとおりで、この地名は、明治17年(1884年)に配備された屯田兵の部隊長、「和田正苗」の名前を取って、同19年(1886年)に「根室国和田村」が発足したことに端を発するそうです。

和田正苗は、この辺りの根室郡外九郡の長だった人物で、それが、この辺りに配備された屯田兵の部隊長となり、その部隊が、隊長の名前を取って「和田屯田兵」と呼ばれるようになったのを経て、地名にも「和田」が冠せられるようになったとのことです。

 

 

 

 

駅舎内には、旅のノートの他に、こんな可愛らしい物が置かれていました。

地域の方の手作りでしょうかね。

 

 

さて、この次の「東根室」駅は、昨年紹介しているので、根室市内の花咲線の駅で紹介していないのは、終点の「根室」駅のみとなりましたが、それはまた後日、10月末か11月頭に、列車に乗る形で紹介しようと思っていますので、それまでお待ちいただければと思います。

明日から札幌出張で一週間PCを使えませんが、来週以降は、厚床駅から釧路方面の、浜中町の駅を紹介を始めます。

向こう一週間、フォロワーさんのブログにもお邪魔できないかもしれませんが、ご理解のほどお願い致します。

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昆布盛と昆布森

2020-09-26 18:14:03 | 釧路&釧根地方

今日は、風雨のためどこにも外出せず、気温も低くて、朝からずっとストーブを点けてました。

夕食は土鍋でうどんを食べたけど、寒くなってくると、昆布で出汁をとった鍋料理なんかもいいですね・・・。

 

 

唐突に話題は変わるけど、花咲線の駅紹介の続きです。

次に紹介するのは、「ダルマ駅」とも違う小屋風の駅舎ですが、駅名の表示がありませんね・・・。

 

 

中はこんな状態。

「駅舎」ではなく「待合室」と紹介されているサイトを見ましたが、なるほどなと思います。

 

 

 

冒頭に書いたこととは何の関係もありませんが、「昆布盛(こんぶもり)」という駅です。

幹線道路沿いではありますが、ちょっと目立たないようにも思います。

 

 

 

片側にしかホームのない単線の駅で、秘境駅という雰囲気が出ているなと思います。

 

 

この建物だけ見ると、倉庫か何かかと思ってしまいますね。

せめて駅名が表示されているといいのにと思います。

 

 

「あれっ、前回の記事までは地名の由来を書いてたけど、今回は書かないの?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、この記事はまだ続きがあります。

 

 

ん?「昆布森」?「昆布盛」じゃなくて?

いえいえ、この写真の場所は「昆布森」でいいんです。

駅があるのは根室市ですが、写真の場所は釧路町ですから。

そうなんです、釧路根室管内には、「こんぶもり」という読みで表記の違う集落が二つ存在するのです。

どう違うのかなと思って調べてみたところ、地名の由来は、どちらも、アイヌ語の「コンプモイ(若しくはコンブムイ)(昆布の入江)」ということだそうです。

釧路町昆布森の方は、明治2年(1869年)に釧路国釧路郡に属し、同5年(1872年)は「昆布森村」となり、昭和30年(1955年)に当時の釧路村と合併して釧路町なるという歴史を辿っており、他方、根室市昆布盛の方は、同じく明治5年に「釧路国厚岸郡コンブモリ村」となったのが村としての最初ですが、漢字で「昆布盛」と表記されたのは、それから三年後の同8年(1875年)だそうです。

同じ由来を持つ二つの村ですが、いかに明治初期とはいえ、漢字表記まで同じというのは避けようと考えたのでしょうかね。その辺の経緯は、釧路町史にも根室市史にも書かれていませんでしたが。

なかなか興味深いところです。

 

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落石駅

2020-09-25 19:33:49 | 釧路&釧根地方

台風12号から変わった低気圧の影響が北海道にも出始めています。

釧路地方も、明日から明後日の明け方にかけて、大雨と暴風に見舞われる予報ですが、停電や災害など、生活への影響が出ないように祈っています。

例えば、道路や鉄道で、沿道(沿線)の「落石」による通行止め(運休)なんてことがあると大変ですよね・・・。

 

 

冒頭の話題とは何の関係もありませんが、「落石」という文字に驚かれる方もいらっしゃるかと思います。

冒頭の話題では「落石」と書いて「らくせき」と読みますが、こちらは「おちいし」と読みます。

 

 

こちらは、漁港も近くにある割と大きな集落なので、駅舎内もそこそこ広くなっています。

ダルマ駅も風情があっていいですが、やっぱりこっちの方が、駅らしくていいなと思い、私は好きです。

 

 

 

花咲線は、全国からローカル線や秘境駅を求めてやってくる鉄道ファンが多いこともあり、各駅に、旅のノートや、おもてなしのアイテムが置かれています。

 

 

「落石」という地名は、アイヌ語で「オク・チシ(首の付け根の窪み)」に由来するとされています。

一番下に載せる地図で御確認いただければと思いますが、近くに、灯台のある岬があり、岬のある陸繋島のような形が、人間の首の窪みに似ているところから付いた名前との説が有力だそうです。

ですが、やっぱり振り仮名がないと「らくせき」と読まれてしまうことがあるようで、私の記憶では、民放のラジオ番組で、入社して間もない女性アナウンサーが、「らくせきみさき」と間違えて読んでしまったことがあります。

 

 

 

駅構内は、複線で列車がすれ違えるようにもなっていますが、上の時刻表を見ると、釧路方面と根室方面両方の列車が同時に発着する時間帯はありませんね・・・。そこはちょっと鉄道ファンには残念なのかな。

 

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別当賀駅

2020-09-24 20:04:23 | 釧路&釧根地方

明日の夜から、台風12号から変わった温帯低気圧の影響で、北海道の太平洋岸は暴風雨の予報。

札幌出張に出発する来週月曜日には回復しているようだけど、暴風雨でJRの線路に被害が生じないか心配。

何事もないように祈って週末を過ごすこととします。

 

ということで・・・というわけではないけれど、昨日に続いてJRの駅の紹介。

 

 

厚床駅から根室方面に向かって次の駅になる「別当賀」駅。

「べっとが」と読みます。

かつての鉄道車両を転用した「ダルマ駅」です。

 

 

ゴチャゴチャしてますが、白鳥の飛来で有名な「風連湖」という湖の最寄駅(と言っても徒歩では無理ですが)ということになります。(距離関係は、記事の最後に載せる地図でご確認を)

 

 

ダルマ駅の中にも、椅子以外の社内設備が何かしら置かれている駅もありますが、この駅は御覧のとおり。

小さな集落の駅とはいえ、少々寂しい気もしますね。

まだ国鉄だった昭和61年(1986年)にダルマ駅になったそうですが、平成4年(1992年)までは簡易委託駅だったんだそうです。

どんな風に切符の販売をしていたのかな・・・。

 

 

根室方面の方が一便少ないんですね。

 

 

駅名は「べっとが」ですが、行政地名としては、「べっとうが」と読むそうです。

何故「う」が省略されているのか分かりませんが、地名の由来は、アイヌ語の「ペッ・ウッカ(川の浅瀬の上を水がうねり流れる所の意)」に由来するとされていますが、「ペトゥッカ」という言葉で、単に「浅瀬」を意味するという説もあるそうです。

 

 

 

住宅も疎らな地域にある小さな駅ですが、こういう雰囲気を求めてやってくる鉄道ファンも多いのでしょうね。

 

 

駅前にある、滑り台だけの小さな公園。

札幌には、砂場だけなのに「公園」と名が付いている所もありますが、滑り台だけってのも珍しいかも。

 

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